[戦極MC BATTLE 第16章] JECT v.s. KBD

解説

戦極MC BATTLE 第16章 一回戦 JECT v.s. KBD

今回は戦極の第16章からこちらの一戦を取り上げたいと思います。

九州予選準優勝のJECTに対して、地元大阪での開催ということで、KBDはゲストとして招聘されての参戦となったKBDとの対決となりました。

ちなみに九州予選、決勝のLick-G戦が公式からアップされていますので以下からご覧ください。JECTのパフォーマンスも高いです。

最初に言います。この試合、JECTがかなりかっこいいです。

個人的にKBD非常に好きなMCのひとりなのですが、この一戦はなんといってもJECTのリリカルかつ遊びのある内容が光りまくってます。

文明に文化が食われかけてる クソなトレンドは根絶やしにする

ダラダラダラダラ 韻踏む遊び

例えばこの辺り、リリカルな雰囲気もありつつシンプルに梅田界隈のスタイルを腐していて、個人的にはかなり好みです。

本物とか言ってる割には オマエ今 1小節目 ギャグに流れたな

また、この辺りのアンサーもかなり核心をついている感じで、短く端的な表現で的確にdisしている感じとでも言いましょうか。

とにかく無駄のないシンプルなrapで、かつ内容も過不足なくいい感じに伴っていて、巧くて強いrapとはこういうことなのだと思えるぐらい均整のとれた内容になってます。

一方のKBD、こちらはいつものスタイルですがライミング+ユーモアがしっかりあって、楽しめるrapをかましています。

見た目コメディアン だけど バッチリ撃ち抜くライムの狙撃犯

先ほどの「ギャグに流れたな」というラインに対してはこちらのアンサー。聞いていて心地よく、また内容もちゃんとハマってていいですね。

特に2バース目はストックの披露もありつつ、「これがライムのやり方」という最終ラインまで非常にキレイにまとまったバースになっていて、安定したパフォーマンスで会場を沸かせていました。

そんなわけで客判定の結果、勝者はKBD。地元大阪での開催ということも多少あったかと思いますが、後攻のアドバンテージを活かしつつ磐石なコンディションで、しっかりと試合を運んで勝負を落としませんでした。

惜しくも敗れたJECTでしたが、rapの構成やdisの切り口がイイ感じにシンプルで、本当にかっこ良かったのでまだ見ていない方は是非チェックしてみてください。