R指定 v.s. NAIKA MC
UMB2013 BEST32 大阪代表 R-指定 v.s. 群馬代表 NAIKA MC
今回はこちらの一戦を紹介したいと思います。
UMB2013、一回戦からこの好カードが実現です。それではバトルの模様をご覧ください。
[R-指定]
横綱相撲するわけじゃないぜ
親善試合しに来たわけじゃないぜ
ここまで来たなら下手打てないぜ
思い出作りじゃケガすんぜパイセン
Yo NAIKA アンタとここで当たれること
俺は誇りに思う
まず3連覇 その前に2連覇
晋平太が見れなかった景色を見てぇんだ
[NAIKA MC]
Yeah whassup UMB?
やり合いたかったぜR-指定
おいおい横綱相撲
てめーの横綱時代はいつあんだよ? おい
おい覚えときなオマエ
俺にどういう風に勝つか賭けるかなんてどうでもいいんだ
俺はテメーをただ単に張り倒しに来た
小僧 今ごろ何しに来たんだ?
[R-指定]
オイ オマエアホか
俺の横綱時代は今 この場所じゃ
去年優勝したのオマエ間近で見とったやろうが
mol53に負けやがって このクソが
おい 何が張り手か知らんけど
お客に伝わらない 下らん話
やめとけ くまだまさし
引導渡すから
どっちが本気かみんな分かるやろ?
[NAIKA MC]
Woo みんなどうだ
箸休めにはまだ早いだろ?
おいR-指定 オマエの話なんかどうでもいいんだぜ
なぁ? 倒してやる
オマエが俺のフルコースになっちまう
俺のフリースタイルには裏表なし
オマエに教えといてやるよ お・も・て・な・し
コイツに今年のおかわりはなし
概要
8小節2本
勝者: R-指定
解説
UMB2013 BEST32 大阪代表 R-指定 v.s. 群馬代表 NAIKA MC
今回はこちらの一戦を取り上げていきたいと思います。UMB2013本戦 一回戦目からこのカードです。
前年初優勝で2連覇を狙うR-指定に対して、同じく前年の本戦で前チャンピオンだった晋平太を下してBEST4まで勝ち進んだNAIKA MC。優勝候補同士と目されながら両者は早くも一回戦でぶち当たってしまいました。
開始前からオーディエンスの雰囲気も高まっていて、とても一回戦とは思えない盛り上がりを見せていました。
そんな中で始まった1バース目。先攻はR-指定です。「親善試合しに来たわけじゃないぜ」という出だしから、「思い出作りじゃケガすんぜパイセン」とやや挑発めいた言葉をぶつけて会場大いに沸かせます。
このバトルは本大会一回戦の中でもかなり最初の方のバトルだったのですが、その1バース目、序盤から会場の空気や試合の流れを掴みにいく展開となりました。
続いて後攻のNAIKA MC。「やり合いたかったぜR-指定」とまずは力いっぱいにスピット。
ビートもライミングもないただのシャウトですが、これだけで会場を盛り上げてしまうのがNAIKA MCですね。その後も「てめーの横綱時代はいつあんだよ?」など、ひたすらR-指定を挑発するラインをガナっていきます。
続いて先攻R-指定の2本目。「俺の横綱時代は今 この場所じゃ」とNAIKAの発言に反論。既に現チャンピオンのR-指定、もちろんこちらの方が説得力あったため、会場の盛り上がりも相応なものでした。
また、「下らん話」「くまだまさし」など、NAIKA MCには無いライミングスキルの部分を見せることも忘れず、相手のテンションに合わせながらも余裕をもった試合運びをしているようでした。
ラストは後攻のNAIKA MC。冒頭の「箸休めにはまだ早いだろ?」ですが、明らかに試合の流れがR-指定に傾く中で、「このまま勝敗が決してしまっていいのか?」とオーディエンスに問いかけてるわけですね。
本来会場を巻き込んだ盛り上げ方のうまいNAIKAですが、果たしてこのバトルではどうなるでしょうか。
また、「裏表なし」「お・も・て・な・し」と時事ネタを使ったりと、こちらも内容にひねりを効かせていきます。が、しかしこれはR-指定に読まれてしまい、逆に読んだ上で動きを合わせたR-指定に対して歓声が上がる結果となってしまいました。
終始流れが変えることができず、結果はR-指定の勝利に終わります。
8小節2本のあまりに短すぎるこの勝負。フタを開けてみれば前回チャンピオンのR-指定が危なげなく勝利して終わった格好となりました。しかしNAIKAの一回戦負けはちょっともったい無い気もしますね。
※ 晋平太
東京を拠点に活動するMC。2010、2011のUMB王者。
※ mol53
宮崎を拠点に活動するMC。同大会出場。
※ くまだまさし
日本のお笑い芸人。
※ お・も・て・な・し
2013年流行語大賞。