[UMB2012] 輪入道 v.s. mol53

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輪入道 v.s. mol53

UMB2012 一回戦 千葉代表 輪入道 v.s. 宮崎代表 mol53

今回はUMB2012からこちらの一戦をお届けします。輪入道vsmol53、バチバチです。

[輪入道]

恵比寿LIQUID 1年ぶり お疲れ

上がる準備出来てんの?

いい感じじゃん 12月年末じゃん

表は土砂降りだから 燃えるゴミも不燃物もねぇんだ

全部燃え盛っちまいな 全部燃え盛っちまいな


[mol53]

Whassup? 調子どう T.O.K.Y.O

輪入道一口で食っちまうぜ

Hey yo オマエの学習 フォーカス

射抜くぜ 到達 トータス松本みたく

俺のブルースまるで猫背 からモーゼみたいに甘くはないぜ

俺がオマエの首元切るから任せてくれ mol53だぜ


[輪入道]

切ってみなよ首元

逃げも隠れもしねぇんだこっちはよ

こっち見て首元切るとか言っちゃうの九州のオマエはよ

そんなんで関門トンネルくぐれんのかよ

しょっぺぇライムは止めろよ


[mol53]

軽く俺は通り越してくそのトンネル

オマエが暗闇の中

俺が光照らし続ける 道しるべ ストリート

未来は暗くねぇだろ

オマエも分かってんぜ でも俺のド根性ここで爆発

炎上させる男だろ

燃えて残りカスでまた燃やせばいい


[輪入道]

残りカスならば俺が食っちまう

殺したるからオマエは売っちまう

落としたならばもうとっくにある

オマエはノートリアスにもなれず

哀れに死んでいく野良犬

この後二人でするかドライブ

どこで沈めればいい? 教えてもらっていい?


[mol53]

OK バチバチ どこで沈める

恵比寿LIQUID ROOMで沈める

OK 一発で逆転さすぜ

場外ホーマー ザコはバイバイさ

道端の猛者のbig up, big up

スニーカー鳴らすぜT.O.K.Y.O

俺の声が喉仏 掻っ切ってまだまだ燃やし足りねぇ


[輪入道]

初めましてだからちょっと落ち着け

とりあえずまぁ見れてよかったぜ

本当に帰り頑張って気をつけてね

一回戦で負かしちゃってゴメンね

問題ねぇ 来年また出ろよここまで

知らねぇ 沈めるのが誰だかっていうのを教える

それが俺の役目


[mol53]

OK その役目 大根役者じゃないらしい

輪入道は猛者

分かってる だから燃やして来た

一回戦で負ける訳ねぇだろ ボケが

俺が一発でかまし切るぜ

根こそぎ頂くプロップス

勝者のイス ゴールデンマイク

昔から夢見たもの 掻っさらうだけ

概要

8小節4本
勝者: mol53

解説

UMB2012 一回戦 千葉代表 輪入道 v.s. 宮崎代表 mol53

今回はUMB2012からこちらの一戦を紹介します。大会最初、一回戦第一試合の一戦です。

前年DOTAMAの前に敗れた雪辱に燃える本選2度目の輪入道に対して、今回が初出場のmol53。今から振り返ると贅沢なマッチアップですね。

[UMB2011] DOTAMA v.s. 輪入道 延長

それでは試合の模様を見ていきましょう。

まず先攻は輪入道から。「1年ぶり」「上がる準備出来てんの?」とオーディエンスに対して呼びかける内容からスタートし、会場の空気をうまく作っていきます。

そしてバース後半は「表は土砂降りだから 燃えるゴミも不燃物もねぇんだ」という内容に続き、「全部燃え盛っちまいな」と誰ともなく語りかけるようなトーンでこのバースを抜けていきます。いやーリリカルですねー。こういう輪入道も個人的には好きです。

そして後攻のmol53。こちらは本選で最初のバースということで、かなり力んでいる感じでしょうか。「輪入道一口で食っちまうぜ」と早くもバトルモードで相手に食ってかかっていきます。

力の入った中でも2バース目、3バース目と徐々に自分のペースを掴んでいくのですが、フローシフトでもバイブス偏重でもなく、ライミングも程よく入った均整の取れたrapという感じです。

そして見逃せないのは随所に見られる印象に残るラインで、例えば2バース目ラスト、「燃えて残りカスでまた燃やせばいい」という部分などはリリカルな一節に乗せて、自分の名前とキャラクターを売り込めていたのではないかと思います。当時からすでにその後の活躍の片鱗を見せていたと言えるかもしれません。

対する輪入道、「首元切る」と遠慮の無いmol53のdisに対して「逃げも隠れもしねぇ」と即座に反応。相手との距離を詰めつつ真っ直ぐ見据えた位置取りから、バチバチなラインを立て続けに浴びせていきます。瞬間的な沸騰でピリピリとした雰囲気が伝わってきますね。

そしてこれに物怖じせず堂々と自分のrapを続けていたmol53もまた奮っていて、「未来は暗くねぇだろ」と話題を転じたり、輪入道の煽りも意に介さず、しっかりと自分自身の言いたいことを織り交ぜながらrapの中での自己表現を完徹していたのではないかと思います。初登場ながらも当時からさすがとしか言いようがありません。

3バース目には「一発で逆転さすぜ」の流れから「場外ホーマー ザコはバイバイさ」と輪入道を切り捨てていたりして、かなり痛快です。これはmol53を応援していた地元ヘッズ達からすれば、全国の鼻を明かした「してやったり」な瞬間だったのではないでしょうか。

そして両者ラストのバース。輪入道はそれまでのバチバチモードからややトーンを落としつつ、静かなキレ方で「帰り頑張って気をつけてね」「一回戦で負かしちゃってゴメンね」といった路線で攻めていきます。

初出場の地方MCに対してこれは中々エグいやり方ですね。「来年また出ろよ」と先攻ながらバトルを締めくくりにかかっていきます。

対してmol53。そんな輪入道に対して「一回戦で負ける訳ねぇだろ ボケが」と一喝し、disを見事にはね返していきます。ここぞというところでバイブスを爆発させている点は素晴らしいの一言。

そこから最後まで勝利への切望を語り、主張を出し惜しみなく全て吐き出している印象が伝ってきます。

そんな流れのバトルでしたが、結果は見事mol53の勝利。これはお客さんのナイスジャッジだと思います。それにしても一回戦第一試合から中々ハードな戦いが見れた感じです。

また、何しろこの二人の対決なので、もし延長していたら純粋なrapスキルの戦いになっていたかもしれないかと思うとちょっともったいない気もしますね。

※ トータス松本

ミュージシャンで、ウルフルズのボーカル。

※ 関門トンネル

山口から福岡にかけて、本州-九州をつなぐ海底トンネル

※ ゴールデンマイク

本大会優勝賞品の一つ。また、優勝者は他に賞金100万円、音源リリース権が授与されることになっていた。

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