MCニガリ v.s. JAKE
UMB2015 BEST16 長野代表 MCニガリ v.s. 島根代表 JAKE 延長
今回はUMB2015からこちらの一戦を取り上げます。
ニガリとJAKEのバトルも延長です。そしてこの延長線から両者削り合いの死闘になっていきます。
延長前のバトルは以下のリンクからご覧下さい。
[MCニガリ]
足元のぬかるみ 一歩俺はつまづき
だけども関係ねぇ 無駄口叩くより振らす首
これがフリースタイル 延長線上
またも目と目を合わせてやる
Jake 俺は最高
薄ら笑い浮かべても
後ろにカベは カベじゃねぇが
手は あったとしても関係ねぇ
賭けたもん microphone
かけがえのない想いをこのagehaまで持ってきたぜ
荒れ果てた地から咲かす一花
[JAKE]
Yo ここにもしラッパーになりたい奴がいるとしたら
絶対に俺みたいなラッパーにはなるな
コイツをyoutubeで見て
コイツの物真似ばっかしとけば
そこそこ人気は出てくるから
似たようなラッパーは要らねぇんだよ
哲学と音楽 文学のその先
俺の思想は宇宙をも超えてる
足元にも及ばねぇ 地元で出直しな
[MCニガリ]
宇宙にも及ばなくて大丈夫
俺は地球 今ここ 地に足をつけてrapしてる
youtubeで見ろ 真似してみろ
誰にでもできそうでできないんだよ俺のrapはよ
わかってねぇんだよね その辺が
わかるだろ? この変化つけたようなフロー
年末 腹の底から笑いてぇ
クソみてぇな2015年 word up 上げるぜ
[JAKE]
熱い 熱い しっかりと切っ先尖らしてる
オマエは熱い真っ直ぐだ
でもゴメンな 俺めちゃくちゃ性格が悪い
傾く星 でまっすぐな言葉を投げかけよう
青い地球 一緒 俺も地に足をつけた
都会の固い地盤には足あとは残らない
Yo オマエも長野 俺も鳥取
日の当たらない街
ぶち上げるために東京に来たんじゃ
わかるだろ
概要
8小節2本
勝者: なし(再延長へ)
解説
UMB2015 BEST16 長野代表 MCニガリ v.s. 島根代表 JAKE 延長戦
今回はUMB2015からこちらの一戦。前回に引き続いての延長戦です。
「rapのうまい」ニガリの攻勢に対して、JAKEはrepする鳥取を前面に出しつつ、アブストラクトっぽい言葉を挟んだりニガリと同じ土俵で戦わないという戦術へ移行します。
とはいえ1バース目のyoutubeの件など、その中でもやはり刺すところはしっかりと刺しているのがわかります。
一方のニガリもちゃんと相手の言葉を拾ってアンサーしていきます。
たとえば「ニガリを真似てればそこそこ人気は出る」というラインに対して、「誰にでもできそうでできない」と反撃をスピット、持ち前の瞬発力でこちらもオーディエンスを沸かせます。
このバトルのニガリはさほどライミングをせずかなりハッキリとアンサーにシフトしていました。そしてこの判断は正解だったと思います。
例えばニガリが2014のSURRY戦のようなフローをしたとしても、後攻のJAKEに皮肉やウィットの効いた一撃で沈められた可能性もかなりあったんじゃないかと思います。
メッセージとアンサーで強い印象を残した方が勝つ、といった感じの流れとなりましたが、最後まで決定打は出ないままバトルは進みます。
そしてこの試合でも決着つかず、勝負は再延長へ。
本戦出場二回目のニガリも、初出場のJAKEに思わぬ苦戦を強いられています。続くバトルの模様は後日改めて記事にしていきたいと思います。
※ ageha
本戦会場となった新木場STUDIO COAST