THUG HEADS v.s. BATTLE手裏剣
UMB2017 2回戦 広島代表 THUG HEADS v.s. 神奈川代表 BATTLE手裏剣
今回はUMB2017から一回戦のこちらのバトルです。
[THUG HEAD]
焼け野原からこんにちは
今日なにも残ってねぇんだよこっちには
広島レペゼン 押韻ラッパー
ULTIMATE 獲りに来た今日一番
レペレペゼン 広島 HRSM
念には念を入れるスティーロ
去年ウシジマが作った借り
10倍増しで俺が返しに来たぜ
[BATTLE手裏剣]
ボンボクラ 1回戦 HipHopperとの勝負だったのに
サイファーキッズかよ
あーつまんなくなっちまうぜUMB
予選で言った HipHopを取り戻しに来た
Ah 首 腰 揺らして踊る それだけ
一晩中 all night long
そう さっきめっちゃガン見だったのに
1小節目 ポッてあっち向かねぇでくれよ
[THUG HEAD]
それお前も一緒だろ?
1バース お前も全部向こう向いてただろ?
サイファー上がり? どっちがHipHopper?
俺が首元噛み付いたキングコブラ
お前とは違う 俺もお客もライミング好きだ
地元で殺したヤミ金ウシジマ
お前とは違うスキルを見せに来た
[BATTLE手裏剣]
キングコブラ 首元噛み付くよりも晩餐 秀逸なアンサー
広島から来たTHUG HEADS?
そのまま 看板落とすからやめた方がいいぜ?
お前だけじゃない 広島だけじゃない
広島のthugな人間が株を落としてしまうんだ
名前の重み 重要にしろ
HipHop 忍者 いつまでも隠れ続けよう
概要
8小節2本
勝者: BATTLE手裏剣
解説
UMB2017 2回戦 広島代表 THUG HEADS v.s. 神奈川代表 BATTLE手裏剣
今回はUMB2017からこちらのバトルを紹介します。
予選では決勝でウジミツを抑えて広島を制した初出場のTHUG HEADS。トーナメントの都合上ここが初戦となります。
試合はそのTHUG HEADSから。先攻ということで自己紹介やrepする地元のことを話題にします。
去年ウシジマが作った借り
10倍増しで俺が返しに来たぜ
– THUG HEADS
この着地がバースのピークなのですが、この「ウシジマ」とはもちろん前年広島チャンプのウジミツのことで、その辺りのストーリーはやはり盛り込んでます。
ちなみにUMB2016ではウジミツも本選初出場でしたが、BEST16でmol53も激しい試合を演じていて、かなりの健闘と言えそうですね。
1回戦 HipHopperとの勝負だったのに
(2回戦の相手は)サイファーキッズかよ
– BATTLE手裏剣
そして後攻のBATTLE手裏剣。冒頭のこのdisが最初の沸きどころになりました。
日ごろフワフワとつかみどころのないrapをしがちな手裏剣さんですが、この試合では煽るような攻撃もガンガン入っていて、また感情の入り方も中々直接的です。
サイファー上がり? どっちがHipHopper?
俺が首元噛み付いたキングコブラ
– THUG HEADS
そして2バース目に入り先ほどのdisに対して、THUG HEADSもしっかり返してます。こちらはライミングも組み込んだ綺麗な形です。
続く「俺もお客もライミング好きだ」との部分で、流れをさらに固めていった感じでしょうか。巻き返しを図ります。
お前だけじゃない 広島だけじゃない
広島のthugな人間が株を落としてしまうんだ
– BATTLE手裏剣
続く後攻のBATTLE手裏剣。このdisが本試合最大のハイライトかと思います。
こちらは「広島から来たTHUG HEADS?」というラインを枕に置いた上での一節になりますが、大意としては、せっかく背負った広島という看板をMC名で貶めてる」といったところでしょうか。
disの辛辣さのみならず、その諭すような説明口調とのギャップも作用してインパクトの強い場面になっていました。
そしてそこから「名前の重み 重要にしろ」と話題を展開して、最後は自身のMCネームへの言及(手裏剣→忍者)で締めていたのがまた良かったですね。
そんなわけでラストに入って流れを再び引き戻した手裏剣さんの勝利です。
後攻のアドバンテージやホームでのプロップスはもちろんあったと思いますが、それ以外にも初出場のTHUG HEADSと比較すると試合運びの巧さがあったのかな、という印象です。
何も残ってないだと思います
広島のZAOの鉄板えれじぃのサンプリングです
コメントありがとうございます!
おおZAO!いつぞやの広島予選で、つくだに師匠との対戦を見た気がします笑