ふぁんく v.s. KOPERU
戦極MC BATTLE 第11章 ふぁんく v.s. KOPERU
今回は戦極11章からこちらの一戦。言わずと知れたとんでもないバトルです。
大阪梅田勢同士の組み合わせとなりましたが、これが今大会ベストバウトの呼び声高い、めちゃくちゃハイレベルな戦いになっています。それではリリックをご覧ください。
[ふぁんく]
Yo 先攻俺 そんでもって後攻はKOPERU
俺とオマエのrap どっちがイケてる? どっちがモテる?
ファッション戻る uh? ファッションモデル yeah
俺はオマエの頭の上を軽く越える
まだだ まだだ 4小節8小節分余分じゃねぇ
おいオマエの間違いのせいでなんか俺がグダッちまったじゃねーかふざけんじゃねーぞ
先輩としての先輩風をガンガンに吹かしてく グワーッ!
[KOPERU]
Yo そういう感じでくると思ったぜ オレなら堂々やってくからちゃんと見てて
お客さんからお客さんまで高架近郊勝ち見に 見せてくオレがコペルon the mic
ほらそんなもんじゃないまだまだなんだろうカマさなきゃな 浅はか あかさたな はまやらわ全部絡めて
なんでもやりたいように オレだけマイクでラッピン 知ってるように 簡単 判断しねぇぜ
[ふぁんく]
Yo 待った待った 切れるライムのバズーカ砲
インテリジェンス半端ないぜまるで上岡龍太郎 のよう 中華料理 中華包丁
Yo ブンブンバッ アーイ! まるで今日土曜
蝶のように舞い 蜂のように刺す コイツどうする?
獣のようにガブッって噛む オレはそう噛んで悩む
[KOPERU]
ブンブンバ ブンブンバ ふぁんくが保つのは数分間
そんなんじゃ勝てねえぜ そんなんじゃ勝てねえぜ
損得勘定なんにもないよ オレならラップしたいだけでスタートに立ってる
何でもできてる オレはやりたいようにそれだけでいる
なんでもできる 俺マイク使う
次のラップなにかカマさないともうヤバイぞ
[ふぁんく]
OK ちょっと待てよく聞け バトルは3バースだけだぜ
だから数分間 もてば十分じゃん?
逆に10分間必要かな? オレは必要じゃないと思う
つまりお前は 延長戦ありきの前提で話してんじゃねえって話
オレはここで勝つの すごい ちゃんと
[KOPERU]
そういう言い訳聞きたくないな 俺だってもっとやりたいよミッドナイト
みっともないことしてもおもんないぞ
ふぁんく ふぁんく バクバク まずまずまずなラップ そんなんじゃ どうにもなんねえぞ
俺らラップしてどこまで上がれるかやってんだぞ
全然数分間でも10分間でも12分間でもいい オレならラップ このままずっと やらせてくれよ
解説
戦極MC BATTLE 第11章 ふぁんく v.s. KOPERU
今回は戦極の第11章からこちらのバトルを取り上げたいと思います。
梅田サイファー同士の対決で、さらにバトルDJはPEKOという大阪一色な試合となります。
そしてPEKOが選択したビートはガチのDrum’n bassです。さらにこのチョイスに対してふぁんくもKOPERUも見事にほぼ等速で乗りこなしていて、その様子にDJのPEKOも上がってるという有り様です。このビートで試合が成立してるのがそもそもスゴいと思うんですよね。いいもん見れました。
試合の模様は戦極の公式動画でも上がっていますのでまだ見ていないという方は是非ご覧頂きたいと思います。日本のMCバトルがさらにネクストレベルいっちゃってるのがわかると思います。
さて、試合の内容について、こうして文章で見てみると先輩後輩同士の身内ノリで対話してるだけのような感じですが、これBPM170のビートにそのまま言葉ハメてますからね?本当にスゴいです。そしてそんな中でもしっかりアンサーしつつライミングもしていくという技巧的なラップを双方苦もなくこなしているように見えるからスゴい。
試合の方は出力を維持したまま相手を上回るパフォーマンスを見せたKOPERUが制します。終了後にはMC正社員に「過去最高のKOPERUだった」と言わしめるほど、KOPERUのパフォーマンスは際立っていました。ビートとの相性もあるかと思いますが、それほどにコペルの「らしさ」が出ていた一戦だったと思います。
※ おいオマエの間違いのせいでなんか俺がグダッちまったじゃねーか
途中KOPERUが割り込もうとする素振りを見せたため、ふぁんくは「まだだ」と自身のバース中に制止することになった。
※ ブンブンバッ
Soul Scream / 蜂と蝶のサンプリング
概要
8小節3本
ビート: Receptor / Ass
勝者: KOPERU