[MCニガリ]
Yo ずらさないまっすぐな目
東京見せてやるぜ番狂わせ
Yo あなたは最後? 和歌山代表に
引導渡す信州の新たな才能
Ride on ride on
大都会のド真ん中でまず 軽くハメていくフロー
ニガリ 俺は東京 じゃなくてレペゼンクソローカル長野
[SURRY]
俺も和歌山のド真ん中に
こいつベンチウォーマーで4番じゃない
もしくは控えで頑張ってろ
見せつける俺のハンパないガンガンフリーキーなフロー
ちゃんと決めろ 長野のHipHopはどんな匂いだ?
俺が和歌山で生んできたこんなに濃いバース
ちゃんと見極めろ とりあえず見せるイチかゼロ!
[MCニガリ]
Yo オナニー 俺が控え選手じゃなくてこのスキルバッチリ光ってる
わかるぜ4番じゃねぇ
一番 切り込み隊長特攻隊長
相当タイト 速攻ride on
この場所から見せるぜスキルとプライド
俺の街のやり方はこんな風な音楽だ ローカルは
[SURRY]
オマエが特攻隊長?
即興の内容がショボけりゃとっとと退場!
ちゃんと見せてけ 俺はレペゼン
なんもない街から来てんだよ
オマエもそうだろ? ならローカルの魂見せろ
わからないMCならここらで消えろ
MCニガリ? 赤い稲妻?
腐った名前でバカ粋がるな!
概要
8小節2本
勝者: SURRY
解説
UMB2014 BEST16 東京代表 MCニガリ v.s. 和歌山代表 SURRY
今回はUMB2014からこちらの一戦を紹介します。
高校生ラップ選手権で一躍名を上げたニガリがUMB本選初出場です。迎え撃つのは地方和歌山の雄、SURRY。非常に面白い組み合わせとなりました。
ニガリはラップ選手権の方では超高校生級の実力を見せていましたが、UMBの大舞台でもそれは健在で、さすがに激選区の東京を制しただけあって、ライミングを交えつつ調子よくラップを吐いて行きます。
対するSURRYの方はいきなりバイブスが全開で、血管がブチ切れそうなほどの気迫を込めてニガリに真っ向から向かって行きます。(リリック中に「!」をつけた箇所はSURRYが全力でガナっている部分です。いやー熱い。そして怖い。私がニガリだったら間違いなく半泣きでしょう(笑)
結果は「バカ粋がるな!」で終わる熱すぎるラストバースを吐いたSURRYの勝利となりました。
最後の気迫で会場の空気を一気に持って行った感じですね。これもスキルのうちだと思います。ニガリも試合によっては熱いラップをするMCではあるのですが、この試合ではいささか不完全燃焼の感がありました。SURRYとの相性もあるかもしれません。
負けてはしまいましたが、ニガリも初出場ながらベスト16は大健闘と言えるかもしれません。高校生ラップ選手権出身MCのうち、UMB本選レベルと言えるのはこの当時で言うとニガリを除いておそらくあと一人いるかいないかくらいでしょう。そういった意味でもバトル史に試金石を築いた一戦ではないかと思います。