[PONY]
Yo こねる コペルをこねる
元はコッペパン ただの小麦粉
だが トべない粉なら嫌だ
昼夜関係なく 飛べる
物をも飛べる コペル落とす
キミの爆進は今日ここ止める
追える 時間の中ほら見てみな
この高い山 富士山を越える
[コペル]
止める 止める
わかったそういうばっか韻踏む奴ホント最低
どこかで採点してる回転
俺頭ならばずっとずっと開店
セールしてるみたいな安物
関係ない 俺は言わずもがな
ラップだけしてる ただのバカ
なんかカマしてくんねー? PONY
[PONY]
やっぱりあるよ 韻とか韻とか
固さ それだけ求めてる バカだ
だが固さ あっても持久力ないお子ちゃまのrap 嫌だ
田舎 出てるよ 東京 上げる
盛り上げるもんを今日ここ吐ける
そんなあーだこーだ言ってる奴にゃ
さらさぁ言って聞かせやしょう
[コペル]
知らざぁ言って聞かせるフローならば
俺の方が超勝手言ってるってこと
固い 固いじゃない
俺は滑らかスムーズにrapする少年
みたいな感覚で
どこまで行けるか散策で
なんにもできねぇ 楽しむバトルだけやりたい
それだけで何がおかしいって言うんだ
概要
8小節2本
ビート: TOKONA-X / 知らざあ言って聞かせやSHOW
勝者: なし(延長へ)
解説
ADRENALINE MC BATTLE 2014 PONY v.s. コペル
今回はADRENALINE2014からこちらの一戦を紹介します。個人的にベストバウト認定したお気に入りの試合となります。
それにしてもコペルは存在感ありますね。ラップのスムーズさには定評があり、今回のビートも軽々と乗りこなしています。
一方のPONYもさるもので、特別凝ったライミングをしているわけではありませんが、丁寧にビートにハメながらライミングしているのでこちらも淀みなく耳に入ってきます。
この二人がバトルをすると、本当に音源を聴いてるかのような完成度のラップで応酬しあっています。
もちろんビートも外しませんし、言葉の置き方もまったく単調ではないので、合間にTOKONA-XのHookを入れるだけで普通に音源として成立するんじゃないかと思えるレベルです。気持ちいい。
戦極11章のふぁんく戦といい、本当にコペルはビートを選びませんね。
特にコペル2バース目、「ずっとずっと回転」の辺りまでいきなりフルスロットルでペースを上げていく箇所はスムーズな上にビートアプローチやフローも見事にハマっていて、ビートや対話の流れ、オーディエンスの空気などすべてかっさらっていくほどクオリティの高いラインではないかと感じます。
そんなバトルでしたが、結果は勝敗つかず延長へ。8小節が2本と短い戦いではありましたが、どちらも完璧に限りなく近いパフォーマンスと言ってよく確かに甲乙つけがたい感じでした。
※ コッペパン
コペル、R指定からなるHipHopクルー
※ 富士山
PONYは山梨県をrepしていることから。