[戦極MC BATTLE外伝 TOKYO NAIKA杯] VANILLA v.s. U-road

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VANILLA v.s. U-road

戦極MC BATTLE外伝 TOKYO NAIKA杯 VANILLA v.s. U-road

今回は戦極NAIKA杯からこちらの一戦を取り上げたいと思います。

NAIKA杯は最近の開催に規模こそ及ばないものの、戦極の中でもトップクラスに楽しめるバトルの多い大会だと個人的には思ってます。このバトルもそんな例にもれず非常に面白い対決です。

[VANILLA]

OK オマエを殺害に来た

まるで暗殺者 響す断末魔

オマエのrapなんだ? U-road

俺は検索ワード急上昇

させるようなrapかましていくだけ

オマエに対して「もういい、もういい」っていうぐらいの押韻

かましていくだけ

東京walkin’ していきたいぜ


[U-road]

もういい もういい わからす homie homie

Rapして上がり出した 虜にさせてくのみ

相手なんねぇ 社畜? とりあえず握り出したマイク

この場で乗せてく rights, camera, action

まずだいぶ派手なrap show

見せてくだけさ いつものように

マイクで鳴らすクラクション


[VANILLA]

OK rights, camera, action

だいぶ派手なrap show

オマエ雑魚キャラ 前田敦子

みたいなもんだぜ 顔面センター

HipHopだったら関係ねぇわ

っていうような感覚 いつでも暗殺していくだけだぜ

rapで難なく 殺す 殺す

まるで殺人鬼 シュートを蹴り込むチャウ・シンチー


[U-road]

Yo 顔面センター 関係なし

今日渋谷FAMILY 楽に完全制覇していく

ただそれだけ 前田敦子

オマエの方 rap ハエたかるよ

だったら俺が上げてく

踏むのもフローでも俺が上行くだけ

wake upしてないんすかセンパイ?

結果見えちまってんだよな fuck you


[VANILLA]

デッデレ デッデレ デッデレ ….

まるでSoul’d out みたいなもんだ

オマエのrap なに雑魚キャラ

みたいなもん 相手になんねぇわ

そんな感じ言ってた「完全制覇」

距離があるんだぜ何千メーター

みたいなもんだぜ雑魚キャラ

相手になんねぇ 中指 脳天に金網


[U-road]

俺のrap またこの場で

オマエが怖気付いてネタに逃げちまってるなら

俺が頂くだけフロー

Soul’d Out rap up&down, up&downしてく

だけだぜまたdrrrrr…って食らわすだけ

オマエのrapまた心臓の像を刺すだけ

中央突き刺してく

中央を I’m a U-road, you know?

概要

8小節3本
勝者: U-road

解説

戦極MC BATTLE外伝 TOKYO NAIKA杯 VANILLA v.s. U-road

今回は戦極のNAIKA杯からこちらのバトルを紹介したいと思います。

ビートに乗りながら個性的なフローで流れるようにdisやライミングを落としていくU-roadに対して、小節ごとに丁寧な脚韻を重ねていくVANILLA。

特にVANILLAの方はただライミングが巧いというだけでなく、言葉の選び方がフレッシュかつスムーズで、内容面でも起伏に富んでいる点が素晴らしいですね。

たとえば1バース目の「俺は検索ワード急上昇」、2バース目の「シュートを蹴り込むチャウ・シンチー」など、文章に起こしてみてもなんの違和感もなく読める上、セルフボースティングと相手へのdisをライミングを交えて非常に綺麗にまとまったrapをしているのが分かります。

映像で見てもらえると分かりますがめちゃくちゃスムーズで面白く、また楽しいバースになってます。今大会はどの試合もかなりパフォーマンスの高いバトルをしていたと思います。

対してU-road。こちらも自分のスタイルを地で行くようなフローでスキルを余すところなく発揮してくれてます。

「もういい もういい」から「homie homie」とつないだ上で「とり こに(虜に)」と少し混みいったライミングを見せていたり、緩急のある変則的なフローの中で自在に言葉を落としています。

中でも個人的には2バース目終盤のdisで、「踏むのもフローでも俺が上行くだけ」「wake upしてないんすかセンパイ?」と煽り立てるようなラインを畳み掛けてい部分が非常にかっこよく、上がりました。

技巧的なフローが続く中でのパンチライン。メッセージの強度を感じさせる場面で、こうした点が彼のバース全体に1つアクセントを生んでいた感じです。

そしてこの試合は両者しっかりと前のバースでの相手の発言を踏まえつつのアンサーから始まり、そこから技巧的なrapを駆使して自分の話題へ結んでいた点もよかったですね。文面をご覧いただくとその点はハッキリ分かるかと思います。

そんな感じの見応えあるやり取りが続いたいいバトルでしたが、結果はU-roadの勝利。この試合は面白いですよ!

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