[KEN THE 390]
Yeah 戦極 UMB
全部関係ねぇぜ
フリースタイルダンジョン
高ラ選なんてどうでもいい
まずオマエと俺の一対一
勝負さ この立ち位置から確認
バッチバッチな試合がしたいぜ
ガッチガッチに固まったヤツのは
シカトこいてやってくだけだ
KOPERUもなんも関係ねぇ
負けたヤツでも俺なら何回もやるぜ
大阪ようこそ ここで見せてくぜ
俺は今日はチャレンジャーの気持ち
どこまでもいけるrapで
気持ちくなるのが最高なら台頭
タイトな関係でmicrophoneつなぐ
オメーのrapも聞かせろよ
[ふぁんく]
バッチバチで返してやろうか
なら俺からはこんな1バース
俺は 正直言うと
DreamBoyのKEN THE 390より
DreamsComeTrueのサンキューの方が好き
こんな感じ緩急 つけてrapする巧いね俺ふぁんく
分かるか韻の三枚刃
切れ味鋭い さんまさんの前歯
よりもシャキッとさんま御殿
ライムとライムと
溶接するハンダゴテ
俺は選んだ後手
いやいや違う これはさっきの延長線上
俺とオマエで燃やして炎上
[KEN THE 390]
オイがっかりさせんな そんなもんじゃねぇだろ
声小せぇ 昔から 思ってたんだよ
そんなもんじゃダメ
まだまだやれねぇドリカムが
いいのか俺それ残念だ
俺HipHopだったらドリカムよりヤベー自信確実にあるんだ
4年後ドームを越えてくぜ
オメーはバトルでしかここ立てないかもしれねぇけど
俺はなんでも やってくぜ
バトルでも ライブでも
音源でもガッツリやるぜ
そんなオマエに負ける気ねぇ
やるからにはホラ比べてみ
どっちがやべーかイケてるrap
シンプルな勝負を聞かせてみろよ
[ふぁんく]
俺も突き進んでやるぜこのままHipHopロード
労働 オマエは労働みたいにさながらドロドロの離婚騒動
Yo 広げてるような感じさ
さながらそうだなカンジタ
Yo まるで性病
声小せぇのか知らねぇが
脳ミソの性能ならオマエより高ぇ方にいくぜ
さながら空襲警報
ほら俺のライム聞け
よそ見すんな集中せよ
俺の専用道路
俺は西洋から伝わったこの Eiyo
この文化 受けて韻を踏んだ
Yo 俺の方がグルーヴ ・・・
概要
8小節2本
勝者: KEN THE 390
解説
戦極MC BATTLE 第13章 BEST32 KEN THE 390 v.s. ふぁんく
今回は戦極13章からこちらの一戦を紹介したいと思います。
今では音源制作の他、レーベルの代表としても活躍するKEN THE 390ですが、最近でも戦極11章など、バトルでもかなりの戦績を残しています。
一方のふぁんく、圧倒的スキルを有しながらUMB本選や戦極など、全国的な大会のタイトルは未だ無いという、無冠の帝王という言葉がよく似合うMCです。(ENTERやUMB予選での優勝経験は多数あります)
まずKEN THE 390は「バッチバッチな試合がしたいぜ」と最初から煽っていくスタイル。ふぁんくを前に闘争心むき出しといった感じで、言葉を詰め込んだrapでまくしたてていきます。
対するふぁんく1バース目、「バッチバチで返してやろうか」と相手に乗っかる素振りを見せますが、「DreamBoyのKEN THE 390より DreamsComeTrueのサンキューの方が好き」とこちらも最初からふぁんく節。非常に面白いバースで反撃していきます。
その後も一つ一つ取り上げたいくらいにボキャブラリーも広くライミングも硬い、且つビートアプローチも多彩ともつスキルを余すことなく詰め込んだファーストバースになっています。
それを受けてのKEN THE 390、「オイがっかりさせんな そんなもんじゃねぇだろ」と返答。スキルでは明白な差があるだけにバイブス、ないしはメッセージ性を前面に打ち出す戦術にシフトしていきます。
また、前述のふぁんくのラインを受けて「俺HipHopだったらドリカムよりヤベー自信確実にあるんだ」という予想外のアンサーを見せていたりと、なかなか見応えのある試合展開になっていきます。
一方のふぁんくは2バース目も変わらずスキルフルなrapで攻め続けますが、最後着地のところでビートの終了と合わずに歯切れの悪い着地となってしまいました。
結果はKEN THE 390の勝利。彼が攻撃的なスタイルになるとやはりお客さんは上がりますね。スキルだけでは説明できない要素が雌雄を決した例ではないかと思います。
※ 高ラ選
高校生rap選手権。
※ ニガリ
MCニガリ。同大会の出場MC。
※ DreamBoy
KEN THE 390の主催するレーベル。
※ DreamsComeTrueのサンキュー
※ さんまさん
明石家さんま。日本のタレント