スナフキン v.s. 呂布カルマ
UMB2014 BEST16 埼玉代表 スナフキン v.s. 愛知代表 呂布カルマ
今回はUMB2014からこちらの一戦を紹介します。
ネクストレベル感を出しながら圧倒的なパンチラインを吐いていく呂布カルマに対し、黒い言葉を混ぜながらライミングを畳み掛けていくスタイルのスナフキン。
個人的にどちらも好きなMCです。それでは試合の模様をご覧ください。
[スナフキン]
珍しくギャグみたいな らしくねぇな
飛ばして首振らすメンバー
目が見えねぇ座頭市
一発で首狩り変えるマジョリティ
埼玉の逆手を取る sucker MC
差が出るし 逆手打ち
繰り出す一発でテンションダウン
コイツのrapにクエスチョンマーク
[呂布カルマ]
スナフキン 誰やねんオマエ
つまらない韻ばっかり吐きやがる
予想つく韻 俺もうそういうの
正直聞き飽きてる みんなもそう
いつまでも不味いメシを出されて
ワーワー言ってんじゃブタと変わらねぇ
俺は極上のシェフ スナフキン
こんな奴につまづくはずもねぇ
[スナフキン]
埼玉 名古屋 coast to coast, coast
不味い料理 a.k.a ソウルフード
地下の地下でぶっ込んだ足かせ
俺のスパイスとライムは自家製
しっかりと外した足かせ
ラジカセ 鳴らした時から
なんも変わらねえ 飛ばしたビート
目が見えてねぇ 音だけで判断すんじゃねぇ
[呂布カルマ]
何百の目 さらにでっかいビート
が鳴っているにも関わらず
俺の心は まるで草原のように静か
Mr.クールコア なに間違いはねぇ
オマエのrap すでに聞こえちゃねぇ
そよ風のよう むしろ心地いいぜ
スナフキン ここまで 近くから来たんだってな
じゃあ帰る時も楽勝だろオマエは
概要
8小節2本
勝者: なし(延長へ)
解説
UMB2014 BEST16 埼玉代表 スナフキン v.s. 愛知代表 呂布カルマ
今回はUMB2014からこちらの一戦を取り上げます。
2012年以来3回目の本戦出場となる呂布カルマ。対するは激戦区埼玉を制して本戦初出場となるスナフキンです。
TK da 黒ぶちや崇勲など、強豪ひしめき合う埼玉予選でしたが、BBP2013での優勝など、他大会で数々の戦績を残すスナフキンがようやく埼玉から本戦の舞台に立つことになりました。
試合前の入場シーン、前のRy-lax戦に引き続いて目が見えないという設定の呂布カルマはセコンドに先導されながら登場しています。(もちろんこれは演技で、本当は目が見えてるのですが笑)
[UMB2014] Ry-lax v.s. 呂布カルマ 延長
1バース目、スナフキンが冒頭で言っているのはこの辺りのことですね。盲目の「座頭市」というワードも盛り込みつつ、そこからの「逆手打ち」など、一件脈絡のない言葉を羅列しているようでしっかりと意味上の連想でもつないでいってるのがスゴいですね。
それでも一定の間隔で踏んでいくスタイルは崩しません。この辺りは本当にさすがのスキルだと思います。
また、「コイツのrapにクエスチョンマーク」と正面から呂布カルマにdisをぶつけていて中々イイ感じに火花を散らしています。こういう試合は見ていてハラハラします、イイですね!
対する呂布カルマは相変わらずで、冒頭から「スナフキン 誰やねんオマエ」と切り捨てます。
技術的な側面ばかりにフォーカスがあたっている昨今のバトルシーンのスポーツ化を苦々しく思う呂布カルマにとって、スナフキンのスタイルは相容れないことだと思いますが、そうした内容をrapに込めている感じでしょうか。
このままバチバチにぶつかり合う展開になるか、と期待していましたが、呂布カルマ2バース目でちょっと趣きが変わります。
「オマエのrap すでに聞こえちゃねぇ」と一段上からの視点でバトルの流れを一気に持って行きます。力でねじ伏せるでもなく、また、正面からdisするでもなく、ネクストレベル感を醸しつつ次元の違いを会場全体にアピールしていきます。
それにしても「俺の心は まるで草原のように静か」だとか、まるでポエトリーリーディングを聞いているかのような表現、フローになってます。
呂布カルマがそのまま流れを持って行ったかに見えましたが、陪審員が食い止めて勝負は延長へ。
オーディエンス判断で僅差だった場合に陪審員が意図的に延長にもっていく、という流れはここ数年よく見られる光景ですが、この試合に関してはナイスジャッジだと感じます。スナフキンと呂布カルマの対戦を8☓2だけで終わらせるのはさすがにもったいないですよね!
味だぜ→自家製だと思います
ぬさん
コメントありがとうございます!
該当箇所、修正しておきますー
サガMC→suckerMC
は確実として個人的に
テンションジャンプ→テンションダウン
だと思いました
あへさん
コメント頂きありがとうございます!
この辺りは微妙なところかと思っておりましたが、
頂いたご意見を受けて該当の箇所をそのまま反映致しました!
ありがとうございました。