[MAVEL]
Yeah yeah 地上波二人目
repする琉球
沖縄 那覇から第二の刺客
Yeah 一番暑いとこ
地元に錦持って帰らせろ
名前はなんだ? CHILL-B?
chillしちゃい過ぎて
オマエには魅力が無ぇな
顔面蒼白 コイツから勝利を強奪
[CHILL-B]
そっち向いて 「無ぇ」 ばっか
こっちもチェックしてくれよ 沖縄
暑いところから来てんのに
Rapはhotじゃねぇな 寒いだけ
形要らねぇって オマエと俺
言葉で動き出す
これが本選中1回戦のこの本選
まだ爆発足りねぇ 会場
[MAVEL]
Yeah OK OK 言葉が軽すぎる
やっぱコイツらの言葉は寒すぎるっす
Yeah 沖縄のMC
俺の街なら一回戦止まり
はぁ よく来れたなココに
はぁ オマエのステータスどこだっけ?
福井? レベル低っく
正直ガッカリだわ東京
[CHILL-B]
Yo 東京都 import
よりもこちらの地元一発取れるぞ
マスク外せよ やる気あんのかよ
目と目 覚めた目つき
慣れた手つきで握るMIC
沖縄 マーヴェル
ならばヒーローズ
這いつくばるカベ
マイク掴むだけ
退屈なだけ blah!
概要
8小節2本
ビート: Jackal / Shakedown
勝者: なし(延長へ)
解説
UMB2015 BEST32 沖縄代表 MAVEL v.s. 福井代表 CHILL-B
今回はUMB2015からこちらの一戦を取り上げます。
こちらは以前にリクエストを頂いたバトルで、沖縄予選を勝ち上がったMAVELに対して、福井でトップになったCHILL-B。どちらも本選は初出場という組み合わせです。
試合始まって先攻はMAVEL。
初登場最初のバースだけあって、沖縄repを強調する出だしとなりますが、「第2の刺客」というラインは同じく沖縄をrepするREVENGE代表、CHICO CARLITOを意識してのものでしょうね。
そして最後のラインは小気味よくライミングも入っていい感じのスタートとなっていました。
声質もやや高めのダミ声で特徴的な上、MAVELは上下左右に素早く体を揺らして体全体でrapをしている感じです。風貌の怪しさと相まってとても目を引いてます(笑)
この独特すぎる動きは是非映像で見て頂きたい。一度聞いたらまず忘れないような、キャラの立ったMCだということを、最初のバースで全員が早速彼のことを理解したのではないかと思います。
続いて後攻はCHILL-Bです。
こちらは後攻である分、相手の言葉をしっかりと受けて返す余裕を感じますね。
「暑いところから来てんのにrapはhotじゃねぇな」など、初出場とは思えないほどスムーズで落ち着いたrapをしているのが印象的です。
そして2本目の先攻MAVEL。
「コイツらの言葉は寒すぎるっす」と沖縄に絡めたラインを吐いていき、そして「福井? レベル低っく!」とCHILL-Bのrepする福井disで終わります。
内容的には1バース目と比べてあまり濃くはありませんが、語気の強さやバイブスで力押ししていく感じでしょうか。それでも声質や動きも手伝ってか印象としてはやはり力強いものがありますね。
また、沖縄上げや他地域へのdisなど、最短距離かつかなり直截な言葉の選び方をしていて、それが彼のキャラを強調するのに一役買っていたような印象です。
対するCHILL-B、後攻の2本目。相手のMAVELと比較すると顕著ですが、しっかり拍に合わせて言葉を落としていることがわかります。
特に冒頭2小節目のラインである「よりもこちらの地元一発取れるぞ」や、最後着地のスパイダーマンのくだりなど、ビートに対して文の強弱がよくハマっていて、スムーズです。
また、内容も隠れてしまわずに非常に聞きやすく、総じて彼のスタイルやキャラクター、スキルは個人的にはかなり好みです。また普通に巧いのですよね。
そんな感じでバトルが展開されていきましたが、結果、判定は割れてドローとなりました。勝負は延長戦へと続きます。
本選初出場同士で、キャラクターもrapスタイルもまったく異なる両者でしたが、どちらもそれぞれに非常に印象に残るMCだと思います。
そしてこの延長戦も、さらに面白い見応えのあるバトルになっているので、そちらも近日アップしていきたいと思います。
※ 那覇から第二の刺客
同大会REVENGE代表で全国的な知名度のあるCHICO CARLITOも沖縄出身であることから。
※ スパイダーマン
アメコミのタイトル。出版元がマーベル・コミック(Marvel Comics)であることから。
リクエストお答えありがとうございます!
この1戦はノーマークだった2人が俺の中の株を上げまくってて好きな試合だったので嬉しいです!