[戦極MC BATTLE 第11章] MCニガリ v.s. KBD

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MCニガリ v.s. KBD

戦極MC BATTLE 第11章 MCニガリ v.s. KBD

戦極MC第11章_KBD_MCニガリ

今回は戦極11章からこちらの一戦を紹介します。

長野repながら東京で活躍するニガリに対して、大阪で活躍する奈良出身のKBD、スキルもプロップスもある者同士で面白い組み合わせです。

[MCニガリ]

ガッツリやろうぜKBDさん

お互いにrapが大好きな精神疾患

みたくなってるぜ

Yo だけどもバイブス まだ落ちちゃないし

ばっちりとするぜゴリラ退治

Yo yo 肉切り包丁

もらったぜオマエのバイブス

俺もステージ上で大暴走

でもただのケンカじゃねぇ

大阪の現場 頂きにきた

これが長野県だ


[KBD]

Yo オマエは確かに 長野県民

だけどrapできないただの変人

ハァ? なにが ゴリラ退治?

オマエのrappin’にゃオチが無いし

俺の気持ちはまだ落ちないし

まだまだ行くぜ オマエみたいな

華々しい戦績無い しょっぱい戦績

だけどもKBDは生涯現役


[MCニガリ]

生涯現役 それは俺も同じだ

華々しい戦績

過去の話じゃねぇ 今の俺を見ろよ

それだけ フリースタイル落ちちゃないしって

それ俺言っただろ 俺の話聞いてねぇのかよ

やっぱアンタ 韻踏んでねぇところのrapが嘘臭すぎて

マジでやっぱ押韻主義ってのは辛いもんだな

Yo yo バッチリと頂くぜ

microphone片手に俺はモンスター

見届けな


[KBD]

オマエのバトル さっきから見てたけど

わかってるぞ 基本的にライムだけやろうが

笑わせんな しょうもない能書きばかり

オマエに相手おるための大立ち回り

わかりますか? 俺たちの周り 色んなヤツもいるぜ

まだまだやり足りねぇ 気持ちならまだ燃えてるぜ

三十路のパワー NAIKAの分まで


[MCニガリ]

確かに気持ちは燃えてるぜ

でもここらで消火 rap人生終えてくれ

Yo 俺なら越えてくぜ

このカベ さらに上 上がってく

なんだ? 俺のrapが能書きばかり?

韻とか韻とかおんなじ話

しかやんねぇ そういうもんじゃねぇ

韻とフローとすべて見せる

ニガリ on the microphone


[KBD]

確かに韻ばっか おんなじ話

ワンクリック詐欺 見てるやろ? オッパイばかり

見とけよ エロサイトばっか

オマエにくれるライムジェノサイドカッター

わかりますか? ヤバ目なラッパー

そのクロックス さっさと脱いで足を洗え

一緒に行くか? ABCマート

MCニガリをKBDが圧倒

概要

8小節3本
勝者: KBD

解説

戦極MC BATTLE 第11章 MCニガリ v.s. KBD

戦極MC第11章_KBD_MCニガリ_2

今回はこちらの一戦を取り上げたいと思います。

ニガリとKBD。今までありそうで無かったマッチアップではないでしょうか。

ニガリ、一つ前のバトルとなる大超との一戦ではとんでもないパフォーマンスをしていて、KBDにとってかなり手強いんではないかと思っていたのですが意外や意外、見る限りは比較的KBDのペースで 試合が進んでいたように思います。

KBDもニガリも自分のスタイルをそのまま相手へとぶつけていく感じですが、中でもKBDは「しょっぱい戦績」「KBDは生涯現役」など、コンテクストありきのライミングが比較的バシバシハマっていたように思います。

一方のニガリは一発で試合をひっくり返すライミングが持ち味だと思いますが、このバトルではラストバースがそうだったと思います。

2バース目KBDの「能書きばかり」という言葉を受けて、「俺のrapが能書きばかり?」からの「韻とか韻とかおんなじ話」のラインです。これにはオーディエンスもアガります。こういった瞬発力はニガリは本当にスゴいですね。

戦極MC第11章_KBD_MCニガリ_3

もしニガリが後攻であればここで勝敗は決していたかと思います。

しかし後攻最後のKBD、ニガリの「おんなじ話」を受け「オッパイばかり」と繋いだ上で、「エロサイトばっか」「ジェノサイドカッター」と自分のボキャブラリーへ結びつけて窮地を脱します。

そして後半部分も「そのクロックスさっさと脱いで足を洗え」という流れから「一緒に行くか? ABCマート」「MCニガリをKBDが圧倒」で着地。文脈を踏まえた見事なライミングでバトルを終えます。

戦極MC第11章_KBD_MCニガリ_4

どちらも自分のカラーを出しきって非常にレベルの高いバトルでしたが、結果は僅差でKBDが勝利します。

私の目から見てもKBDがアタマ一つ抜けていたように見えましたが、後攻のアドバンテージや地の利も作用したのかもしれません。

早雲やガーリー、CIMA、BRAVOO、ふぁんく、BIG MOOLAなど、西日本のMCたちが多数活躍する中で関東勢として奮戦していたニガリですが、KBDの前に敗退する結果となりました。

選手層にもの凄い厚みが出てきた11章、この他にも面白いバトルが目白押しです。


※ 肉切り包丁

同大会出場MC。

※ NAIKAの分まで

同大会出場MC。関東からの参戦ながら惜しくも敗退。

※ ジェノサイドカッター

ゲーム「King Of Fighters」よりルガールの必殺技。

※ そのクロックス

MCニガリのトレードマーク。

※ ABCマート

全国チェーンのシューズストア。

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