[UMB2018 CIY] 晋平太 v.s. Kowree

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晋平太 v.s. Kowree

UMB2018 CHOICE IS YOURS 1回戦 晋平太 v.s. Kowree

今回はUMB2018 THE CHOICE IS YOURSからこちらの一戦を取り上げます。

[晋平太]

相撲は両国 サッカーは国立

UMBなら CLUB CITTA

俺とお前を 比べちったら

氷は脆くも砕け散った

お前は地元じゃ相当強ぇが

大舞台と大都会はだいぶ向いてねぇぞ

焦り過ぎとべしゃり過ぎと?

踏み過ぎの3点セット


[Kowree]

踏み過ぎ でお前何が悪ぃの?

お前はこの場 赤いライトで首吊り

俺が田舎から出てきたグリズリー

ブルース・リー みたいに勝率九分九厘

残りの一輪 こいつの墓前に

添える花でここrest in peace, yo

これが鉄の真実

ベストカットで見せる これベストバウトだ THE BOUT


[晋平太]

Rest in peace, R.I.P

でも死んでもやってるR.A.P

Rapしにこの場に来てんだ

俺は革命児 核兵器 握った拡声器

一攫千金? 俺の墓前に一輪の花?

お前自分がこの場で散ってく様

それイメージできてんのかな?


[Kowree]

俺はなくていいよ一攫千金

田舎地元からちっちゃく前進

一輪 1cm これがヴィンテージ

晋平人? 違うぜお前は新ページ めくれないぜ

Next pageじゃなくてnext stage

俺がエックス革命 そう 起こしにきた

ローカルがセットじゃねぇ

凌駕した絶頂 このローカル大現象

概要

8小節2本
勝者: 晋平太

解説

UMB2018 CHOICE IS YOURS 1回戦 晋平太 v.s. Kowree

今回はUMB2018 THE CHOICE IS YOURSからこちらの一戦をとりあげます。

これもなかなか好カードです。大きな大会でこの二人が当たるのって意外と初めてじゃないですかね。

相撲は両国 サッカーは国立
UMBなら CLUB CITTA
– 晋平太

それでは早速試合です。こちらは冒頭の先攻晋平太で、個人的には唸らされたラインです。

ご存知の通り、それぞれのスポーツの聖地にUMBを並べてた一節で、野球なら甲子園、ラグビーなら花園といったところでしょうか。

このラインには面白いポイントが2つあって、1つはこれを言った晋平太がバリバリのアスリートタイプ、つまり「スポーツ化」と揶揄されたバトルシーンをその高度な競技性で引っ張ってきた第一人者的存在であることで、他ならぬ彼が言うからこそ、という感すらあります。

そしてもう一点がUMB本選の開催地に関することで、近年開催された本選はご存知の通りCLUB CITTAから少し離れて、新木場COASTや恵比寿LIQUIDなどと、異なる会場が続いてきました。

それでもこのラインに私が唸らされ、また会場も反応してしまうのは、やはりそれだけ大会初期の頃のイメージが未だ根強いということなのでしょう。当時ネットでもかなり拡散されていた伝説的なUMB2006、HIDA対FORKの一回戦もやはりCITTAでのバトルでした。

いずれにせよこのラインは面白いです。そこからさらに「氷は砕け散った」という押韻でダブルミーニングのラインに綺麗につなげてバース前半を締めくくります。晋平太はこういうことさせても本当にうまいですね。

さらにバース後半の「3点セット」のくだりはもちろんUMB2012本選でKowreeがYASに対して放ったdisのサンプリングで、こちらも背景ありきの手の込んだ内容になってます。
(該当の試合、まだ書けてませんでした。気になった方はUMB2012のDVDを是非w)

「地元じゃ強いが全国区ではまだまだ」といった内容はじめ様々なdisにひねりを加えて綺麗に4小節分でパッケージングしてる感じです。どんだけ中身詰まってるんでしょうかこのバースは。

続いて後攻のKowree。こちらは相手へのアンサーから、その勢いを駆ってライミングを畳み掛けていきます。

ブルース・リー みたいに勝率九分九厘
残りの一輪 こいつの墓前に添える花でここrest in peace
– Kowree

そして中盤このライン。Kowreeも内容ひねってます。

一応解説すると「厘」と「輪」の同音異義語を利用して、「いちりん」という言葉を軸にとんちを利かせてるわけですね。

ちなみに調べてわかったんですが、「九分九厘」という表現はイディオムなんですが、これを字義通りに解釈すると本来は99%を指す用法が正しいようで、「残りの一厘」は素直に1%を意味するみたいです。

それにしてもKowreeも調子よさそうです。

後半2バース目、晋平太の反撃は相手の言葉を瞬発力でねじ伏せていくライミング込みのアンサーで、つなげ方も非常にスムーズです。

また、「墓前の花」という表現を受けて「お前が散っていく様」と比喩表現でもアンサーしてる辺りがもう職人芸過ぎますね。ライミング以外の切り返しもスキルフル過ぎます。

俺はなくていいよ一攫千金
田舎地元からちっちゃく前進
– Kowree

そして最後のKowree。このアンサーも上手いですが普通に「越冬」のイメージが強いです(笑)

ICE BAHNの出世作である「越冬」という楽曲の玉露バースに、そのままこのライミングをしている箇所があるんですが、Kowreeも無意識にそれが出てきた感じなのだと思います。

なんにしてもここで「お」と思った方は多いはずで、かくいう私もその一人です。

ここから先、Kowreeもすごいのですが、ライミングの流れはスムーズなまま、意味的にも相手のアンサーをことごとく打ち返していく感じで、調子いい時の彼の勢いがそのまま出ている印象です。

特に「一輪 1cm」からの押韻や、最後畳み掛けるところなど、スキル+内容を間断なく詰め込んでいて、詰まることなく一気に駆け抜けていきました。

この対戦は総じて両者とも内容+スキルが完全に両立しためちゃくちゃクオリティーの高い展開だったのですが、スキル:内容が50:50でバランスが取れていたという感じではなく、100+100で200のクオリティーをお互いに全力でぶつけていたという印象でした。

結果としては総合的に1枚上手だった晋平太の勝利となりましたが、さすが春選抜です。8×2を感じさせないほど内容が濃く、ホントに楽しめた一戦でした。

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