[戦極MC BATTLE 第15章] Dragon One v.s. mol53

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Dragon One v.s. mol53

戦極MC BATTLE 第15章 BES8 Dragon One v.s. mol53

今回は戦極の第15章からこちらの一戦を取り上げたいと思います。

[Dragon One]

与えていこうか ここら攻撃を

超適当でもあげてくぜ衝撃度

俺に負ける準備はできてる? yo, ready or not?

当然俺はブチあげる 負ける mo money mo

まだまだ やるぜこの現場で死にさらせ

俺は当然 経験上げる右斜め

分かってる 頑張ってる意味ならねぇ

ここで負ける 当然俺が勝つ番だぜ


[mol53]

誰かに負けるってハナから分かってるんだったら

このステージに立ってるってこと それでなくなってる

俺の体ひとつ ここに残ってる

出る杭は打たれねぇ yo それを証明

誰も撃つことができないくらいの高次元

オマエが衝撃を与えたっつってポカンとしてるぜ

この客の顔みれば一目瞭然

Dragon Oneくんはオワコンだ 仕方がねぇ


[Dragon One]

何言ってんだよ高次元 こっちの方が上機嫌

ノーディフェンスで余裕でかますことができる

俺の脳の広辞苑はまだまだ

だからかましていこうかな

ならば評価は 当然に上がっていこうかな

不幸な奴だがここで敗退だ

ならば曖昧な言葉いってたらバイバイだ

お茶の子さいさいさ ここら辺で敗退者になっちまうことが分かる

俺が 横浜がかます


[mol53]

そうか 日本語のケツを追うことに必死になって

Rapの8小節を埋めてやがるぜ

俺は自分の吐きたい言葉を吐いて

オマエたちと面と向かって ソウルを吐いてく

これはyo まるで福島

100年も雨が降っても土地が治らねぇみてぇだ

でも俺の言葉は まるで大麻草のように健康体

つまりコロンブスが言った 黄金郷だ


[Dragon One]

どっちがダイナソーだ こっちは最下層から

Microphone上がって 這い上がりに来たんだろ

地団駄踏む気なんかねぇ

なにがダイナソー こちらドラゴンだ

生本番 この王冠乗せてまどろんだ

オマエを打ち込む そしてブチ込む あげるタイトル

ならばそうだぜ

そして奪い取る 当然

こんな奴はすぐに負ける 潰し合ってるぜ


[mol53]

そうだよ DragonOneくん 昔から知ってる

そしてrapも上手い ヤバいことはすべて分かってる

だけどひとつだけ言わせてくれ

リリックっていうのは耳に入らねぇと

伝わらねぇし意味が分からねぇ

俺が言ってることはslow

つまりはrapは間を置くこと 大事

最近流行りのフリースタイルとは真逆のMC

俺がホンモノ

概要

8小節3本
勝者: mol53

解説

戦極MC BATTLE 第15章 BES8 Dragon One v.s. mol53

今回は戦極の第15章からこちらの一戦。BEST8のDragon One対mol53を取り上げたいと思います。

今大会、mol53は言うに及ばずDragonOneの方も非常に調子がよく、ここまで破竹の勢いで勝ち上がってきたのですが、そんな中で両者がこのBEST8で激突しました。

DragonOne、普段通りこの試合も小節単位で愚直に脚韻で通していくスタイルで、ともすると使い古されたライミングや陳腐なデリバリーを出てしまうことも度々のですが、今回そんなことは一切なく、その辺りからも調子の良さが伺えますね。

特に1バース目、冒頭の「攻撃を」から続けざまにライミングで繋げていき、「yo, ready or not?(よーれでぃのー)」「mo many mo(もーめにもー)」の4小節目まで一気に踏み倒していくところは非常によかったです。

また、これは仕方ない部分もあるのですが、mol53の「大麻草」に対して「どっちがダイナソーだ」と、微妙に相手の言葉を拾えていない部分が目に付いた感じで、Dragon OneのようなタイプのMCは相手のラインへのカウンターがハマればハマるほど強さが倍増するだけに、こういうのはちょっともったいなく感じてしまいました。

対してmol53。今回のmol53、フリーキーというよりはどちらかというとバイブス重視の戦い方で、1ライン1ラインをしっかりと意味を通しています。

中でも試合後半、ストックを組み合わせライミングをつなげていくDragonOneに対して、以下のように重たいdisで打ち返していた場面では観客の沸きも大きく、この辺りで試合の流れは決まったという印象です。

日本語のケツを追うことに必死になって rapの8小節を埋めてやがるぜ

リリックっていうのは耳に入らねぇと 伝わらねぇし意味が分からねぇ

押韻主体で戦うMCに対して、内容面やメッセージ性の貧弱さを突く手法はもちろんそれほど珍しいものではないのですが、やはりmol53が言うことによる効果みたいなものはあったでしょう。

乱暴に言ってしまえばmol53のプロップス分が上乗せされている感じですが、ビートがメッセージを引き立たせる熱い雰囲気の内容であったっことと、相手がDragonOneという典型的な押韻主体のMCであったこと、さらに今回のmol53がバイブスいっぱいにメッセージングにシフトしたスタイルであったことなど、様々な要素が重なって今回の試合の流れが醸成されていったように思います。

結果はmol53の勝利。Dragon Oneもかなり調子が良さそうで、白熱した面白い試合展開ではあったのですが、前述の通りmol53の柔軟な戦い方に絡め取られてしまったような感じでしょうか。

一方勝利したmol53ですが、一見すると熱さ先行しているようでいて、実は非常に戦術眼のあるMCなんだと再認識しました。面白いですね。

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