[戦極MC BATTLE 第17章] T-tongue v.s. 呂布カルマ

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T-tongue v.s. 呂布カルマ

戦極MC BATTLE 第17章 1回戦 T-tongue v.s. 呂布カルマ

今回は戦極17章からこちらの一戦を取り上げたいと思います。

[T-tongue]

ダイバーシティから最高の眺め

相手は誰だよ知らねぇオジさん

相手はカルマ 鳴らすクラクション

Lights, camera無かったらフィクション

Yeah わかるだろ?

マイク置いてからどうかが肝心なんだ わかるか?

カルマを吊るす 綴る

顔ブツブツのブスをぶっ潰す


[呂布カルマ]

俺のこと 知ってるか知らないかは微妙なとこ

Lights, cameraがなければニセモンってそれお前のこと

俺はどこでやったって 本当に同じ本物の男

これがわかるか?

若いだけで何も新しくないな


[T-tongue]

Yo yo yo Fakeが何言ったって容赦ねーよ

ようしゃべんの 雑魚なMCは

だっせぇ だっせぇTimberにコーチジャケット

HipHopこっちじゃねーの?

わかるだろ?

まずこれ言葉 何かが肝心

グラビア貼り付けるエロいオジさん

a.k.a ピロリアン 屁の臭いじゃ


[呂布カルマ]

20年前の雑誌探っても

みんな同じTimberにコーチジャケット

未だにその格好してるお前が新品だなんて信じられないよ

俺は便所のゴミみたいなとこから這い上がってきた

お前がいた頃と全然違う

だから俺はいつだって新品 you know?

概要

8小節2本
ビート: サ上とロ吉 / よっしゃっしゃっす
勝者: 呂布カルマ

解説

戦極MC BATTLE 第17章 1回戦 T-tongue v.s. 呂布カルマ

今回は戦極17章からこちらの一戦を取り上げたいと思います。T-tongue、個人的には好きです。

それでは内容です。

この試合もK-razy対ID戦と同様にビートは「よっしゃっしゃす」。意外とバトル映えしてる感じです。というかこのDVDを観てからお気に入りのビートになりました。

[戦極MC BATTLE 第17章] K-razy v.s. ID

まず先攻のT-tongueから。1バース目からdisも飛ばしつつ、ビートキープとライミングの供給のバランスがよく非常に上手いです。

「Lights, camera無かったらフィクション」「顔ブツブツのブスをぶっ潰す」など、4小節目8小節目とピークの辺りでしっかり大きなラインをもってくるのですが、これが本当に気持ちいいですね。

対して後攻の呂布カルマですが、こちらはアンサーで対抗。

俺のこと 知ってるか知らないかは微妙なとこ
Lights, cameraがなければニセモンってそれお前のこと
– 呂布カルマ

特にこの最初のラインは「相手は誰だよ知らねぇオジさん」「相手はカルマ」というT-tongueの矛盾を突く内容になっていて、狡猾に話題を展開をしてるのが分かります。なかなかに厭らしい感じです。

さらに着地の「若いだけで何も新しくないな」との一節は後の伏線になっていくのですが、これに関しては後述します。

続く試合後半。2バース目に入って先攻T-tongueはさらにエンジンをかけていきます。

だっせぇ だっせぇTimberにコーチジャケット
HipHopこっちじゃねーの?
– T-tongue

真っ向から「fake」と攻撃してdisの強度も増していくのですが、それ以上にライミングの勢い、このパンチライン感が素晴らしいです。

特にこのラインは本試合でも指折りの一節で、先ほどの呂布カルマ最後のラインへのアンサーとして綺麗に打ち返していて、お客さんも大きく反応していました。

グラビア貼り付けるエロいオジさん
a.k.a ピロリアン 屁の臭いじゃ
– T-tongue

そして個人的にもっとも食らったのが着地のライン。

前半はひねりの利いた呂布カルマdisで、相手の名前や人称で直接言及することなく全員がそれと分かる高度な修辞になってます。こういう切り口は解読する面白さも手伝って、本当に観てて楽しいですね。

そして後半部分はFRANKENを想起させる単語を重ねていて、こちらはユーモアで沸かせる感じです。ただし「エロいオジさん」「屁の臭いじゃ」はライミングとしてもハードで、綺麗にまとまってます。

このT-tongue2バース目のパフォーマンスは総じて非常にパフォーマンスが高かったのではないかと思います。素晴らしいです。

そして呂布カルマのラスト。

未だにその格好してるお前が新品だなんて信じられないよ
– 呂布カルマ

ここで「Timber〜」のくだりに対してアンサーが入るのですが、こちらもアンサーの落とし方が非常に巧妙で、相手の服装や年齢差、さらに先ほどの1バース目着地で発言した伏線もここに収束していく感じです。

T-tongueがライミングも含めたバースの構成に脳漿を絞る一方、呂布カルマの方は話題の推移や文脈のコントロールに全力を投入していた感じです。

矛盾なく相手の発言をひっくり返していくアンサリングはさすがですね。

そしてラストは「俺はいつだって新品」と着地のラインで締めていて、ラストのラストで話題を見事に落としてます。

Rapとして綺麗にまとまっていたのがT-tongueで、一方内容面で相手を言い負かしていたのが呂布カルマの方でした。つまり両者それぞれ勝負をかけたポイントが違うわけですね。

そんなバトルでしたが、結果判定で勝ったのは呂布カルマ。

会場の反応や沸きどころの数で言えばかなり拮抗していたように見えましたが、8×2で後攻というアドバンテージと、またそれを見事に活かし切った呂布カルマが最後まくっていった印象です。

それにしてもT-tongue上手かったです。disのペースを落とさずにライミングとユーモアを詰め込んでいた感じで、オーディエンスを退屈させない、フレッシュで盛り上がるバースを展開していた印象です。

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