[UMB2014] GADORO v.s. FEIDAWAN

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GADORO v.s. FEIDAWAN

UMB2014 BEST32 GADORO v.s. FEIDAWAN

umb2014_gadoro_vs_feidawan

今回はUMB2014からこちらの一戦。GADORO対FEIDAWANです。

[GADORO]

Yo FEIDAWAN

2012年の悪夢をもう一度

思い出させてやるよ

Yeah バッチリと首刈るぜ

Yo まるでしゃらくせぇアバズレ首カット

Yeah 俺の韻にお耳拝借

今日もクソなwackどもをゴチになります

生贄になってくれるMCに感謝

ミルウォーキーの食人鬼 ジェフリー・ダーマー


[FEIDAWAN]

Ei yo 2012は悪夢じゃないぜ

俺にとってはめちゃくちゃいい夢だったぜ

あれのおかげ 強くなれたぜ

アンタが誰? wackオマエだぜ

ぶっちぎってやるぜ

茨城じゃねぇって? オマエ宮崎か?

そのまんま東を呼んで来い

オメーは単なるカッコだけB-BOYじゃ


[GADORO]

格好だけ? じゃないよ

俺の方がフリースタイル

韻踏ませたら最強じゃね?

宮崎じゃないよ レペゼン茨城とか言ったな?

Yo コイツは越えれないイバラ道

わかるだろ? 地元のレペゼン

バッチリとこの場で勝ってきたぜ

予選で戦ったYOKO-UとJECT

その分を背負って オマエを殺すぜ


[FEIDAWAN]

殺すとか言うな

俺はオマエのrapを生かすぜ

一歩退かすぜ?

ハァ? オマエが会場 最強?

速攻退場

レペゼン ウエストサイドは俺じゃ

WAN of the FEIDA

マジでリベンジャー ここは新天地だ

アァ? 俺に オマエの頭に遺伝子残す

オマエの首を刈る

概要

8小節2本
ビート: 仏師 / 波風
勝者: FEIDAWAN

解説

UMB2014 BEST32 GADORO v.s. FEIDAWAN のバトルです。

umb2014_gadoro_vs_feidawan_2

今回はUMB2014からこちらの一戦を紹介します。

宮崎 – 岡山という西の実力者同士、そして闘争心むき出しなタイプ同士のぶつかり合いとなりましたが、その年齢やキャリアは非常に対照的です。

若手ながら様々な大会で注目を集めるGADOROに対して、UMB2006など多数の大会で長年経験を積んできたFEIDAWANという、そういった対比も見どころの一つではないかと思います。

それでは内容を見ていきましょう。

まずバトル始まって先攻のGADORO。「2012年の悪夢をもう一度思い出させてやるよ」「クソなwackどもをゴチになります」と、一回り以上も上の相手に最初から全開です。

ちなみに「2012年の悪夢」とはおそらくUMB2012本戦での早雲戦のことで、スキル・内容ともに拮抗した大接戦を演じましたが、競り負けて惜しくも敗れてしまったことを言っているのだと思われます(違うかも)。

[UMB2012] 早雲 v.s. FEIDAWAN

また最後の「ジェフリー・ダーマー」の部分もおそらく用意されたストックなのでしょうが出し方もスムーズであり、さすがの幅広さです。

対する後攻のFEIDAWAN。2012年のくだりに対しては「俺にとってはめちゃくちゃいい夢だったぜ」と、相手の言った「夢」という表現をそのまま活かしつつキレイ意味を反転させながら返していて、個人的には非常に感心したラインでした。

また、続く「あれのおかげ 強くなれたぜ」については、これだけのキャリアでも大上段に構えることなく、常に挑戦し続け、成長し続ける彼の心性がそのまま出ているようですね。

umb2014_gadoro_vs_feidawan_3

そして2本目の先攻GADORO。

最初の「格好だけ?」から続く2小節はビートにかなりハマっていてライミングの輪郭が強調されています。こういう言葉の落とし方、GADOROは本当に巧いですね。

後半4小節はそれほどライミングに拘泥せず、地元予選をrepしての本選というドラマになる部分をストレートに言葉にしている感じです。

ラストは後攻のFEIDAWAN。GADOROの言った「殺す」に反応して「俺はオマエのrapを生かすぜ」とまたも意味を反転させたラインで応戦していきます。

その後は結構な頻度で韻を刻んでいき、2本目はむしろGADOROよりもライミングの総量が上回るという、やや珍しい展開になっていきました。

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そして勝敗ですが、着実に相手の言葉を受けて返していたFEIDAWANの勝利となります。

ライミングの供給と語気がもう少し強ければGADOROもあったかもしれません。個人的には何しろFEIDAの戦い方が素晴らしかったと思います。

相手の言葉吸収しつつ真逆の意味に転換して自分のラインへ落としていた部分などは、一見しただけだとわかりにくい部分ではあるのですが、オーディエンスにもジワジワ伝わっていたのかもしれませんね。

ちなみに余談となりますが、両者は翌年に行われた戦極第12章で早くも再戦することになるのですが、こちらもかなり素晴らしいバトルなので是非チェックしてみてください。

※ ジェフリー・ダーマー

アメリカの連続殺人鬼。「ミルウォーキーの食人鬼」という異名がある。

※ そのまんま東

日本のタレント。2007年には本名の「東国原英夫」として宮崎県知事に就任する。

※ YOKO-UとJECT

いずれも九州のMCで、宮崎予選にてGADOROと対戦。

[UMB2014] GADORO v.s. FEIDAWAN” への2件のフィードバック

  1. いつも楽しく見ています!
    UMB2014で一番好きなのはGOTIT VS FEIDAWANです!
    あの試合は1バース目でFEIDAWANが持って行ったと思ったんですが…

    あとこの試合の勝者はFEIDAで
    UMB2012で音飛んだのって早雲 VS SURRY戦じゃなかったでしたっけ

    • > いたちさん

      コメント頂きありがとうございます!

      バトル中の音飛びの件、ご指摘の通りですね。
      ありがとうございます、該当の箇所を編集しました ^^;

      また勝者の記述も一部誤記が残っていたので
      こちらもあわせて直しました。
      大変助かりました、チェックが甘かったです (汗

      GOTIT戦は確かにFEIDAのハマり方がスゴかったですね!
      意外と書いてなかったみたいなので近々起こしてみようと思いますー

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