[戦極MC BATTLE外伝 TOKYO NAIKA杯] KBD v.s. Yo-1

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U-Road v.s. 八月

戦極MC BATTLE外伝 TOKYO NAIKA杯 決勝 KBD v.s. Yo-1

今回は戦極外伝のTOKYO NAIKA杯から決勝戦のバトルです。

[KBD]

さっきの超熱かったバトル見て気持ち俺も上がってきたぜ

Yeah オマエ相手に気持ちぶつける準備は俺はできてるぜ

わかる? 早起きしてモーニングセット

俺は歩くぜ ウォーキングデッド

押韻を製造 コイツを一撃で仕留める少林寺拳法


[Yo-1]

一撃必殺 1 shot 1 kill

つまんないrapじゃ首振れないマジ

なーみー? 言葉で半身

MCがなーみー?

わかるか? オマエじゃ恥

KBD 全然いい rapしてないけど

経験値 上がるのかわからん

皆さまの意見 俺の方が絶対全然いい


[KBD]

全然いい 経験値

オマエはwack mc まるでAKB

ならオマエが前田敦子と 写真取れ

負けんコイツが オマエだっつーこと

わかりますか? microphone握ってこのままで

東京 浜松 コイツにわからす

ここが古傷の位置 温水洋一


[Yo-1]

温水洋一じゃないよ イケメン

まるで 速水もこみち

コイツ逃げ出す 林の小道

とか言っちゃう おもしろrap

ゴメン俺韻踏むの 得意じゃない

特技じゃない このフローで勝負するしかないんだ

自分の才能を 恨んでも今日はビートにride onしよう


[KBD]

俺も同じだ ライムに気持ちを込めること

それしかできないんだ

速水もこみち デコボコ道

コイツに飲ませる テトロドトキシン

わかりますか ヤバいMIC握って

俺はヤバ目 リアクション王

さながら 上島竜兵

オマエみたいなの相手やとホンマ嬉しなるねー


[Yo-1]

芸能人の名前をばっか出すぜ この低脳に

エンジョイできない 便所に行きたい

走るぜ 炎上いい できるかこの

助走をつけ全力で走り出す

何メーター かわかんねぇけど腐ってねぇな

言っとく 用意持参がって

今日の勢いは蒸気機関車


[KBD]

蒸気機関車? オマエのバイブスが切れかけなのわかってる

悪いな 俺は持ってないよデリカシーも

オマエの声の高さまるでDELISEAMO

わかりますか辛抱

もう一回microphone握って

とりあえずオマエのrap

安定感だけ うるさいだけ

今日は俺がしたるぜ振る舞い酒


[Yo-1]

振る舞い酒 うるさいだけ

カネないから俺5万で飲みたい酒

カネ 稼ぐ ようなヤツでも関係ねー

心にぶつけるその心臓えぐりたくてしょうがねぇ

俺のrapスタイル超ダセー かもしんないけど

俺はいつだって真正面向いてrapを放つ

概要

8小節3本
ビート: Ice Cube / No Vaseline
勝者: KBD

解説

戦極MC BATTLE外伝 TOKYO NAIKA杯 決勝 KBD v.s. Yo-1

今回は戦極MCバトルのTOKYO NAIKA杯から決勝戦を取り上げます。

この試合めちゃくちゃ面白いです。個人的にKBDはかなり好きなMCなのですが、このバトルはその彼の特徴がとてもよく出ています。

それではバトルの内容を見ていきましょう。

先攻はKBDで、「モーニングセット」「ウォーキングデッド」など、1バース目からサイファー仕込みの面白いライミングを出しつつ、とてもコンパクトで綺麗にまとまったrapをしています。

ちなみに「さっきの熱かったバトル」というのはBEST4の1horseとYo-1の一戦になります。話題の転換がやや強引ではありますが、詰まることなくスムーズなrapが続き、ビートキープと次の展開の思考がシームレスになっているのがわかります。

対して後攻のYo-1。こちらもKBD同様に、器用に押韻を入れつつ言いたいことをしっかり言えている印象です。負けず劣らずうまいですね。

そしてYo-1の方はあまりストックをそのまま出す感じではなく、よりトップオブザヘッドに近い形になっていて、それゆえに同じ言葉が何度か続いてしまったりしている印象です。

ただしバース後半のdisは即興性とメッセージの整合性が良く両立していて、ラストの「俺の方が絶対全然いい」という着地まで無駄なラインが一切ないスムーズな攻撃を見せています。

続くKBDはライミングそのものによるアンサーといった感じで、前述した「全然いい」という言葉を受けて「AKB」と話題を移し、さらに押韻を重ねていきます。この辺りのストックの豊富さはさすが梅田サイファーといったところで、日常的にこんなことやってるんですからそりゃ上手いわけですよね(笑)

対するYo-1も相手の言葉を拾った上でライミングを混ぜつつアンサーしていくのですが、こちらはストックではなくその場で言葉を作り出している感じがしますね。「林の小道」など簡単な韻も見られはしますが、話題の推移で言うとKBDよりもスムーズではないかと思います。

途中「俺韻踏むの得意じゃない」と弱音めいたラインが思わず漏れてしまいますが、これはストックを引き出してつなぎ合わせるKBDとのスタイルの違いに尽きますね。最後まで押韻も途切れず、素晴らしいパフォーマンスです。

そして試合後半、KBDの3バース目。こちらもクオリティを落とさず、器用にライミングを駆使したバースを継続していきます。「デコボコ道」「テトロドトキシン」など、面白くてフレッシュなボキャブラリーが途切れません。

一方Yo-1。「芸能人の名前ばっか出すぜ」とdis。即興性高く、またdisの内容も的確です。ビートもしっかり捉えているため、アラとして目につくところもありません。特にKBDとのスタイルの差もあり、自分のカラーが出せているように感じますね。

KDB最後のバース。最後まで安定したクオリティで、「デリカシーも」「DELIかSEAMO」や「うるさいだけ」「振る舞い酒」など、ビートへ気持ちよく乗りつつ楽しいライミングを供給し続けています。特に後半のdisを絡めたラインは意味の上でもよくハマっていて小気味良い感じです。

両者とも押韻のデリバリーという点では一見かなり拮抗しているように見えるのですが、総合的にみるとややKBDの方が巧さを感じさせるようで、試合の流れでいってもここまでYo-1が押され気味の展開になっています。

Yo-1の4バース目。そんなバトルの潮目を感じてか「俺のrapスタイル超ダセーかもしんないけど」とまたも弱気な発言が出てしまいます。

また、ラストのラインもやや語気が弱まり、勢いが尻すぼみで終了してしまいまったのもちょっともったいなかったかもしれません。

そんなわけで今回のバトルはKBDの勝利となりました。TOKYO NAIKA杯、優勝はKBDです。関西のMCが獲りましたね。

※ ウォーキングデッド

ゾンビをテーマにした海外のドラマシリーズ

※ 前田敦子

日本のタレントで、AKB48の元メンバー。

※ 温水洋一

日本の俳優。

※ 速水もこみち

日本の俳優。

※ テトロドトキシン

フグが持つことで有名な毒素。

※ 上島竜兵

お笑い芸人で、ダチョウ倶楽部のメンバー。

※ DELI

日本のラッパーでNITRO MICROPHONE UNDERGROUNDのメンバー。また、千葉県松戸市議会議員でもある。

※ SEAMO

日本のラッパー。

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