[マチネ]
早雲とdopeなトークで勝負してぇから
俺は栃木からはるばるオマエを殺しに来た
Yeah しかめっ面したってムダムダ
無駄口叩くか オマエの胸ぐら掴むか
オマエは開いたカサブタ
Yeah オマエは抜けてるアダプター
オマエの頭 今からあやふや
[早雲]
俺は抜け出すアンダーグラウンド
オマエを押し込む穴蔵
Ah 褒められんのは声量だけ
何ならそこのお客さんここに上がってみな
コイツよりたぶん声出せるだろ?
Ah 清涼感よりも俺なら稽古場
これはそう 渚サイファーの即興で鍛え上げたスキル
レペゼン アンダーグラウンド
[マチネ]
Yeah 俺はここまで来て
戦争の話 しに来たわけじゃねぇ
面白さケンドーコバヤシ って言っちゃう
何がアンダーグラウンド?
オマエ心にマジで何か不安を
マジでホントにそういうもんだ
京都? それじゃマジで明日が無ぇな
マジで俺が決める関東一
北関東なめたらケガするぜ
[早雲]
いやいやいやいやいや
俺戦争の話してないやん
オマエに爆弾落としてく
まるでイラク戦争 のような感覚さ
もしくはリカルデント ガムでも噛んどきな
オマエは地殻変動の渦に飲み込まれて
一瞬で終わりさ
俺なら踏み出すマントル
ちゃんと言う 韻踏む シンプルに決めるぜ
オマエにもジンクス与えてやるぜ
今日からは俺はオマエの天敵
概要
8小節2本
勝者: なし(延長へ)
解説
UMB2015 BEST32 栃木代表 マチネ v.s. 京都代表 早雲
UMB2015からこちらの一戦を紹介します。
2012に続いて本戦は2度目の出場となる京都の早雲、それに対してキャリアもそれなりに長いマチネですが、意外にも本選は今回が初出場となります。
一方の早雲はUMB2012以来2回目の出場、前回の大会ではR-指定に惜しくも敗れたものの、ベスト4まで勝ち残るという快進撃を見せていました。それだけにR-指定不在の今回は期待が集まります。
1バース目マチネは最初から畳み掛けるようなライミングで攻勢に出ます。最初から全力のrapにオーディエンスも沸き立ちます。
対する早雲1バース目、「俺は抜け出すアンダーグラウンド」と、相手の音韻を受けた言葉選びで返していき、そのままスキルの面で優位をアピールしていきます。
続くマチネのスタイルはそのままで、引き出しをバトルの文脈に絡めて吐き出していきます。会場も比較的沸いてはいましたが、惜しむらくは後半までライミングが持続しなかったことでしょうか。最後までハードライムで通せていればもしかしたら試合の流れはマチネに行っていたかもしれません。
そして早雲2バース目、声量の話題を「戦争」と言ってしまったマチネに対して指摘。さらに挙足取りから「イラク戦争」「リカルデント」「地殻変動」とライミングの連打で畳み掛けます。こちらも勢いがありましたが最後まで続かず、勝負の流れを決めきるにはあと一歩、というところでした。
結局このバトルでは決着つかず、勝負は延長へと進みます。どちらも決して悪くはなかっただけに、8小節2本ずつの短い持ち時間の中で決定打を出すことができなかったという感じです。
延長戦の模様はコチラからご覧ください。
※ Most Dope Spot
Kyoto Most Dope Spot。2011に閉店した京都のCLUB。