[Andersen]
ちょうど去年の今頃だったな
オマエの社長に中指立ててやったぜ
そんな調子 そんな奴と俺は
こういうヤツを狩るのが役目
そう 人が作った泥船に乗り込んで
何がDream Boyだボケ
そんな調子 見せてく感じ
オマエはどんな調子だよ hello
[KOPERU]
OK どんな調子だ? Andersen
の横横 どこぞのMCより
もっともっとrapしててぇっていうことだけだ
オマエが泥船に乗れ バカ
それぐらいな感じ 俺だってrappin’ どこまでいける?
これはただ単にケースバイケースの話だろ
オマエのrapだけで行けると思うな
[Andersen]
Yo ライムもフローもいいけど
何か グッとくる何かが足りない
言葉にならない何かを
言葉で伝えるのが俺らの役目だろ?
そんな調子 見せてくだけさ
貯めた言葉じゃない これ即興
オマエの核心ならすぐに突く
マイクが似合わない 鈴木福
[KOPERU]
Ah 鈴木福くん オマエを捕まえる子ども警察
どこまで偵察してんだ? 俺のこと好きか
死ね このバカ ハゲ
俺のやつき まるで若ハゲ
なってないぜ鷹みたいにオマエに爪立て
まるで冷たい目
で見てるオマエの観客だけ
[Andersen]
Yo 感覚だけ
そうやって可愛い子ぶるのがマジで 超ダセぇ
なんて言いながらフリースタイル
今日も羽伸ばしてこのまま fly high
不甲斐ない試合なんて出来ないぜ
俺には先輩と交わした約束がある
それを果たすためにはさ
こんなところで負けられねぇんだわ
[KOPERU]
負けられねぇのは俺だって同じだ
関係ないぜ マイク持って
会話することでやりたいだけ
ハラハラすんだよこういうバトルで
だって俺だって手にとったマイクで
テリトリーだって荒らしていきてぇよ
戦極MC 俺だってMC
オマエは撃沈 ここで降りろよ
概要
8小節3本
勝者: Andersen
解説
戦極MC BATTLE 第6章 1回戦 Andersen v.s. KOPERU
今回は戦極6章からこちらの試合を紹介したいと思います。
それでは早速試合の方を見ていきます。
Andersenの1バース目、「オマエの社長(KEN THE 390)に中指立ててやったぜ」に始まり「人が作った泥船に乗り込んで何がDream Boyだボケ」とKOPERUの所属レーベルを泥船呼ばわりな上、社長ともどもこっ酷く攻撃。清々しいくらいに嫌〜なdisをぶつけていきます。ナイスです。
一方のKOPERUはさすがにビートに乗りまくるスタイルで非常にスキルフルなrapで応戦。また「オマエが泥船に乗れ バカ」とアンサーも返します。
「バカ」なんて小学生の口ゲンカばりにボキャブラリーもなにもない言葉ですが、これを見た目のあどけないKOPERUが言うと不思議とハマります(笑)
Rapスキルもさることながら、ちゃんと自分のキャラクターを踏まえた言葉選びという点も彼の強さの一つなんだと思います。さすがです。
続く2バース目、先攻のAndersenも負けていません。
最後の小節で「オマエの核心ならすぐに突く」「マイクが似合わない 鈴木福」というこの試合一番のパンチラインが飛び出します。
見た目disやキレイなライミングの他、「マイクが似合わない」という言葉の与える印象もまた強烈です。ネタだとしても明らかに対KOPERU用ですねこれは(笑)
その後も「死ね このバカ ハゲ」だとか「可愛い子ぶってるのが超ダセぇ」だとか小学生のケンカlikeな応酬が続きますが、それでも二人ともrapは本当に巧いです。
「バチバチな試合」という感じでもないですが、双方一歩も譲らない楽しいバトルが展開されていきました。
そんな中で試合が終了しますが、結果はなんと先攻のAndersenの勝利。本人も勝てると思ってなかったようで、驚きながらもガッツポーズです。
やはり「鈴木福」の件が効いていたのでしょうか。KOPERUはまさかの一回戦敗退となってしまいました。
※ オマエの社長
KEN THE 390。KOPERUの所属レーベル「DREAM BOY」代表。
※ 鈴木福
日本のタレント。
※ コドモ警察
日本のテレビドラマ