[ADRENALINE2015] 焚巻 v.s. mol53

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焚巻 v.s. mol53

ADRENALINE MC BATTLE 2015 BEST8 焚巻 v.s. mol53

ADRENALINE_2015_焚巻_mol53

今回はADRENALINE2014からこちらの一戦を紹介します。

[焚巻]

オマエのことは知らねぇ mol53

だけどその名前

別にいいんじゃねぇかなって思うぜ

俺もゴミみたいなもん

街角の裏路地のストーリー

このままオマエとの生き方の違い

覚悟の違いですれ違い 交わる

人間交差点 どちらがヤバいか証明

暖当たる表現者たちが集まる

バチバチ飛ばす火花で焚く


[mol53]

その表現者が証明さす

No.1 誰でもなりたいと思ってマイクを握った

その頃から変わらない夢や形は

あーだこーだ言われて

女 そんなもんは関係ねぇけど

引きずってる俺のメンタリティ

でもスタミナを磨き ストリートに繰り出し

そこで得たものを倍に

するためにインプットからアウト

何も変わらねぇ 先駆者とおんなじ


[焚巻]

Yeah 俺は先駆者がいないとこが

どこか探しながら暗中模索で

つかんだのがマイク

俺の地元やっぱ 暴力に

そう時に支配されてた

だけどしっかりあった

HipHopで漆黒の闇を

かき消すために実力蓄えてる

ちょっと酔っ払いすぎてるかもしんねぇ

シラフ ギラついた目つき モノホン

だから 心 キャッチボール

言葉で食らわす


[mol53]

俺がマイクを握る時は

先輩たちがやってたイベントを

その中で俺たちはカスタマーにされてたよ

ノルマがカルマになって

ラッパーとして何が一番大事か見失ってた

俺は這い上がった そこで気づいた

マイクを握る重みは 生きた形だ

Rapをいくら練習したって

Rapがいくら巧くなったって

響かねぇもんは響かねぇ

俺はその上の次元でやって

マイクを握ってる


[焚巻]

Yeah わかったよ

だけど俺も譲れねぇ

先輩なら腐るほどいるし

看板もあるぜ

幾千 ドラマ 屍

いつのまにか消えたヤツの分も

勝手に背負って立ってるこのステージ

オマエがモノホン 百も承知

窮地 だけど抜けられねぇんだしがらみ

それも力に変えることを知った池袋

それと川越レペゼン

やめれねぇフリースタイル


[mol53]

間違いねぇ 先駆者がいて

その背中を見たラッパーたちは

胸が強ぇ そして根っこがあるぜ

俺はそういうオマエが大好き

だからマイクでぶつかり

合いながら残す俺たちの価値

般若が来てる

その前でダセェことはしねぇ

誰もが通った道

そこを誰もがレペゼン

してる場所は俺は曲げない

オマエも一緒

だから盛り上げてこう

ストリートとHipHop

概要

8小節3本
勝者: mol53

解説

ADRENALINE MC BATTLE 2015 BEST8 焚巻 v.s. mol53

ADRENALINE_2015_焚巻_mol53_2

今回はADRENALINE2014からこちらの一戦を紹介します。

このバトルはどちらも完全に同じテーマで内容を語り合っている点が試合の盛り上がりにつながっていますね。

Rapスタイルの比較で言えば、一定のリズムで機械的に言葉を連ねていく焚巻に対して、得意の独創的なビートキープを捨てて、その分をメッセージに注力しつつ一発一発の威力を重視するmol53といった感じだと思います。

そんな両者が同一のテーマに対してそれぞれのスタイルで自身の経験や胸の内を語っていく、というのが私が見たこのバトルの骨子となります。

ADRENALINE_2015_焚巻_mol53_3

中でも中盤の2バース目。後攻mol53のrapは非常にリアルで、「その中で俺たちはカスタマーにされてたよ」のあたりまで、素晴らしいストーリーテリングになっていると思います。

得意とするビートアプローチを抜いても非常に高いパフォーマンスをしているmol53。さすがです。

テーマがテーマだけにこのスタイルは良くハマっていて、リズムの緩急でフローを作り出すスタイルの焚巻はやや分が悪かったかもしれません。

結果、判定はmol53の勝利で、やはりゆっくりとストーリーテリングを聞かせた分、強い印象の残るラインなどはmol53の方が多かったのだと思います。

先攻で話題を設定したのは焚巻でしたが、それに対してビートも踏まえて対応したmol53の作戦勝ちと言っていいのかもしれません。

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