[KAI]
今年は札幌が100万をGET 全国と戦争しに来たぜ eiyo!
Yo 作戦通りのサクセスストーリー 邪魔する斡旋行為
しに来たから今日は完全勝利 No.1かつone and only
イカれちまってオマエのその脳裏 刻み込んでやるI’m a K.A.I
[P-PONG]
何がオマエの脳裏 ぶっちゃけ無いよコイツに興味
さっさと帰れよ札幌 さ さ さっとこ
言ったらサッと神戸 しゃれこうべ
オマエよりも洒落とうで adidas 言葉をヤバい吐き出す
なんかフルパーカー ブルーハーツ
人生HipHopし過ぎてやっぱオマエも狂うヤツ
わかる 気持ち 用意しろよ道産子
あ オマエ吸わんからちょっと邪魔なんだよこの場どかんと
[KAI]
初めて会った時吸わなかったけど今はブリブリな状態でヤバいさ
freaky flow like a Jeru the Damaja ばりにかます
俺の方が頭は回転 してるのさ live on direct
コイツが言ってたよなぁ しゃれこうべ 俺はHipHopでやるぜカネ儲け
イカれちまうオマエは止めとけ
[P-PONG]
Hey yo 止めとけ 止めとけ 俺は音楽26になってもHipHopに賭けとうぜ
わかる何がカネ儲け? いらないの
アンタはカレースープでも食わせて下さいな
アンタと一緒にサイファーできない 再開できないもうバイバイ
アンタ 言ってる バイバイまたね 言ってる階段上がれ
オマエの人生大半は負け だから会ってやるよ俺の方がライム高め
概要
8小節2本
勝者: P-PONG
解説
UMB2013 一回戦 北海道代表 KAI v.s. 兵庫代表 P-PONG
今回はUMB2013からこちらの一戦を取り上げたいと思います。
UMB本選は常連のP-PONGと本選へは2年連続2回目の出場となるKAIとの一戦です。前に言った言葉から連想されるライミングを早口で詰め込んでいくP-PONGに対して、KAIの方は自分のボキャブラリーを文脈に合わせながらビートに落とし込んでいくスタイルです。
試合の内容に目を落としていくと、P-PONGの方は言葉のペースに思考が追いいていないような印象を受けます。文章に起こすと際立つのですが、ところどころ意味を繋ごうとして繋がっていないような箇所がいくつか散見されます。
言葉が逸るあまり意図せずオフビートになってしまったり、またライムの置き所と繋ぎの部分が浮いてしまっていたり、丁寧に自分のバースを構築していくKAIとの対比から、実際に聞いていてもそうしたアラが目立ってしまっている印象です。
それだけシーン全体のレベルアップが著しいということだと思いますが、基礎的なスキルレベルの差やrap中のミス等が昔と比べて顕著に際立ってしまうくらい今はどの試合もレベルが高いです。
一方のKAIは綺麗にまとまり過ぎていて、ここだっていう沸きどころがなかった感じでしょうか。一発で試合を決定づけるようなラインがないまま試合は流れていきます。
さて、上述したような見方をしていたので、本試合は満場一致でKAIの圧勝かと思っていたのですが、結果として会場のジャッジはP-PONGを支持しました。うーん、個人的にはKAIだと思ったんですけどね。残念。
2013年UMBは個人的に歴代最高の大会ではないかと思っていますが、KAIやGOLBY、KBDの1回戦負けが無ければもっとぶっちぎりに面白くなっていたんじゃないかと思ってます。8小節2本で出番が終わってしまいましたが、全国の舞台でKAIをもっと見たかったです。