[UMB2015] MAVEL v.s. CHILL-B 延長

LINEで送る
Pocket

MAVEL v.s. CHILL-B

UMB2015 BEST32 沖縄代表 MAVEL v.s. 福井代表 CHILL-B

今回はUMB2015からこちらの一戦。前回紹介したMAVEL対CHILL-Bの延長戦となります。

延長前の試合は以下のリンクからご覧ください。

[UMB2015] MAVEL v.s. CHILL-B

[CHILL-B]

延長はちょっと落ち着いて お互いの街の話でもしようぜ

沖縄 辺野古の問題とか色々ある

安倍晋三の心臓を狙うスナイパー

しっかりとチェックしな

Yo フライヤー書くよりもマイクを掴みな

そのあとはキーワードはスタミナ

Yo プラズマのように落とすイカズチ

生かして帰るわけにはいかねぇ話


[MAVEL]

バトル 身内ノリなんて嫌になる

俺がしたいのは殺し合いさ

Yeah わかるか? こいつはバトル

俺とオマエのどちらかが死ぬ

だったら街の話より野放しにしまくったスキルの話

それが聞きたい yeah

わかってるバイブスが足りない

オマエみたいなMCじゃ俺は倒せない


[CHILL-B]

バイブスだけじゃダメだって落ち着いて話がしたい

俺の名前はCHILL

だからオマエも散ることになる 桜と一緒

サクラはいないお互いの街じゃないからな

体 頭 しっかりと動かしな

柏じゃねぇぜ この歌詞カードなしの本選

打ち合わせなし

ぶちかませよ一発だけで

これが好きなだけ


[MAVEL]

Yeah 残ったのはCHILLだけ

こういうMCはここで死ぬダセェ

Yeah 超ダセェなコイツの韻

バトルからも脱線 どうでもいい

ハァ? もっとヤベェことを言ってくれよ

CHILLし過ぎておかしくなってんじゃねぇの?

Yeah もっとパンチ力ある

ヤツじゃダメだな ここで終わる

概要

8小節2本
勝者: CHILL-B
ビート: DJ Babu / Guns Gon’ Blow feat. Termanology

解説

UMB2015 BEST32 沖縄代表 MAVEL v.s. 福井代表 CHILL-B

今回はUMB2015からこちらの一戦。MAVEL対CHILL-Bの延長戦を紹介します。

前回紹介したバトルで、いずれも本選初出場ながら素晴らしいパフォーマンスをしていたと書きましたが、この延長戦でもそれ以上のrapを見せてくれました。

延長前の試合は以下のリンクからご覧ください。

[UMB2015] MAVEL v.s. CHILL-B

この延長は打って変わって落ち着いた雰囲気のトラック。

先攻のCHILL-Bはそんなビートに合わせてrapのテイストを変えてきます。

「延長はちょっと落ち着いて お互いの街の話でもしようぜ」という出だしから始まり、MAVELの地元沖縄に話題を散らせていくピースな立ち上がりです。

Rapとしても小節ごとに丁寧な譜割りとライミングで彼のスキルがうかがえる構成になっていて、メッセージングとrapのクオリティ、ビートキープがバランスよく保たれている感じです。いいですね。

本選の一回戦の場でここまでスムーズにモードの切り替えができるCHILL-Bはやはり相当なもので、その落ち着きようと試合勘の良さに驚かされるばかりです。

対して後攻のMAVEL。「バトル 身内ノリなんて嫌になる」とした上で、「俺がしたいのは殺し合いさ」とCHILLの態度を突っぱねていきます。

この辺りはよくキャラクターが出ていますね。また、その後も「俺とオマエのどちらかが死ぬ」など、完全にバトルモードで、ぐんぐん進んでいきます。

それにしてもこうした前傾姿勢なrapでありながら、CHILL-Bに負けず劣らず、このシックなビートに非常にマッチしていたのが印象的でした。

さらに続いて後攻のCHILL-B。先ほどと主張することにそれほど違いはありませんが、「落ち着いて話がしたい」から自身の名前へつなげて「CHILL」、そこから「散る」「サクラはいないお互いの街じゃないからな」とダブルミーニングの連続でスムーズに話題が推移していきます。

CHILL-Bはキャラクターもよく出ている上、スキルの面でもビートに即した形で余すところなく出し尽くしている印象ですね。文脈に即したスムーズなrapという意味では、今大会メンバーの中でも上位に入ってくるのではないかと思います。

続いて後攻のMAVEL、二本目です。こちらも1バース目からの踏襲で、主張自体にそれほど差はありませんが、ビートを掌握した中での1ライン1ラインに力強さがあり、彼のキャラクターを印象付ける内容になっています。

このMAVELも延長に入ってさらにrapの鋭さに磨きがかかっていたように感じます。特に2バース目、「超ダセェなコイツの韻 バトルからも脱線 どうでもいい」というラインは簡単なライミングながら彼の攻撃性がよく出ています。スムーズに入ってくるdisで、rapとしても非常にかっこいい感じになってますね。

ピースな雰囲気でひたすらスキルを見せていくことに終始したCHILL-Bに対して、MAVELの方は相手に語りかけ、罵り、正面からメッセージをぶつけることに力を注いでいた感じです。そういう意味ではMAVELの姿勢の方がよりバトルらしいとも言えますね。

そんな両者の個性がぶつかり合った延長戦でしたが、勝ったのはCHILL-B。内容的に言っても比較的僅差での決着だったのではないかと思います。

このバトルはUMB2015の中でも特に面白いバトルのひとつで、まずビートが素晴らしく、そして両者の個性・キャラクターがいい具合にそこに乗っかっていた試合だったと思います。

コメントを残す

名前 *
メールアドレス *
ウェブサイト

CAPTCHA