[GADORO]
一瞬の感覚で生み出すグルーヴ
誰にも媚びねぇ生き様を伝える
人生は儚い 負けれない戦い
クソなフェイクMCに耳は貸さない
まずはかますからな アブラカタブラ
一瞬の閃きで wack黙らすか
する気ねぇんだ慣れ合いの猿カニ合戦
コイツよりも俺の方がはるかにかっけぇ
[CHICO CARLITO]
アブラカタブラ まずバースかますわ
バースの後どこ行ってんすか? オイオイ
OK 儚い 「人」の「夢」と書いて「儚い」
Have a nice day
半端ないッスねー って言わせるぜ
OK 儲ける
「信じる」「者」と書いて「儲ける」と読むなら
「導く」「者」と書いてラッパーと読みな
レペゼン沖縄
[GADORO]
俺から言わせるぜ Have a nice day
直球投げる松坂大輔
Yeah わかるか? ストレート
殺してやるぜこういうクソ低能
Yeah 俺に勝とうなんざ高望み
負けるわけがないよこんなバカごとき
七転びのただのゴミは傷めつけて生殺しだな
今日はCHICO CARLITOを棚卸し
[CHICO CARLITO]
オマエのrapの方が低能だ
パパっと切っちゃいます頸動脈
Yeah yeah オマエが
田中将大 じゃなくて 松坂大輔
俺 ダルビッシュ みたい
四分の一 クォーター 外人の血 持ってこの血
東京 渋谷 アンダーグラウンド
揺らしに来たよ 俺がCHICOだ
[GADORO]
CHICOだ だけどひとたまりもないほどに
オマエ殺してやろうか?
Yeah なんだこのD.O気取り
やめてくれないか 速攻で殺したるわ
宮崎のバックボーン背負ってこの場に来た
クソッタレな人生から抜け出してぇんだ
アンチどもすべて俺が黙らせてぇんだ
この日のためにすべて賭けてきた
[CHICO CARLITO]
触んな フェイクが伝染るんだよボケ
パチもんはベスト8で消える定めだ
どこ見てんの? 結局下らないことばっかり言ってる
クソな人生? そこから這い上がるのがHipHopだろ
当たり前だろ
概要
8小節3本
勝者: GADORO
解説
戦極MC BATTLE 第12章 BEST8 GADORO v.s. CHICO CARLITO
今回は戦極12章からこちらの一戦を取り上げます。
期待の集まる若手同士がBEST8でぶつかったこの試合。どちらも急速に実力をつけて目下成長中な感じで、今回戦極12章の中でも面白いマッチアップではないかと思います。
まずは1バース目、普段通りに高度なライミングをしつつビートに軽く乗って行くGADORO。本当に巧いです。
それに対しCHICOはGADOROの「人生は儚い」の件から、「[信じる][者]と書いて[儲ける]と読むなら」「[導く][者]と書いて[ラッパー]と読みな」とちょっと方向を変えてひねりの利いた展開へ持って行きます。
ただしそんな中でも、相手の言った「アブラカタブラ」を受けて「まずバースかますわ」など、要所要所でハードな押韻も交えてるのがアクセントになっていて、こちらもレベルの高いパフォーマンスになっています。
それ以降も両者ともにライミングとアンサーの応酬で、スキルを前面に押し出した攻防が続いていきます。
そしてバトルの空気が変わったのが3バース目、GADOROが「なんだこのD.O気取り」とCHICO CARLITOのドレッドヘアーを触りにいくと、CHICOはそれを嫌がり強くGADOROの手を振り払います。この一瞬でバトルの緊張感が一気に高まりました。
その後は双方ともバースに熱がこもります。
GADOROが「クソッタレな人生から抜け出してぇんだ」と思いの丈をぶつけていく感じになれば、CHICOは「クソな人生? そこから這い上がるのがHipHopだろ」とのアンサーで最後のバースを終えます。
また、GADOROが髪に触れたことに対しては「触んな フェイクが伝染るんだよボケ」と小学生のケンカっぽい罵倒でアンサーしていました(笑)
試合の結果はスキルに加え、熱を込めた最後のバースが響いたこともありGADOROの勝利、勢いが加わるとこのMCは強いですね。
CHICO CARLITOは後攻だったので最後のバースでGADOROと同じくらいヒートアップしていれば結果はまた違ったものになっていたかもしれません。
※ ストレート
松坂大輔の件から、野球での球種。
※ D.O
東京で活動するラッパー。鎖グループ所属。