[peko]
晋平太 相手 そして司会は大華
やっぱこっちの方がしっくりくるぜ
Yeah やめちまいな司会業
そうじゃなきゃ肥大してる被害妄想
Yo yo 晋平太 しっかりやってきたか? プラクティスを
Yo オマエは載ってる俺のブラックリスト
わかるか? 射殺しに来たよ今日は
[晋平太]
オマエのブラックリスト 載ってる 確実
だがプラクティスを欠かせてない
俺はクラシックをつくるぜ
CD カネに変えるプラスティックを
もう一度 じっくり行こうか
しっくり来る方がどっち 司会業かバトルどっち
似合いそうか 2倍効果あるぜ そう
司会業よりも試合の方が倍はオーラ出てるだろ?
[peko]
Yo yo 間違いない
司会業よりも今の方が切れてる
だからこっち戻って来いや
オマエも マジで 起こすショック療法
これが重要 これは職業病 a-ha
Yo オマエぶっ倒して
今日は優勝して終電で帰る
まるでジェットコースター
ばりに生み出すぜモンスター
止められないぜ 俺はつまりdon’t stop
[晋平太]
どっちも出来んの?
まるでバイセクシャル 俺の解決策
オマエの倍スペシャル だからマイクべしゃる
オマエの倍は目立つ これが俺の美学
Yeah どっちがリアル? 円山町
リアルな場所 ラッパー晋平太 生まれた場所
オマエがここに来る前からよ
終電なんか気にしてんじゃねぇよボケ
[peko]
Yeah yeah そうだな
優勝したらここにいる客と朝まで
Drink it high, drink it high
Yo オマエが円山町
俺も中学の時 野心で来たぜ
ここの宇田川町 そしてシスコ坂
あそこで何かを感じたから今ここにいるのさ
Yo yo DJ MC すべてこなす
俺が真のB-boy p.e.k.o
[晋平太]
オマエの地元じゃ負けたが
今日は俺の地元さ
そこで見事さを見せるのが俺の仕事さ
わかるだろ? 懐の広さ
オマエたちと同じとこから来たヒーローさ
知ってるかボケ 晋平太 この場所に根を張って
今や全国で司会、バトル どっちでもいいが
俺のマイク奪いたいなら 磨け覚悟
概要
8小節3本
勝者: なし(延長へ)
解説
ADRENALINE MC BATTLE 2015 2回戦 peko v.s. 晋平太
今回はADRENALINE2015からこちらの一戦を紹介します。
晋平太対peko。このADRENALINE2015の中でも屈指の好カードではないでしょうか。
それでは内容を見ていきましょう。
晋平太 相手 そして司会は大華
やっぱこっちの方がしっくりくるぜ
– peko
まずは先攻peko、冒頭はこのラインから。
ここは本当に素晴らしくて、UMBでは2013以降からこの当時にかけて、大きなバトルイベントにはプレイヤーではなく司会として出ることがまず多かった晋平太でしたが、現役時代、特にUMBでは選手として出場していた2012大会までは司会がこの大華だったということで、その並びがここで再現されているため「しっくりくる」と言っているわけですね。
そして、続く「やめちまいな司会業」という辺りのラインにもpekoの人間性やナイスガイぶりが現われてる感じがしますよね。
司会業よりも今の方が切れてる だからこっち戻って来いや
– peko
さらに次の2バース目にはこのライン。disるわけでもなくこうしたエールをナチュラルに送ってます。ホント良いヤツ過ぎますねこの人。なんなんでしょう。
一方の後攻晋平太。こちらは相変わらず相手の言葉を上手に活かしつつ、じぶんのリズムや語彙でライミングを交えながらバースを着実に構築していくという衰えのないスキルを見せていきます。しかもたぶん完全即興。変わらず巧いですね。
1バース目、ややスロースタート気味ではあったものの、「A-B-A-B-A-C-B-C」といった構成の、混み入った複雑なバースでリズムを作れていたのではないかと思います。
オマエも マジで 起こすショック療法
これが重要 これは職業病 aha
– peko
こちらはpeko。このラインかなり気持ちよく、ライミングの技巧などよりはpekoの乗り方がスムーズであるが故のグルーヴだと個人的には思います。Rapに独特の強弱・緩急があって自然と入り込める感じでしょうか。
終電なんか気にしてんじゃねぇよボケ
– 晋平太
これは2バース目の「今日は優勝して終電で帰る」というラインに反応した晋平太の切り返しです。こういう強い一発系のラインがたまにきます。
DJ MC すべてこなす 俺が真のB-boy
– peko
わかるだろ? 懐の広さ
オマエたちと同じとこから来たヒーローさ
– 晋平太
そしてこちらはラスト3バース目からそれぞれのライン。ここは両者の自己認識が非常に明白に表れていて面白いです。
DJやMC、ブレイキング、グラフティーアートのすべてを嗜むセンスの塊みたいなpekoに対して、rap一本でその道を極めようとする晋平太。これ以上ない対比が両者のラインにはっきりと提示されている感じですね。
そんな感じで展開していった試合でしたが、判定は割れて延長へ。この試合では決着がつきませんでした。
pekoも熱く、また相当なrap巧者ではあるのですが、rapの安定感という意味では晋平太の方がやや勝って感じでしょうか。完全即興とわかる文脈でライミングを瞬時に構築していける様はさすがと言うべきでしょう。
多分延長だったと思います!
> 虫さん
コメントありがとうございます!
見返して気づきました、そうでしたね!感謝です!