[UMB2017] ふぁんく v.s. ALBA-TROSS

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ふぁんく v.s. ALBA-TROSS

UMB2017 三回戦 大阪代表 ふぁんく v.s. 宮崎代表 ALBA-TROSS

今回はUMB2017からこちらのバトルを取り上げたいと思います。

[ふぁんく]

めっちゃ睨んでるやん おもろい顔してんな

まぁそんなことはどうでもええけど

EMINEMみたいに

今最初に俺の弱点一つだけ教えといたる

それは俺が勝ちだって負けだってどっちだっていいと思ってるところ

その逆に俺の強みももう一つ教えといたる

それは俺が こんなバトル

勝ちだって負けだってどっちだっていいと思ってるっていうところ

わかる?


[ALBA-TROSS]

結局価値観の違い

勝ちか負けとの覚悟の違い

お前も背負ってるものがあんだろ?

ハンパな言葉吐くなよ yeah

お前のライムが出てねぇな

ギャグラッパーじゃねぇのか もっとカマしな

どうせしょうもない ウンコ付きのバイブ

俺を睨んだのが運の尽きだ


[ふぁんく]

UMBの番人 音の番人

背負ってるもんなら 子供3人

とかそんな熱いこと言うのやめましょー

頭はハゲだよー とか言っとくか

って ALBA-TROSS えっ なにその名前?

ALBA-TROSS いやなんでやねんとか言ってみる

お前こんな大事なバトルで

対戦相手にそのダサい名前でハンデあげるのか?


[ALBA-TROSS]

OK 俺はハゲでデブ だからどうした?

俺は呪い まるでビビデバビデブー

俺はコイツを一発で蹴る

お前よりもヤバいverseを蹴る

Uh-ha 誰がモノホン?

分からすプレイヤー お前はしょうもない

なにが 子ども3人? 三枚下ろし

俺がまたここで上げる狼煙


[ふぁんく]

ライムの魔法 ビビデバビデブー

ニットキャップ 髪の毛が縮れ出してる

まるでチン毛みたい

そば食いしてんちゃうか?

チンコの皮でそば食いしてんちゃうか?

大事なことやから2回 言いました yo

俺がヤバいって 今言えよ

ヤバい ヤバい 即興やから

東京だから 東京だから 東京だから


[ALBA-TROSS]

Yeah 結局ふぁんくがバカなライムばっか

探し回り 周り 中身がない

ワナビーばかり お前が作った現状

俺が今夜狙うのは天井

Knockdown お前のことをボコボコ

Lock on すれば分かる

お前は本物だっけ?

いやそいつは違うね

お前はさ とっとと帰れ


[ふぁんく]

お前が天井なら俺は青天井

こいつ 自分のこと最強とか名乗ってるじょー

ダサいじょー 俺はヤバいぞー 才能

サイモンのような人工知能 チコチコ いーの?とか思うよー

アンチヒーロー 俺はjokerみたいな感じ

この街を浄化してやるぜ 城下町じゃなく

大阪からやって来ました no doubt


[ALBA-TROSS]

マジで下らねぇ 俺も青天井

いつだって果てしなく走り続ける

1MC あんまなめんんじゃねぇ

俺が最強 そう思わなきゃここ立てねぇ

当たり前だぜ 背負った場所がある

俺だって退けない理由がある

逃げ道なんて腐るほどある

だが1本にこだわる 1MC

概要

8小節4本
勝者: ふぁんく

解説

UMB2017 三回戦 大阪代表 ふぁんく v.s. 宮崎代表 ALBA-TROSS

今回はUMB2017からこちらのバトルを取り上げたいと思います。

ふぁんく、あれよあれよという間にBEST16です。

この試合、愚直で一本気なrapをするALBA-TROSSに対して、お得意のユーモアでこれでもかと煽っていくふぁんく、という期待通りの展開が最大の見どころだと思います(笑)

先攻ふぁんく、1バース目冒頭に「勝ちだって負けだってどっちだっていい」と言ってみたり(別のインタビューでも語っている通りこれは本心とのこと)、相手の名前を「ダサすぎる」と腐してみたりやりたい放題な攻め口で、最初から最高すぎる出だしです。

ライム&フローのビビデバビデブー
ニットキャップ 髪の毛が縮れ出してる
– ふぁんく

そしておそらくここが本試合のピークになるのですが、相手の言葉を拾った上で相手以上に精緻でフレッシュなライミングをいとも簡単に返した瞬間でした。

ふぁんくに関してはもう本当に別次元のスキルで、その実力差を会場全体にまざまざと見せつけた瞬間と言っていいでしょう。まさに余裕の展開。

ちなみに今回調べて知ったのですが、陰毛が包皮に巻き込まれる現象を俗語表現で「そば食い」と呼ぶそうです。この語彙が即興でスムーズに出てくるふぁんく恐るべし。

試合通して真面目なライミングはおそらくここが最初で最後、あとはもうふざけてるとしか言いようがないバース・ライミングが続くんですが、「その気になればこれぐらいはできる」ということを周知させるにはこれで十分だったということなのかもしれませんね。

ちなみにその後の「東京だから 東京だから」の部分はUMB2011決勝、晋平太のサンプリングでしょう。もはや内容に脈略はないです(笑)

[UMB2011] NAIKA MC v.s. 晋平太

最後の最後までこんな感じで試合が進み、ALBA-TROSSが懸命に返すも空気は完全にふぁんくが持って行ってしまった後で、無駄足になってしまった感が否めませんね。

ALBA-TROSS、もちろんrapが外れていたわけでは決してないんですが、これはもう相手が悪かったとしか。

なんというか今大会のふぁんくはどこか吹っ切れたような勢いがあり、これを正攻法で倒すにはまずスキルで上回る必要があるという圧倒的なハードルがあるように感じました。

最終的には決勝でDOTAMAと激突することになったのですが、今振り返るとこの時のふぁんくを止め得るMCとう意味で、DOTAMAこそ決勝に相応しかったのだと、つくづく納得してしまいました。

[UMB2017] ふぁんく v.s. ALBA-TROSS” への2件のフィードバック

  1. なんでやねん と ハンデあげるとかでも踏んでますよね笑 探したら他にもありそう

    • コメントありがとうございます!
      確かに、しかもふぁんくの場合は最初から組んでいたというより、着地のところで瞬間的に語尾を揃えてた気がしますよね。

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