[UMB2016] mol53 v.s. MAVEL

LINEで送る
Pocket

mol53 v.s. MAVEL

UMB2016 一回戦 宮崎代表 mol53 v.s. REVENGE九州代表 MAVEL

今回はUMB2016からこちらの戦い。バチバチです。

[mol53]

イキってんのもオマエの目ぇ見りゃすぐにわかるよ

ザコだってことがな

UMB2016 お待ちどうさま

今年は俺に任せな

Oh fire, spit

このライムに間違いなし

純度100% ブートバッツ 直送するぜ

沖縄代表 誰だか知らねぇ


[MAVEL]

自分を信じてねぇことがすぐ分かるぜ

コイツのバースを聞けばな

自分が獲れると思ってねぇことが丸わかり過ぎて

相手にならんわ

宮崎代表 最後

コイツ去年パクられて

この場から退場

俺はできるぜ 沖縄の風

ふかしに来たから覚悟しろよ東京


[mol53]

音楽性で俺に勝てないから

去年パクられたことをネタに

俺に勝とうとしてやがるぜ

くそマリオネット 興味ねぇ

燃やしてしまってゴミ箱行きだぜ

まぁ一回戦 ザコは踏んじまってしょうがねぇ

他にいるヤツと何も変わらない

俺は個性オリジナル そこが違う


[MAVEL]

OK 沖縄で一番

獲って今回は獲れなくてここに来た

が オリジナル 俺の顔知ってっか?

沖縄のMAVEL レペゼン ここだ

Yo ぶちかましに来たぜ

HipHop体現しに来てんだ

背負ってきたもん 全部掻っさらう

今日優勝してそして 一番になるぜ

概要

8小節2本
勝者: mol53

解説

UMB2016 一回戦 宮崎代表 mol53 v.s. REVENGE九州代表 MAVEL

UMB2016からこちらの一戦を紹介します。

mol53対MAVEL。mol53は2012、2013に続き本選は3回目、地元大会からのレップとなります。彼の出場を待ち望んだ方も多かろうと思います。

一方のMAVELは2015に続いて2年連続の2回目となりますが、地元沖縄からではなく、UMB REVENGE-九州大会からの出場となります。地元沖縄を獲れずリベンジからというのはなんとなく前年のチャンプであるCHICO CARLITOを思い起こさせますね。

それではバトルの内容を見ていきましょう。まず先攻はmol53。BPM低めのゆったりとしたビートに言葉を絡ませるようにネッチリとrapをしていくmol53、遅めのビートということもあり1ライン1ラインがクリアになっている感じです。

また、公式のトレイラーにも紹介されていましたが、1バース目「今年は俺に任せな」という部分は非常に力がこもっていて、迫力あるラインになっています。この一戦の雰囲気を象徴するような場面ではないかと思いますので、DVDをお持ちではない方も公式動画をご覧になってみてください。

続いて後攻のMAVEL、1バース目。こちらもありったけ気持ちを込めてrapしていくタイプのMCで、そのバイブスや体の動きは非常にユニークで、mol53とのスタイルウォーズを体現しています。彼は見ていて楽しくなるMCですね。

「自分を信じてねぇことがすぐ分かるぜ」と先攻mol53の展開に呼応する形でdisを繰り出していく内容で、仕込みのないトップオブザヘッドになっていますね。双方言葉の一つ一つに気合いが入っていてバトルの展開としてかなり熱いです。

また、アンサーの内容面でも双方ツボをついていて、MAVELが「去年パクられてこの場から退場」と前年のmol53を揶揄すれば、「音楽性で俺に勝てないから」とmol53もさすがの切り返しです。この応酬にお客さんもアガります。

また、バイブス全開のスタイルではありますが、mol53の方は決してリズムが単調にならず、「興味ねぇぇぇ」と裏声でややコミカルにガナってみたり、フローに緩急をつけたりと随所に工夫が見えている感じで、メッセージ性の高い部分とのバランスがいいです。この辺りはさすがmol53といったところでしょうか。

メッセージの隙間で抑揚をつけていくmol53に対して、MAVELはメッセージプラス語気の強弱に重きを置く感じで、完全即興で展開されるバースの中で「勝負を決める一発」を模索している印象です。

ただし2バース目は内容がやや内省的なものが多くなり、「他にいるヤツと何も変わらない」「俺はオリジナル」というmol53の内容に対してアンサーを返しきれなかった感がありますね。結果、判定はmol53の勝利に終わりました。

双方超至近距離で顔を詰めてrapし合う場面もあったりと、非常に熱の入ったし合い展開となりましたが、終わってみれば順当にmol53がコマを進めることになりました。やはりmol53強しで、ビートや試合展開を選ばず自身のスタイルを自然に出せている印象でした。

一方MAVELとしてはやはり2バース目にもう少し踏み込めていれば、という感じでしょうか。

一般に8小節2本という短期決戦のバトルでは試合運びの戦術もかなり勝敗を左右する要素で、特に後攻は2バース目に「言い逃げ」が可能だったり、優位な状況に持って行きやすいのですが、このバトルでもMAVELが相手の言葉を拾ってチクチク攻め続けられていれば、もう一波乱あったかもしれません。

[UMB2016] mol53 v.s. MAVEL” への4件のフィードバック

  1. mol53の後世の部分は個性だと思います 個性だとその後のオリジナルの部分にも繋がってくるので。そしてmarvelの「共有してそして」の部分は「今日優勝して」だと思います こちらの方が後の「1番になるぜ」への繋がりが自然かなと思いました

    • > 名無しさん

      コメントありがとうございます!
      ご指摘頂いた箇所、おっしゃる通りですね。
      訂正させてもらいました!感謝です!

  2. 2012年umbの輪入道対mol53もあげていただけると嬉しいです!

  3. MOL-53がカッコよすぎます。
    MAVELは二年連続相手が悪い、悪くなかったと思いますけど。
    しぇんvsブチの試合をお願いします

コメントを残す

名前 *
メール *
サイト

CAPTCHA