[GADORO]
殺さなきゃ殺されるそれがこのステージだ
満を持して俺はこの道を選んだ
善悪の区別 そして損得の感情
フェイクかリアルかを嗅覚で嗅ぎ分けろ
早くもオマエの今日は終わりが近い
なぜなら俺みたいなヤツは他にはいない
誰しもが目をみはるほどのrapテクニック
FakeなMCはすべて格好の餌食
[peko]
俺も 他にはいないMC
DJ rappin’ すべてをこなす
オマエは誤魔化すようなライムばっか並べている 残念
オマエmol53との再戦したいみたいやけど
残念 やるわけがねぇだろ
こちとら 本気で殴り込んで来たmicrophone
[GADORO]
Yo yo 今microphone握ってる
おんなじオマエが勝つのは無いだろ
パイナポー 握りしめながらやってく
ザコはこの場で消えてくれよ
オマエのダサさってやつは十分にわかった
退きな 俺…
俺ならビーツ乗りこなしながらやる
でもオマエみたいなザコは殺してやるし
[peko]
Yo pinapple pen pinapple pen
ってやったら盛り上がるらしいぜ
オマエもやりなよ みたいなノリだぜ
適当にこなそう
Yo オマエから吸い取っていく
まるでモスキート
Transformation ジョス・ウィードン
Yo don’t stopで叩き込んでいくぜGADORO
[GADORO]
Ei yo こなすモスキート
俺は使ってる韻をどっぷりと
Yo 分かるだろライム トップリード
Yo 分かるだろ殺すボンクラのような状態
超ハイ 豪快 問題ないけど one time blow ya mind
Hey yo 内面外見関係ないぜ
なんでかんでん 断然満点
対戦相手の反省懺悔
Wackじゃホントに残念だって
[peko]
Yo 浸かってるHipHopにどっぷりと
踏んできたぜ一杯コンクリート
けどこのスタンプ
Yo SMAP 解散 ブラックマジシャン
みたいにオマエを消し飛ばす
Yo 消しゴムのカスみてぇなrapしてんじゃねぇよ
THE END 近ぇぞ DEATH NOTEでエスコート
[GADORO]
DEATH NOTEからのエスコート
でもpekoくんとはマジ別行動
関係ねぇだろ SMAP, DA PUMP
Hey yo wackはwack バタンキュー
Hey yo スキルはザックJAPAN級
コイツのrapにゃ rapが単純
替えがないだろ コイツに眼中
まるで食っちゃらハピハピハイチュウ
[peko]
ハイチュウみたいにクセのあるrap繰り出して行く
SMAP? DA PUMP? オマエここでバタンキュー
俺金髪でシャ乱Q
Yo shut up shut up
つまりは黙りなさい
かなりダサい ライムで俺に勝とうなんて100年くらい早い
概要
8小節4本
ビート: オリジナル by SHINJI-coo-K
勝者: GADORO
解説
戦極MC BATTLE 第15章 BEST4 GADORO v.s. peko
今回は戦極15章からGADOROとpekoの一戦です。
この日のpekoは絶好調でいよいよBEST4まで勝ち進みました。
pekoといえば11章以来たびたびバトルDJとしても起用されている売れっ子DJの一人ですが、MCとしての実力も申し分なく、今大会でもここまで勝ち進んでいる事実がその実績を物語っています。
それでは内容いってみましょう。先攻はGADOROから。前半はライミングもマイルドで、どちらかというと内容で聞かせていく立ち上がりで、後半の4小節から徐々にエンジンがかかっていく感じなのですが、ビートも前半はドラムパターンのみ、後半から動きが出てくるという流れのループになっていて、rapの構成と見事にハマっているのですよね。
それにしても戦極のオリジナルビートは非常にレベルが高いです。このビートも個人的にはお気に入りです。バトル映えする雰囲気で存在感がありつつ、それでいて主張し過ぎない絶妙なループだと思います。
対して後攻のpeko。GODOROの内容を受けて「俺も他にはいないMC」と対抗。「DJ rappin’ すべてをこなす」という切り口からのアンサーなのでこちらも説得力がありますね。
GADOROの方は逸るバイブスを抑えてライミングの一発一発に力を込めて放っていくタイプのMCですが、pekoの方はテンションも高くストレートにバイブス全開で、パーティー野郎的な勢いがそのままバトルにも現れている感じがしますね。とてもキャラクターが出ています。
続く試合中盤の2バース目。GADOROはライミングがいよいよ本調子になってきて、pekoの言った「microphone」を拾って「無いだろ」「パイナポー」とテンポよく畳み掛けていきます。
バース後半やや言葉に詰まる場面もありましたが、長い8×4の試合の中でそれほど大きな影響を残さずに済んだ感じですね。
対してpeko。こちらもGADOROの「パイナポー」から転じてPPAPの話題を仕掛けていくところから。
「オマエもやりなよ みたいなノリだぜ」などなど、pekoのrapはアタマで考えるよりもまず気持ちが先行していてその場その場で思ったことを口に出している様子が伺えます。ただし沸きどころにこそならないものの、勢いがピークを保ったままバースが持続していくので決して中だるみしていませんね。
そして試合の後半からpekoのrapは勢いに加えてテクニカルな押韻や言葉選びの冴えが次第に現れてきます。
例えばこのバースでは「モスキート」「ジョス・ウェドン」。続く3バース目では「SMAP 解散 ブラックマジシャン」と勢いに乗ったまま次々とライミングを重ねていて、対戦相手GADOROのお株を奪うような攻勢に出ています。これでDJやビートメイキング、ダンスもやるというのだから驚きです。
続くGADOROも3バース目に入ってますます本来のrapが色濃く出てきます。対戦相手の言葉を拾ってライミングでアンサー、というスタイルで器用にバースを展開していきます。また、特に後半の「内面外見〜」から続くラインでは最大限の早口でライミングを重ねていく得意の形でオーディエンスをしっかりと沸かせています。
中でもGADOROで個人的に唸ったのは最後の4バース目で、途中に出てきた「SMAP解散」という相手の言葉から「SMAP, DA PUMP」「wack バタンキュー」「ザックJAPAN級」と長めのライミングをこれまた見事につなげていて、彼の真価をこれ以上ないくらい綺麗な形で見せてつけていた場面となりました。
ビートへの乗り方も綺麗でかつ即興としても瞬発力の高く、聞いていて気持ちがいいです。本当に上手いの一言に尽きます。
そして最後はpeko。こちらも「ハイチュウ」や「SMAP? DA PUMP?」など相手の言葉をよく拾って自分のrapへ組み込んでいきますが、その流れで「俺金髪でシャ乱Q」と見事なアンサーを決めていきます。
それまで言葉のやり取りでアンサーを打ち合っていた中、相手の放った単語を継ぎつつ言葉以外の要素、つまり金髪という一目見てそれと分かる自身のパーソナリティーを絡めたアンサーをしているわけですね。それもライミングで新規性のある言葉を出しながらの複合的な切り返しになっていてこれにはお客さんも盛り上がらないはずがありません。
それまでがアンサーのぶつけ合いで両者拮抗した展開だっただけに、4バース目後攻でこれが出たことによって、流れはややpekoに傾いたように感じました。
それにしても勢い最高潮のまま繰り返されるアンサーのラリーはとても見応えがあります。どちらも4本通してパフォーマンスは申し分なく、ベストバウトと言っていいんではないかと思います。とにかくこの試合は面白かったです。
それで勝負の結果ですが、判定により勝者はGADORO。最後までどちらも衰えを見せない白熱した試合展開で、どちらが勝ってもおかしくはない状況だったと思います。これは延長あってもよかったかもしれません。
pekoと言えば以前に紹介した同大会のPONY戦も非常に面白いバトルで、これもベストバウト認定していましたが、この試合もそれに負けず劣らずの熱い試合になっています。この大会のpekoは裏MVPとでも言うべき活躍ぶりで、本当に素晴らしかったです。
年末のabema TVでやってた口迫歌合戦のサイファーのやつでGADOROが内面外見〜のやつ言ってたんですけど字幕には「内面外見関係ないぜなんでんかんでん断然満点対戦相手の反省懺悔wackじゃ本当に残念だって」とありました!
DVD買ってないのでわからないのですが
> mol53 さん
コメントありがとうございます!
また、情報ありがとうございます。かなり早口で捲したてているのですが、教えて頂いた内容で更新させてもらいました!
umb2017 句潤 vs BASE 延長
お願いします!
> Chill さん
リクエストありがとうございます!近日アップさせてもらいます!