mol53 V.S. TK da 黒ぶち
UMB2013 BEST16 宮崎代表 mol53 v.s. 埼玉代表 TK da 黒ぶち 延長戦
今回はUMB2013からこちらの一戦を取り上げたいと思います。
大会の中でもベストバウト候補の熱い試合です。映像で見るとその盛り上がりがよくわかります。
[mol53]
最高のボルテージでkick the verse
オマエたちの首も振らす
誰がやべぇ? プラスかマイナス
関係なしで上がれるMCだcheck it!
お前たちの鼓膜に
黒ぶち まるめてポイ
[TK da 黒ぶち]
そんなシラケてるフローじゃプリモが泣いてるぜ
プレミアの先生に乗るのは プレミアムなマイクさ
yeah これが90年代のノリさ
こいつのラップじゃ首が振れない
俺はブレないやり方持ってる
It’s all real すべてが真実
俺は信じるマイクロフォン
これは信仰心 Keep on walkin’
歩いてくこの道じゃ誰が一番俺が決めてく
like a freshさは新鮮な市場
[mol53]
女 親父のオタマジャクシ
90年式 back to da basic
俺は90年式生まれだぜ
クラシック生まれのクラシック育ち
HIPHOPこいつがあれば
変えれる可能性に賭けてみてんだ
TK お前の熱さと同じ
今年は俺が頂くぜ頂上
[TK da 黒ぶち]
明日も仕事だぜ そして明後日も仕事
仕事終わりと仕事初めが同じこのマイクロフォンさ
俺も賭けるもんがあるぜHIPHOP
88生まれ バチバチなライミングをかましてる最中さ
お前とは違う温度がある
ベーシック クラシック育ち?
俺はその中を暮らしの虚しさをオナニーで終わらせない
為にそう作ってく
Make some noise 俺もプリモのビーツが好きさ
概要
8小節2本
ビート: pitch black / it’s all real dirty
勝者: mol53
解説
UMB2013 BEST16 宮崎代表 mol53 v.s. 埼玉代表 TK da 黒ぶち 延長戦
前回準優勝で優勝候補の一角、宮崎代表mol53 v.s. 埼玉代表 TK da 黒ぶち。どちらも実力派同士の対決、延長戦のバトルです。
ビートはプリモです。熱いです。この時には私も現場に足を運んでいたのですが、延長のビートがわかった瞬間から会場全体が激しく盛り上がり、TKなどは「よっしゃ!」と興奮のあまり飛び跳ねる有様でした(笑)
会場も大盛り上がりです。そんなたかぶった雰囲気のまま試合に突入していき、mol53のファーストラインへと繋がっていくわけです。(文章でこの雰囲気が伝えられないのが心苦しい!是非DVDでどうぞ!)
両者とも乗りに乗ったラップを披露していきます。TKがラップ中に大きく跳ねたかと思えばTKのヴァース中にmol53が顔を近づけ大きくヘッドバングしたりなど、終始最高のテンションで試合が進んで行きます。
結果は僅差でしたが判定でmol53の勝利となりました。いやー僅差ですね。TK勝っててもおかしくなかったと思います。というか再延長でもおかしくなかったくらいの盛り上がりと白熱ぶりでした。コンペティションというバトルならではの構図の中で、サイファーやショーケースなどでは絶対にありえない緊張感の中、両者が最高のパフォーマンスを出していく、というバトルの醍醐味がよく詰まった一戦ではないかと思います。
個人的にはめちゃくちゃ好きですこのバトル。ただただ素晴らしいの一言。
※ 俺のツバメ返し煙滝登り誰がヤバいMCマジ確かめてこい
このラインをビートに合わせて一息に詰め込んだmol53。
独創的なビートアプローチに観衆も1バース目からぶち上がる。
※ プリモ
本ビートのトラックメイカー、DJ Premierの事。他にプレミア、プレミア先生などと呼ばれている。
※ It’s all real
本ビートのトラック名
※ Keep on walkin’
この時にTKがその場で大きくジャンプ(笑