DOTAMA V.S. 輪入道
UMB2011 BEST8 東京代表 DOTAMA v.s. 千葉代表 輪入道 延長
今回はUMB2011からこちらの一戦を取り上げたいと思います。DOTAMA対輪入道の延長戦です。
見た目からスタイルから、これほど対象的な二人もそういないと思います(笑)
それが同じステージの上でガチでぶつかり、罵り合うというMCバトルの醍醐味。それでは是非バトルの経過をご覧ください。
[DOTAMA]
先攻取ったけど
健闘するためにやってるわけ
Yo Yo 輪入道くん
みたく体をバラバラに分解
ていうかさっきNAIKAさんみたいに
っていうグロテスクな表現
そんな言葉も使ってく
でも俺たちがやってるのは言葉の殴り合い
だからスタンド使いみたいな感じで歌いたい
[輪入道]
言葉の殴り合い
俺は削り出してそれを伝えたい
歌えない間も歌いたい
どんなところでも絶対に行けるはずだ
ラッパーのままフライハイ
食らいたいものもたくさん
だけどそれよりもやっぱ
ヤクザにならずにラッパー
死ぬまでギャングスター
死ぬまでプレイヤー
死ぬまでアンダーグラウンド
死ぬまでフリースタイル Huhhhhhhhh
[DOTAMA]
死ぬまでアンダーグラウンド
じゃあ鬼プロダクション
赤落さんにキミの葬式代を出してもらうように言っとくよ
君は俺が死んだら術の穴に行ってくれ
Yo いつでも笑顔で葬式代出すからね
Yo オマエふざけんなよ
オマエさっきから 「フリースタイルしかねぇ」
それ言ったらお客さんが
「あーこの子かわいそう」って思うだろ
「勝たせてあげたい」とか思っちゃうじゃん
そんなの卑怯だよ オマエはビート
[輪入道]
そうだかわいそうなやつなんだ
リリック書いても覚えらんねぇんだ
ロクに昔からライブしてもさ
フリースタイルがうまくいかねぇ時は
客はみんな上がらねぇ当たり前だ
自分がすべて悪かったんだ
それも全部飲み込んでラップするだけだ
当たり前のことなのさ
オマエには見えないものを見てきてるだけだ
わかるか? どんなカルマも乗りこなすさ
これでどっちが勝つかですべて決まるんだ
概要
8小節2本
勝者: DOTAMA
解説
UMB2011 BEST8 東京代表 DOTAMA v.s. 千葉代表 輪入道 延長
今回はUMB2011からこちらの一戦を紹介します。
両者の対決は延長戦の前からタイトにハメていて盛り上がるハードな試合展開となっていました。
輪入道がいつも通りの熱いバイブスを見せつければ、ドタマはユーモラスなスタイル全開でガッツリオーディエンスを盛り上げていて、こちらはそんな流れの中の延長戦となります。
輪入道はビートにハマった時に無類の強さを発揮しますが、この試合ではそんな彼が出ていたと思います。メッセージが伴いつつビートが追いついてる感じというかバッチリハマっていてお客さんも上がっています。
そしてそんなバチバチな輪入道をDOTAMAは自分のフィールドに引きずり込んでいきます。
特に「フリースタイルしかねぇとか言ったら お客さんが”あーこの子かわいそう”って思うだろ 」というこのdisは斜め上過ぎます。これで熱かった会場の空気をガラリと変え、試合の流れをひっくり返しました。DOTAMAはこの辺り本当にさすがです。
結果的には僅差でDOTAMAが勝利をつかみます。正反対のスタイルを持つ二人ですが、相手の影響もあって延長の前からDOTAMAはかなり熱かったです。バイブス全開のDOTAMAもかっこいいですね!それとこの試合はビートもよくハマってました。
※ ベルセルクの甲冑ちぎりのバズーソ
マンガ『ベルセルク』の登場人物、ただし「甲冑ちぎり」はバーボで、バズーソの方は「三十人斬り」が正しいと思われる。
※ NAIKAさん
NAIKA MC。群馬代表として同大会出場。
※ おまえ背骨へし折るぞ
同大会、NAIKA MC v.s. GOLBY戦でNAIKAの放った「腰の骨折るぞ?」のラインの引用
※ やりたいこと他に別にない
ZEEBRA / Street Dreamsより引用
※ 鬼プロダクション
正確には赤落プロダクション。鬼一家や輪入道らが所属するレーベル。
※ 術の穴
DOTAMAの所属レーベル。ECCY、キリコらを擁する。