[GOLBY]
長い付き合い でも初対戦
俺がコイツに負けるはずないぜ
セルホワのくせに説教臭ぇ
なら先攻で見せてく積極性
調子はどうだよRayzie-K
よりrepしてるのはCRAZY-A
コイツの器すげー小せぇ
俺がライムで見せてく名人芸
[Rayzie-K]
そう 下らねぇ名人芸なら
もっと寄って来いこちら接近戦
訳わからねぇライムなら聞く気はねぇ
いつも同じ内容だな
誰がこれが初対戦
マジ恥ずかしいぜアンタのスタイル
このまんま同じこと続けてきて
このビートあんま乗りこなせないまま終わる
[GOLBY]
他人のスタイル勘ぐるだけか?
それじゃ起こせねぇ番狂わせは
全然起こせないサプライズ
コイツの首切り裂くジャックナイフ
エッジは鋭利 wackは命日
いなたいライムさ back to da basic
これが俺の過酷なスタイル
フリースタイルだよ マジでなめんな
[Rayzie-K]
フリースタイルが古ぃスタイルで芯が変わらねぇ
だからだせぇの
芯が変わらねぇ 芯が変わらねぇ
アンタと俺とは訳が違う
誰がリアル カネが似合う
そんなもんはどうだっていい
何がback to basicだ
新しいnew standard
original shit 分かってっか
[GOLBY]
オマエのどこがオリジナル
ほら速攻でコイツは取り乱すだろ
そうやってやってる
檻に入るわけじゃねぇよ
言ってたよ俺ならまるでまぐわう
俺の気持ちがわかるか?
オメーそんな俺disってるけどよ
裏じゃ「GOLBYさんのLIVE 俺憧れてんですよ」
って言ってんじゃねぇかよ
[Rayzie-K]
裏では言ってない 裏では言ってない
アンタ事実を捻じ曲げてるだけ
そんな事実を捻じ曲げてるマスメディアと同じことやってるぜ
そんなことやってるヤツ
リアルじゃねぇな こちらリアルシット
磨くinfo あなたピント合ってない
赤い目終わりだぜ
概要
8小節3本
勝者: GOLBY
解説
戦極MC BATTLE 第8章 GOLBY v.s. Rayzie-K
今回は戦極の第8章からこちらの一戦を取り上げたいと思います。
GOLBY対Rayzie-K。どちらもUMB東京予選などでは常連のMCですね。タイプもやや似ていて、それぞれに高いスキルをもっている両者です。
それでは内容を見ていきます。この試合、ややBPMが高く、やや軽めな雰囲気のビートになっているのですが、どちらも外すことなくしっかりと乗っかってrapしています。
そしてこの二人といえばライミングではないかと思いますが、特にGOLBYの方は1バース目、2バース目とガチガチにハードな押韻を披露していますね。
Rayzie-Kの方もライミングによるアンサーを仕掛けているものの、それほど徹底させているわけではなく、どちらかというと全般的に相手へのdisにシフトしているようですね。
GOLBYも2バース目以降は相手の内容に合わせて言葉を選択してアンサーを構築していくのですが、「勘ぐるだけか?」「番狂わせは」とライミングはそのまま維持してあらかじめ用意されたラインでは絶対に出来ない切り返しを見せていることがわかります。
「フリースタイルだよ マジでなめんな」と言っている通りで、実に見事に即興でその場その場にフィットしたアンサーを返してます。
一方でDisの内容が先行するRayzie-Kですが、こちらは後からライミングを当てていくような狙いが見えるものの、このハイペースなビートになかなかそれも追いついていきません。
最終バースに入っても相手の「オリジナル」という語に対して即座に「取り乱す」「檻に入る」と反応するGOLBYに対して、「裏では言ってない」と同じ言葉が続いたりする点は目に付きます。
また、ここぞという場面で押韻が出せなかったりと、Rayzie-Kの方はアンサーの内容を先行させるあまり、ライミングが微妙に噛み合っておらず、やや散発的になってしまっている感じですね。
しかしどちらかというと最後まで文脈を破綻させずにライミングのバランスをキープしていたGOLBYが素晴らしかった感じでしょうか。これだけ忙しいビートによく合わせています。
この試合は両者ともにビート外すことなく対話を継続していて、終始目が離せない見ごたえのある展開になっていました。
そしてこの試合の勝者はGOLBY。ビートキープや内容面などを犠牲にすることなく非常に綺麗にライミングを継続していて、とてもGOLBYらしい戦い方になっていると思います。