[WATA THE FREEMEN]
コイツはeducate
オマエがなに言った? 俺分からないよ
言葉の重みならまず負けるなぁ
アンタはパパでラッパーでなんだもんな
スゴ過ぎる
俺はどうだ? 分からない
可能性に賭けてみる
みんな分かってないな
どっちが上がるか
可能性あるの俺だ
[エイジ]
Ei-yo 聞いて さっき
あのエントリー出た時
コイツいきなり握手してきたのに
いきなり「オマエ」ってどういうこと!?
オマエラッパーで嘘つきなの?
ホント そのメガネとかダメなの
言っとくけど俺パパラッパー
俺 娘の前じゃ恥かけねぇから
[WATA THE FREEMEN]
Yeah 礼儀は正しくやるぜ
コイツは仕事だ uh
それができない 挑発に乗らない
それが俺なりのスタイル
10分間 400人の歓声の前
Fuck 何でも言うぜ
ステージ降りたら謝るかも
でも大きい声で言う fuck MC
[エイジ]
Yo ステージ降りたら謝んの当たり前
オマエぐらいヘタクソにdisられたら敵わねぇ
俺坂ヶ島 rapレペゼン 大粒FIGHTだぜ?
良く言うデブだ チェックしてくれ
背負ってるもんが違うねぇ
一人でやってる
媚び売ってる ラッパーだったら良いけど
若いうちにそれじゃあもう終わりだね
概要
8小節2本
ビート: Big Daddy Kane / Set It Off
勝者: エイジ
解説
戦極MC BATTLE 第12章 WATA THE FREEMEN v.s. エイジ
今回は戦極12章からこちら。大粒FIGHTというバトルイベントを主宰するエイジ対、WATA THE FREEMENの一戦です。
好戦的で大味なタイプのエイジに対して、WATA THE FREEMENはかなりフリーキーなフローを持った技巧的なMCで、個人的には非常に好みです。
試合の内容をみていくと、まずWATA THE FREEMENは1本目から完璧なビートアプローチを見せつつ技巧的なrapをしていきます。ビートのSet it offと非常に相性がよく、完全にノってます。
内容で言うとやや内省的なラインが続き、ネタ一切なしの完全なトップオブザヘッドで思ったことをただ吐き出していく感じになっています。
それでいながらフローは技巧的で、トーンを落としてつぶやくような部分があったかと思えば、「アンタはパパでラッパーでなんだもんな」の部分では最後叩きつけるようなフローになったりと、良い具合に緩急をつけていて、カッコイイバースになっています。
対するエイジ。こちらは相手に対してかなり強気に出ていて、その場その場で浮かんだ言葉を大味にrapに乗せている感じです。WATAに対して「ヘタクソ」など、けっこう言ってますね。
ただしフローこそシンプルなものの、エイジの方もビートキープはしっかりしていて、最後まで外しません。
WATAの方は言うに及ばずで、この勝負二人のrapがが疾走する中あっという間に過ぎてしまいます。気持ちいいです。
そんな一戦で短い勝負ではありましたが、結果はエイジの勝利となりました。
内省的でやや及び腰とも受け取れるWATA THE FREEMENに対して、ガンガン前に出て物申していたエイジという構図が結果に響いていた感じでしょうか。両者の態度の差が明確に勝敗に表れていたような印象です。