[UMB2016] R.O.G v.s. LEON

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R.O.G v.s. LEON

UMB2016 一回戦 秋田代表 R.O.G v.s. 和歌山代表 LEON

今回は発売直後のUBM2016からこちらのバトルです。

[R.O.G]

俺と 俺の仲間の未来

すべて変えるためこの場所来た

各地の代表がcheck it ナイトフライト

田舎もんでも負ける気はないぞ

和歌山の代表 ガーリーくんよりヤバいんだろうな?

ナチュラルボーン? 噛み応えが無いなら

おうちに帰ってrapし直せ


[LEON]

Ei yo 俺も背負ってる仲間の未来

絶対に来ねぇよアナタの時代

俺だって背負うぜ地方代表

男 マイク持ったら 二言ないぞ

Ei yo そんなとこからエンジン全開するような感じ

この精神 展開みたいなもんだ

俺ならば 恐怖心もカットするような

東京 ぶちかます コンクリートジャングル


[R.O.G]

コンクリートジャングル

俺の町 田んぼだらけでも感動 与えるぜちゃんと

韻踏むぜダンスホール 躍らす言葉

言語の使い方からまず出直して来い最初

なんて言ってるか分からないようなフロー

それで遊べんの?

それじゃ誰も踊れないぜ

手のひらで握りつぶされる

オマエの 終わりは この場所

延長 無しだぜ 先攻 勝利ゲット


[LEON]

Ei yo 延長 じゃなくて

ワクワクenjoy になるような言葉

ハメるだけでこれは十分さ

集中しな youtubeでも見ときなhater

オマエは出来てないよ感覚掴み

ステージの隅 また三角座り

コイツ殺す俺が暗殺部隊

Yo fakeなMC

テクニックが無ければ切りなよ手首

概要

8小節2本
勝者: LEON

解説

UMB2016 一回戦 秋田代表 R.O.G v.s. 和歌山代表 LEON

今回はUMB2016からこちらの一戦です。R.O.G対LEONということで、地方を担うMC同士の対戦です。

R.O.Gは2013以来2回目の本選となりますが、レップする秋田はこれまでのところ毎年UMB予選が開かれるわけではなく、青森や宮城(仙台)などと大会ごとにまちまちだったりしました。そういう意味では出場枠の多い今大会は多少チャンスが広がったと言えそうですね。

一方のLEONはこちらも本選初出場。高校生RAP選手権出身の若手MCですが、SURRYやガーリーのお膝元和歌山での予選を制しての代表となります。

さて、試合の方ですが、まず先攻はR.O.Gから。ややゆったりとしたBPMのビートに合わせる形で、「田舎もんでも負ける気はないぞ」と小節ごと思いの丈をぶつけていきます。

また、バース後半には「ガーリーくんよりヤバいんだろうな?」とのラインで煽っていくのですが、この手のdisは個人的に嫌いではありません。

「ただ他人の名前を使ってるだけで場を盛り上げている」と槍玉に上げられることも多い戦術ではありますが、毎大会「歴代最高のUMBが見たい」と現場へ足を運ぶオーディエンスにとってはその地方で最も実力とプロップスのあるMCに勝ち上がってもらいたいと思うのは当然の話で、そんな身勝手な(笑)観衆の心境を直截に代弁している一節ではないでしょうか。

個人的には「SURRYよりもヤバいんだろうな」ならもっと上がっていたかもしれません(笑)

一方、そんな煽り文句を受けるLEONの方ですが、こちらは「俺も背負ってる仲間の未来」から「絶対に来ねぇよあなたの時代」というアンサーで切り返し。相手の相手の力を利用しつつキレイにパッケージングされたアンサーを重ねていくタイプのMCと言えるでしょうか。

スタイルを見る限りではライミングを用いながらメッセージングを考えるタイプというよりは、相手の言葉を利用してライミングを構築するタイプの韻先行型のMCで、本選を通るだけのことはあってさすがのスキルです。

特にバースの最後、ラストの小節にピークを持ってくることが非常に上手く、「恐怖心もカット」「コンクリートジャングル」など、長い音節の単語をキレイに使いつつも、フローや声色を駆使してとても計算された着地になっていると思います。

そして試合後半の2バース目。先攻のR.O.Gは「コンクリートジャングル」を受け、「俺の町 田んぼだらけでも感動 与えるぜちゃんと」と勢いとメッセージのあるアンサーをライミングに乗せた会心の切り返しを見せていきます。ビートに対して倍速でとったスピードアップ感のある部分です。

ただし惜しむらくはトドメの一撃と呼べるラインがなく、前半をピークに徐々に勢いが減じてしまったところでしょうか。メッセージ性や1ラインの重さではやや優位に立っていただけに先攻としてはこの2バース目後半にスパートをかけていきたかったところかと思います。

対してLEON。こちらは相手の内容に機敏に反応しつつライトなフローとメッセージングで、disを入れつつもrapのリズムを失っていません。また、バース後半には「感覚掴み」から「暗殺部隊」までキレイなライミングも見せてオーディエンスを沸かします。

そして最も顕著な差がバース着地の部分で、「fakeなMC」「テクニックが無ければ切りなよ手首」と、裏声の絡んだフリーキーな調子で見事な着地を見せた後攻のLEONが勝利します。

先攻 / 後攻の有利不利がありつつ、結局着地もキレイに決めたLEONが最後押し切った形となりましたが、それぞれスタイルの違いが明確に出ていた面白いバトルだと追います。それとR.O.Gにはまた来年再来年と活躍してほしいですね。

※ ガーリーくん

和歌山を代表するMCで、UMB2013ファイナリスト。

※ ナチュラルボーン?

「ナチュラルボーンラッパー」。高校生rap選手権でのLEON紹介時のコピー。

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