[戦極MC BATTLE外伝 TOKYO NAIKA杯] MC KREI v.s. VANILLA 延長

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MC KREI v.s. VANILLA

戦極MC BATTLE外伝 TOKYO NAIKA杯 MC KREI v.s. VANILLA 延長戦

戦極NAIKA杯_MCKREI_vs_VANILLA_延長

今回はNAIKA杯からこちら。これまた良い展開のバトルです。個人的にはこのビートが非常に印象的でした。

延長前のバトルはコチラからどうぞ。

[MC KREI]

Yeah 完全踊れるビート

しっかり乗ってこいよ ニート

B-BOYしっかり拍手さすぜ

俺なりのこのB-BOYスタンス

スタッフになる気はさらさら無ぇな

オマエは言ってる 頭がhater

みたいな感じだ 言葉の乗せ方

オマエのバース楽しみにしてるよ


[VANILLA]

B-BOYスタンス B-BOYブンガク

オマエは吸っとけ白い粉末

そんな感じだ オマエは雑魚キャラ

この辺で もうサヨウナラ

オマエあほんだら みたいなラッパー

つまりはmotherfucker

バナナマンみたいなもんだぜ

つまりは生半可

タートルズなら言うぜ カワバンガ!


[MC KREI]

わかった そうだぜ 生半可

なんて言っても アンサーが無い

あんたが 負ける

Underbarじゃねぇよ

ここFAMILY 決めるだけだ

言葉の中ならしっかりしてる

オマエはここでしっかりシケる

Yo こんな感じだ 言葉の中

オマエよりここで 負けろよバカ


[VANILLA]

ここはFAMILY 違うUNDERBAR

オマエは食っちゃうハンバーガー

みたいなもんだぜ つまりはサンドウィッチ

お客さんは満場一致 するようなもんだぜ

つまりはカス オマエはカス

みたいなもんだぜ 俺は沸かす

このカス rapを轟かす

概要

8小節2本
勝者: VANILLA

解説

戦極MC BATTLE外伝 TOKYO NAIKA杯 MC KREI v.s. VANILLA 延長戦

戦極NAIKA杯_MCKREI_vs_VANILLA_延長_2

今回は戦極NAIKA杯からこちらのバトルを取り上げたいと思います。

MC KREIとVANILLAという妙にワクワクする組み合わせ。その延長戦となります。

ビートはピアノとハイハットがスピーディーに流れていくかなり速めの、Jazzyで気持ちのいいトラックになっています。

まずは先攻のMC KREI。「完全踊れるビート」と言及しつつ、ビートに等速で合わせた足の速いrapでまずはVANILLAの出方をうかがいます。そのスピード感の中でもライミングと文脈を崩さないのはさすがですね。

そして後攻のVANILLA。KREIの内容を受けて、「B-BOYスタンス」から「B-BOYブンガク」へとつなげ、「オマエは吸っとけ白い粉末」と即座のカウンター。たとえネタだとしてもこれは素晴らしい対応力だと感じます。

彼は本大会でも非常に調子がよく何度も面白いバトルを連発していましたが、このバトルでも絶好調といった感じで
スキルとキャラクターを余すことなく出し尽くして
多くの魅せ場を作っていきます。

戦極NAIKA杯_MCKREI_vs_VANILLA_延長_3

特にこの1バース目、「もうサヨウナラ」というラインから「motherfucker」「バナナマン」と繋げに繋いでいき、最後は「タートルズなら言うぜ カワバンガ!」とfreshな言葉で勢いを殺さずに着地していて、この辺りは聞いていて爽快なグルーヴが生まれています。いやーうまいですねー。

続くKREIの2バース目。「生半可」から受けて、「アンサーが無い」 「あんたが負ける」と頭韻で畳みかけていくrapで応戦します。

こちらもビートをしっかり掴んでいて、スムーズに耳に入ってきます。どちらも大きなミスもなく、とてもハイレベルな応酬を繰り広げていきます。

そしてラストは後攻のVANILLA。KREIの内容を「ここはFAMILY 違うUNDERBAR」と受けつつ、「オマエは食っちゃうハンバーガー」との切り返し。

その後も軽快にライミングを積み上げていきます。ただし「サンドウィッチ」「満場一致」など、すでに陳腐化していると思しきワーディングもいくつか含まれているのですが、完璧なビートアプローチと途切れない言葉数でそれほど気になりません。ただただ巧いです。

戦極NAIKA杯_MCKREI_vs_VANILLA_延長_4

そしてあっという間にバトルは終了し、結果は最後まで勢いの持続したVANILLAの勝利。

単純なスキルの面でもVANILLAの方が頭ひとつ抜けていたように感じます。ともあれ両者のスキルが高く、またビートもハマっていてかなり楽しいバトルでした。

BPMの早いビートで8小節2本。時間にしてせいぜい1分そこらのバトルですが、短いながら非常にスリリングで面白い展開の一戦になっています。

まだ観ていないという方も多いかと思いますが、隠れた(?)ナイスバトルなので是非チェックしてみてください。

※ B-BOYブンガク

スチャダラパー / B-BOYブンガク

※ 白い粉末

薬物の暗喩。

※ バナナマン

日本のお笑い芸人。

※ タートルズ

アメリカンコミック『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』。

※ Underbar

渋谷のバー。小規模なイベントスペースもあり、同大会の会場となっている。

※ FAMILY

渋谷のクラブ。

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