[呂布カルマ]
よかった 俺の10年間は
さっきの15分じゃ語り尽くせなかった
まだチャンスがあった
目の前にいた
オマエには何の恨みもないが
まぁ しょうがないな
PONY 俺は呂布カルマ
乗る馬は赤兎馬
PONY? ポニーって!
これは通過点
つーことで またね
[PONY]
俺も無いよ恨み
「またね」で上がってるならばいい
でもその先出せないまま
結局終わるらしい
悲しい 名古屋のMC
話の中身 そろそろ合わせようや
そうじゃなければそう熱くなれない
上辺 では無い言葉 持ってること
知ってるから しっかりやれや
[呂布カルマ]
上辺ではない言葉
内面のダサさがにじみ出るぜ
最近のバトルは 映像に残る
後から痛いとこ突かれるぞ
俺のバトルは オマエのキャリアに
消えねぇ傷を残すことになる
辞めかけたバトル
また戻って来たのか
そのまま辞めとけば傷つかずに済んだのに
[PONY]
ひどい被害妄想やってる
そうかもしれない 一人が思ってる
別にいい そのツラ マジムカつく
でもいい 切り返す
自分に乗る
音を楽しむ そこから始める
ゼロの原点忘れず引っぱたく
ラッパーになれてよかったね
朝見た vividのmy life
かっこいいじゃん
[呂布カルマ]
音を楽しむ 音楽
毎日やってる
俺 ウキウキ ノリノリ
でもバトルじゃ やりたくもねぇ
血ノリ流すみたいな
ようなことやるだけだ
9月 俺はチャンピオンになって
その後にスターになることを宿命づけられてる
じゃあオマエがスター?
どう見たってその器じゃねぇが
俺もガラじゃねぇけどやるしかねぇか
[PONY]
みんな同じ そこわかってる
ただただただ突っ立ってる
だけじゃねぇ
持ってるもん晒し出してくだけ
うざってぇ マジで
それでもいいよ勝手に笑ってな
その後の話 常時円に立ってた
結局そう 傷ついてマイク握ってた
俺はラッパーになってた
概要
8小節3本
ビート: dj honda x b.i.g. joe / 無常 -The Vanity-
勝者: 呂布カルマ
解説
戦極MC BATTLE 第12章 呂布カルマ v.s. PONY
今回取り上げるのはこちらの一戦。呂布カルマ対PONYです。
なんでしょうかこの組み合わせは、面白すぎるマッチアップです。
そしてビートは「無常」。ゆったりめ、かつシリアスながら知ってる人にはリリックが自然と想起されるようななかなかアクの強いチョイスだと思います。
バトルの内容に関してですがそんなビートに影響されてか、両者の言葉も序盤はやや内省的なものになっています。
また、呂布カルマは自身の名前から「赤兎馬」という言葉をPONYの名前(小型馬)と対比させてdisを入れるなど、上手いこと言いつつチクチク攻めていってますね。
こうした話題の選び方転がし方が非常に優れてるのが呂布カルマ。相手が多少上手いライミングをしたところで構わずに流れを持っていくのだから強いワケですね。
対するPONY。呂布カルマと比較するとパンチライン一発という感じではなく、相手のメッセージへの批判や自分自身のアティチュードなど、言葉を積み上げつつしっかりと内容を構築していくというスタイルになっています。
その中でも「マジムカつく」「うざってぇ」などストレートな感情をぶつける場面もいくつかあり、対照的ながら結果としてはこちらも力強さを感じさせるrapになっています。
そしてバトルの後半。目前の相手ではなく9月のKoKへの意識を隠すことなく言葉にしていく呂布カルマですが、こういう一段上に構えた彼らしい内容にPONYは「勝手に笑ってな」とアンサーしていきます。
それでいながらこれまでと変わらずじっくり聞かせていくrapを継続。最後まで互いにスタイルを変えない一戦となりました。
ジワジワと熱が高まっていったこのバトルですが、判定は呂布カルマの勝利となりました。PONYは非常に熱く、かっこいいrapをしていたのですが、そんな相手をものともしない呂布カルマはやはり強かったという感じです。
※ 赤兎馬
『三国志』より、古代中国の武将である呂布が騎乗した名馬。
※ ポニー
騎乗用小型馬の総称。
だいぶ遅いのは承知でコメントするのですが、最後のPONYのバース
結局そう 傷ついてマイク握ってた
俺はラッパーになってた
は呂布カルマの天竺からの引用です
> Pppさん
コメントありがとうございます!
そうだったんですね。また、それをラストバースの着地にもってくるなんてPONYさすが過ぎますね!
天竺ではないwwww