[戦極第7章] はなび v.s. 磯友

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はなび v.s. 磯友

戦極MC BATTLE 第7章 はなび v.s. 磯友

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今回は戦極7章からこちらの一戦を取り上げたいと思います。

[はなび]

Yeah 埼玉以来 久々の再戦

楽しみでしょうがないぜ

語り合おうこのステージで

俺はオマエと戦えてマジで嬉しいぜ

最近どう? 調子は

俺たち相変わらず同志か?

どうした? Don’t stop

このままいくから いい返答くれよ


[磯友]

Don’t stop

俺も止まりたくねぇ

子どもが出来て

結婚もして 生活

その先のステータス

その上でなりてぇスゲーやつ

Yo yo はなびさんと戦えて嬉しい

浦和のBASE あの時のペース

なんも忘れてねぇそのまんま

Yo だから俺は磯友 motherfucker


[はなび]

俺もまんまワガママな馬鹿

motherfucker

ワガママで馬鹿なまま

子どもが来てるぜ

オマエも気づけばパパか

それスゲーな

俺が背負ってんのはこんな子どもじゃねぇ

ダウンタウンの看板だぜ?

ここで負けるわけにはいかない

要らない苛立ち 要らないしがらみ


[磯友]

間違いないぜ しがらみよりも

フリースタイルやって これが楽しい

面白い 今年のみじゃなくて

来年 再来年も騒いで

俺たちは楽しみてぇ

アドリブでコミュニケーションを取ってきた

思い出すぜ ブーイングの新宿

ただひたすら俺は韻踏む


[はなび]

あの頃から 変わらねぇし

来年も再来年も マイメンとの戦いが

楽しみでしょうがないぜ

やっぱ外見よりも 内面と内面

心と心 男と男

この試合はな 本物と本物

楽しんでくれよ とことん

男 女 関係ねぇだろ?


[磯友]

間違いねぇ 男と本物

見せてく磯友のド根性

みんなで楽しもうぜ

はなび 間違いないぜ

Yo その辺の打ち上げ花火とか

ロケット花火 じゃない

その辺のワナビー

軽くdisりながら貶してく

俺たちが本物のMCだ

概要

8小節3本
勝者: 磯友

解説

戦極MC BATTLE 第7章 はなび v.s. 磯友

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今回は戦極7章からこちらの一戦を取り上げたいと思います。

ダメレコ出身のはなびと埼玉の磯友の対決となります。どちらもキャリアも長く、また長年バトルの現場で活躍しているMCですね。それでは早速バトルの内容をみていきます。

まずは先攻のはなびから。「俺はオマエと戦えてマジで嬉しいぜ」に始まり、シーンの中でともに戦ってきた共感が言葉の端々に表れています。「俺たち相変わらず同志か?」という部分など、微妙な距離感がところどころに現れてるのがいいですね。

語気も強く前傾姿勢なスタンスに変わりはありませんが、それでも少し探りを入れるような内容で先攻1バース目を消化していきます。

それに対して後攻は磯友。「子どもが出来て」「結婚もして」など、もはや近況報告のような形をとり、「最近どう?」に対する完璧なアンサーを展開しています(笑)

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また、その後にスムーズに続いていく「生活」から「スゲーやつ」までは割とよくあるライミングなのですがそれでもハマり方がとてもキレイですね。バースの中盤をいい具合に彩るラインとなっています。

そこからラストの「そのまんま」から「motherfucker」へとつなぐラインでバースを終えますが、ここが非常に気持ち良く、個人的にもかなり上がりました。

続いて2バース目。磯友の身の上を吐いたアンサーに対して「オマエも気づけばパパか」「それスゲーな」と素直に受けていますが、そこから「俺が背負ってんのは」「ダウンタウンの看板だぜ?」と返していて、あくまでもはなびらしい、馴れ合いに陥らせない決然とした展開の仕方を見せていきます。

また、最後の「要らない苛立ち」からの定型句もハマっています。はなびらしいバトルスタイルとでも言えるような、とにかくキャラの出ているラインで会場を盛り上げていきます。

そして2本目後攻の磯友です。こちらは戦闘的ではなく、フリースタイルの楽しさを謳う内容で、「面白い」「今年のみ」など拍へそれほど寄せているわけではありませんが、ライミングを交えつつ確固としてたメッセージを吐いていきます。この時点で両者の内容はとても対照的です。

3本目先攻はなび。こちらは「心と心」「男と男」など、このバース全編を通してバトルの構図をより打ち出していて、自分の戦いやすい方向へとバトルを展開します。

「マイメンとの戦いが楽しみでしょうがないぜ」とはおそらく彼の本心から出る言葉なのだと思います。語彙は普段通りのものですが、戦いの文脈の中でとても映えるメッセージになっていて、非常に彼らしい内容と言えるのではないでしょうか。

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そしてラストの磯友です。「みんなで楽しもうぜ」というラインからもわかるように、「はなび 間違いないぜ」と一見同調してるかに見えて、「闘いたい」はなびに対して「ただ楽しみたい」というスタンスをぶつけているのがわかります。真正面からのアンサー。

表層では馴れ合っているように見えても、その実はちゃんとスタイル、内容の面で対立をキープしていて、アティテュードの対立構造が演出されている感じです。

また、このバースにおいても語彙のフレッシュさよりもビートキープ+押韻の両立というオーソドックスなスタイルで全編通していたのが印象に残ります。

特にワナビーで受けるライミングなどはもう歴史上で過去何百回と使い古された韻だと思いますが、つなぎとしては全く気にならず、それよりもむしろ、個人的にはラストで着地の部分に物足りなさを感じました。

安定してクオリティの高いrap、押韻の途切れないバースが継続すると、やはりフローの緩急やオチとなるパンチラインなど、どこかに「沸きどころ」となる起伏が欲しくなってしまいますね。

さてバトルの結果ですが、スタイル・内容ともに我を通しながらはなびと渡り合った磯友の勝利となります。

はなびが真っ向からのdisで相手を攻めきれなかったという点の他、磯友はビートの勢いを殺さずに自分のスキルを随所に見せることができた点も勝因ではないかな、と思います。

※ 浦和のBASE

浦和CLUB BASE。戦慄MC BATTLE時代から数々のイベントが行われてきたが、2016年に閉店している。

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