[THE罵倒2013] PONY v.s. DDS

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PONY v.s. DDS

THE罵倒2013 1回戦 PONY v.s. DDS

今回はTHE罵倒 2013 GRAND CHNAPIONSHIPから、こちらの一戦を紹介したいと思います。

[PONY]

なにもねぇ とこから始めてる

今日もゼロからイチ生み出してく 種を蒔いてく

あくまで俺のスタンスはブレねぇ 変わらねぇさ

立ち位置で決めねぇ ガチでやれる

2,3年前ならジョイントpassしてる

そこからハイ またそれ探してる

流れを変えず このまま決める


[DDS]

俺とオマエで二人でjoint

ローザまた吸ってはまたまたポイ

のようなアーティストにはなりたくねぇな

あの時から 俺ら何も変わっちゃねぇ

俺はwhat’ your name? で始まった時から

PONYとDでジョイントが始まった

何も変わらねぇ 俺も一緒

これが二人でやってた決勝


[PONY]

そうさ そうだよ何も変わらねぇ

だけどその現状打破しなきゃ始まらねぇ

そこに賭けてるだけ

山梨 山道 けもの道は慣れてる

遊べてる それだけで幸せ

出会い頭でフリースタイル始めてる

そこからゼロまたイチと創ってく

あくまあでブレず あくまでキメてく


[DDS]

もちろん現状は打破

うるせぇのはバビロンどもunderのcover

奴らに絶対出さないinfo

情報は絶対に流さないだろ

それが約束 B-boy HipHop hoolay

終わらない俺たちのルーティーン掘れ

あれこれ 誰に言われたってもう

関係ねぇだろ俺たちはやるだけで


[PONY]

俺のソースはこの足で生きたものさ

カメラ見つめてアクションで操作

何を変えれんのか なぜブルドーザー?

デカそうな体 さぁ動かそうか

音の波に乗るのが俺楽しい

あくまでブレねぇ すぐこのタイミング

入れる/入れない もちろん入れてく次第

Fuck そこで負けだし


[DDS]

オマエが言ってること等価交換

俺の体重が重いならヘビーヒッター

俺のやり方は全部 スピードx破壊力ですべてを撃破

液化 液化市場化はするが

信条はそのままで行くぞ

ピボットしながらオマエのパンチ

右、左に当てていく

リリカルなスキルを見せつける


[PONY]

パワープレイヤーのパンチはよける

しなやかにフロー 俺は楽しめる

おととい来やがれとなんかは言わねぇ

常に前 この先 今を見てる

変わらなきゃいけねぇ現状はそれさ

言葉の重みで蹴るさ

今日も飛ばすなスペルマ

ふざけるな 上げてければhell yeah


[DDS]

そんなプライベートな話しやがって

ずりぃのはオマエの話だ

一発目から言ってる ブレちゃってる

PONY オマエのリリカルな意味が無い

俺の愛を渡そう ヘビーヒッター

わかるだろ? ずっとそうだ

LIVEだって フリースタイルだって

どこだって俺がまずは行く 俺特攻隊長

概要

8小節4本
勝者: なし(延長へ)

解説

THE罵倒2013 1回戦 PONY v.s. DDS

今回は罵倒2013からPONYとDDSの一戦を取り上げたいと思います。

ちなみにこの二人、前年には晋平太の音源で共演もしていますね。

それでは内容を見ていきましょう。この試合はバチバチの殴り合いという感じではありませんが、それぞれのキャラクターや雰囲気がそのままrapに落ちている感じで、セッションのように互いの言葉を交換していくような感じでした。かっこいいラインも多いです。

山梨 山道 けもの道は慣れてる
– PONY

こちらはPONYの2バース目。なんというかPONYのキャラクターや雰囲気にピッタリとハマった一節です。田舎臭い語彙もPONYが言うと途端にかっこよく聞こえるからスゴいですね。

文脈的にも「現状打破しなきゃ〜」というところから「けもの道」ということでかなりスムーズで違和感のないデリバリーではないかと思います。

うるせぇのはバビロンどもunderのcover 奴らに絶対出さないinfo
– DDS

続いてDDS。「現状打破」からのライミングですが、こちらも特有の雰囲気を活かした語彙で、とても世界観が出ている内容になってます。

PONYが「rapが巧いMC」だとすれば、DDSは「rapがかっこいいMC」という印象です。とにかくこの二人はどんなビート、どんなシチュエーションでも独自色をもったオリジナリティの高いバースを安定して供給できるという点ではトップクラスです。

俺の体重が重いならヘビーヒッター
俺のやり方は全部 スピードx破壊力ですべてを撃破
– DDS

さらにDDS。ここも非常に「らしい」内容ですが、体重に言及した相手に対してこの返答で、rapスタイルのメタファーとしてイメージを想起させるいいラインだと思います。

パワープレイヤーのパンチはよける
しなやかにフロー 俺は楽しめる
– PONY

続いてそんなDDSに対するPONYのアンサーがこちら。相手の個性をそのまま受け止めて自分の個性で返す、といったところでしょうか。

PONYの得意とする言葉通りの軽妙なフローに乗せて、その後も切れ目のないスムーズなrapを吐き続けていきました。

それにしてもこの二人、相変わらず音源とほぼ変わらないクオリティでずっとrapしてますね。両者フローやアプローチはまったく異なるのですが、その点では完全に共通しています。

DDSの場合は重たい言葉を対戦相手とオーディエンスに「受け止めさせる」ようなrapをしていくのですが、一方のPONYは相手を攻撃しつつも、お客さんはしっかりとrapでノせていて、その辺りに両者のrapスタイルの違いが表れていたように感じます。

そして結果ですが、どちらも甲乙つけがたく、決め手を作れないまま判定が割れてドローに。勝負は延長戦へと進んでいきます。

このクラスになるとビートひとつ変わるだけで全然違う雰囲気のフローや試合展開になることも多く、このマッチアップで8×4が再び見れるということで、結果的にナイスジャッジだったかと思います。

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