[UMB2006] USU v.s. 25時の影絵

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USU v.s. 25時の影絵

UMB2006 山形代表 USU v.s. 青森代表 25時の影絵

今回はUMB2006からこちらの一戦。とうとう25時の影絵を紹介できる時がやってきました。

[USU]

Yo 25時 ていうかクジで決まった先攻

だから俺は頭と連動 してくぜマジ半端なく連続

Hey yo みんなは温まってんの?

行くぞ ハンパない展開

つーか俺はマジ今から速攻でエンジン全開

しかも上げてくぜ会場全体

俺はかなり超自然体


[25時の影絵]

温まってんの? いやいや

いきなり先頭から転倒 してるMCに用はないよ

新潟 山形 準予選 え? え?

そんなとこで勝ってる どうでもいいって話

裸足のMC ぶちかまし 振りかざしてくライム

即興性じゃないと思ってるオマエが悲しい

形にする私 25時の影絵

From 青森 三沢 check this yo


[USU]

三沢 三沢 貴様はウザい

つーかマジここでも口が臭いから

その口を塞いだら?

つーかオマエのキャラはウザいから

だったらどっか行きな

俺は新潟 山形 ダラダラ

オマエの考えは浅はか 俺は超鮮やか

コイツはキモい 麻原彰晃


[25時の影絵]

麻原彰晃? いやいやもっと堂々

するフリースタイルMC こんなのはどうよ

とうとう やって来ました本選

本音 全部ぶつけるぜオマエに 全然余裕だよ

確か平成何年だったか忘れた

怪人21瞑想に言われた 「USU USU クズ この野郎」

言葉のオンパレード とリリカルなスタイル

俺はオマエをぶった斬るライム


[USU]

Yo 平成何年じゃなくて形成逆転

行くぜマジでクリスマス一発目

つーかマジチンカス 見えねぇ輪郭

つーか俺は今日 ここで光る

マジ BUDDHA じゃなくて

韻がハンパないぜ

このマジックスティックから吐き出すリリック

ノーギミック 無いぜ細工

つーかマジ握ってんだ MCの意地


[25時の影絵]

細工 本当にないの?

内容 全然ないライム

最初に「即興やります」って言っても全然始まる気配ないし

俺の狙いは当然この頂点 チャンピオン

Yo 青森 三沢 やっぱりね

MC全然いないし 街もちっちゃい

人口も確か4万くらいしかいない

でもね 俺がこっから始める

青森のストーリー ストーリー ストーリー

概要

8小節3本
勝者: 25時の影絵

解説

UMB2006 山形代表 USU v.s. 青森代表 25時の影絵

今回は10年以上前のUMBからこちらの一戦。新潟をrepするUSUと、青森の25時の影絵の対戦です。

当時、ライミングをいかに正確に、より多く盛り込んでいけるか、というスタイルが全盛の中で、USUの方はオーソドックスにその路線を追求したタイプで、地元新潟では絶大なプロップスを誇っていました。

一方の25時の影絵はまったく対照的で、技巧としてのライミングはまったくケアせずに、瀟洒なメッセージやアンサーを前面に出した異色なスタイルで注目を浴びていました。どちらかというとポエトリーリーディングを聞いているかのようなスタイルと言っていいかもしれません。

このバトルはそんな両者が向き合ったスタイルウォーズになっていて、今見ても非常に面白いです。

それで試合の内容ですが、先攻USUの方は先ほどの通りオーソドックスにライミングを重ねていくスタイルで、凝ったボキャブラリーこそありませんが、先攻ということもあり綺麗にまとまったバースで会場の注目を集めます。

続いて後攻、25時の影絵の1バース目。「温まってんの? いやいや」と相手の内容へアンサーするところからスタートします。

先ほどスタイルウォーズ言ったのもこの辺りで、USUはとにかくスムーズな押韻を繰り出すことに重きをいているので、真面目に一挙手一投足を拾われてはかないませんね。

影絵の方はそんな相手の言葉を片っぱしから拾って攻撃を加えていくタイプなので、USUにとってはこの時点でやりづらさを感じていたのかもしれません。

対してUSU2バース目、こちらも相手の言葉を拾ってのアンサーという意味では同様ですが、やはりこちらは「三沢 三沢 貴様はウザい」とリズムとライミングに重点を置いたラインを展開します。

そこから続けて「臭いから」「塞いだら?」と用言による押韻へつながるのですが、最後の「ウザいから」の部分で25時の影絵に先読みされて声をかぶせられる、という一幕もありました。

相手のバース中にここまでハッキリと発声してしまうことがルール的にどうかはさておくとして、DVDで見ても25時の影絵の声もしっかり拾われているのがわかりますね。

その他、「怪人21瞑想に言われた」と昔のバトルでのdisを蒸し返したりと、あえて言えば「いやらしい」戦い方をする25時の影絵ですが、その攻め方は中々バリエーションに富んでいて、多彩です。

対してUSUは対話を成立させつつも変わらずライミングを持続していきます。これは当時の新潟勢一般に言えることですが、ライミングとライミングのつなぎを意識するあまり、間に入る言葉が会話のようなトーンになってしまい、ビートから逸れてしまう場面もやや見受けられました。(ただし当時の技術水準から言ってもかなり巧いrapであると言えるかと思います。)

そして25時の影絵最後のバース。USUの「無いぜ細工」という言葉に反応して「細工 本当にないの?」と煽るようなdisをぶつけていきます。USUにしてみれば「ノーギミック」から自然な流れで出た言葉だっただけに、本当に嫌な拾われ方をされたという感じでしょうか。個人的には好きな切り返しですが、影絵の戦い方は最後までそんな調子でした。

また、後半には打って変わって内省的なリリックで、「街もちっちゃい」など地元の現状についてrapすることで、地方出身かつ本選初出場という状況の中で、わかりやすいストーリーをアピールできていたのではないかと思います。

そんな感じの一戦でしたが、結果は25時の影絵の勝利となりました。USUのパフォーマンスはけっこう悪くない感じだったのですが、そもそも影絵との相性がそれほどよくなかったのと、アンサー型の相手に対して先攻で戦うことになってしまったことなどが要因としてあるのかな、と感じました。

なんにしても今見返しても面白い大会であるUMB2006にあって印象に残るバトルの一つだと思いますので、見ていない方はよければチェックしてみてください。

[UMB2006] USU v.s. 25時の影絵” への2件のフィードバック

  1. このバトルめちゃくちゃ好きです!
    取り上げてくれてありがとうございます!

  2. 戦極15章のmol53 vs dragon oneのリリックお願いいたします!

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