[KARASS]
男の勝負だ決着つけるぜ
オマエのライム ピリオドを打つぜ
Yeah MAC-T 打つ博打
突く核心 俺は着地
俺の話 よく聞いとけよ
オマエのストライクゾーンぶち込むぞ
俺のどデカイ大砲
脳内解放 俺がザイオン
[MAC-T]
おっ 玉が来た
ボール アウト サヨナラ退場
余裕でride on
着地なのに カラスなのに
飛んでないでタラタラタラタラ
ゴミを漁るだけじゃ本当タラタラタラタラ
Rapやってんじゃねぇよ
延長 俺もっとenjoy
[KARASS]
オマエは単なるからくりオモチャ
吐き出してる 辛口言葉
Yeah ライムはどデカイ方から打ち込んでくもん
男の証明 オマエと共鳴
ぶち込む情念 KARASS the DOPEST
バイブス超満タン
オマエじゃ背負えねぇぞ 看板
[MAC-T]
ぶち込んでくれよ 穴ナシ
ケツにぶち込む 好きなの?
それより俺たち踊りだすよ
オマエの目 なかなか真っ赤になってるけど
真っ逆さまに見えてるだけ
オマエもこのまま サヨナラ
高くも飛べなかった
概要
8小節2本
勝者: MAC-T
解説
UMB2016 2回戦 山口代表 KARASS v.s. 岐阜代表 MAC-T 延長戦
今回はUMB2016からこちらの一戦を取り上げます。
前回に続くMAC-TとKARASSの延長戦となります。延長前の試合は以下からご覧ください。
この延長のMAC-T、パフォーマンスが非常に良いです。
先攻のKARASSも非常にうまくビートに乗っていたのですが、それを上回るビートアプローチを見せたのがMAC-Tでした。
また、軽妙なrapに相手を茶化すようなdisが乗っている辺りもMAC-Tらしく、「カラスなのに飛んでないで」「ゴミを漁るだけじゃ」といった言葉遊びの延長にあるような攻撃がリズムよく繰り出されていきます。
文面で内容だけみるとなんてことないですが、ビートキープしつつ流れるよにこうした言葉を吐き出していて、聴いてると本当に気持ちのいいrapになっている感じです。
KARASSの方もビートアプローチはほぼ完璧に近い形になっているのですが、こちらはライミングで帳尻を合わせることに重きを置いている分、MAC-Tと比較するとどうしても小節ごとにピークアウトしてブツ切りになっているような印象でしょうか。
バースの展開で言えば「流れ」を生んでいたのは明白にMAC-Tの方だったと言えそうです。特に2バース目、後半の6小節目あたり「真っ逆さまに〜」からのラインはこれまでの流れをさらに加速させるようなフローになっていて、試合全体のピークとして一息に疾走していきます。
ここまで重ねてきた優位を確定させるかのように、一気に試合をモノにしていった感じですね。そしてもちろん試合はMAC-Tの圧勝。
延長までもつれた戦いではありましたが、フタを開けてみればあっさりと勝負が決まってしまったという感じです。MAC-Tにしてみればかなり乗せやすいビートだったのかもしれません。
負けてしまったKARASSも非常にかっこいいrapをしていたのですが、こちらが愚直なライミングで2小節ごとにピークアウトしていたのに対して、MAC-Tはビートキープした勢いを損なうことなく、それぞれバース単位で最後の最後にピークを作っていた印象で、これがBPM高めのビートに見事にマッチしていたように思います。
有名MCがひしめいたUMB2016本選ではありましたが、そんな中でビッグネームのマッチアップに引けを取らない素晴らしいバトルだったのではないかと思います。今でも試合単位で何度も見返してしまう一戦になってます。
最高!この勝負好き!