[戦極第15章] ADAM v.s. MCニガリ

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mol53 v.s. KEN THE 390

戦極MC BATTLE 第15章 一回戦 ADAM v.s. MCニガリ

今回は戦極の15章からこちらの一戦。このバトル、ADAMがとてもいいです。

[ADAM]

幾多のプロップスがフローする中

俺の地元からこのステージに6人が立つ

シーンが変わる 宮崎のシーンが今日で基準になる

アァ? オマエは3度目 2回負けてるしっかり気張れ

3度目決めて取る不敗神話

ビートのケツ決めるブザービーター


[MCニガリ]

宮崎のシーンが基準になる

俺は自分らしく自由にやるだけだぜ

2度目3度目

今日は用意したぜオマエの棺桶

感度はOK このマイク

チェックワンですでに頭まで貫通

してる目と目を合わせてやるが

今夜飲み込まれんのどっちかな?


[ADAM]

飲み込まれんのはオマエの方

すでに落雷が落ちちまってるぜ

ここでオマエに台風警報

じゃなく俺なら最終戦を 走っている段階

今もレースを全速力で走ってるぜ

オマエはほっといたら灰になる

俺はほっといたって這い上がる


[MCニガリ]

まぁ 灰になる 前に空気ハイ 肺に貯めて

ハイになる 這い上がる

どっちがイケてるrapかましてる? ここで見極める

落ちる落雷 中指が避雷針

俺が磨いたスキルピカイチ

別に誓いにどうこうより 越えてく全員の期待値

概要

8小節2本
勝者: MCニガリ

解説

戦極MC BATTLE 第15章 一回戦 ADAM v.s. MCニガリ

今回は戦極15章からADAM対MCニガリの一戦です。このバトルは両者スキルを余すところなく魅せたクオリティの高いバースが持続していて、とても面白い対戦になっています。

まず先攻はADAM。一定のリズムで文を途切らせず、スピード感のあるrapを展開していきます。

そしてその中でも、「俺の地元から」「6人が立つ」から「シーンが変わる」「宮崎のシーンが今日で基準になる」とラインを重ねるごとに文意・メッセージが強まり、それに伴って語気・バイブスも強さを増していくという構造になってるのですが、この前半部分は聞いていて非常に気持ちがよく、ライミングやフローだけではない、構成やバランスの巧さがありますね。

そして勢いを殺さぬまま、着地では「ビートのケツ決めるブザービーター」と「不敗神話」からの韻で意味的にもキレイな形でバースを終えます。もうこの1バース目の時点で個人的にはADAM素晴らしいと感じました。完璧に近い内容ではないかと思います。

ちなみに宮崎から立った「6人」ですが、ADAMを含めてGADORO、JECT、ぶーちゃん、mol53の5人まではわかりました。あと一人は誰でしょうね。

対して後攻はMCニガリ。「基準になる」や「2度目3度目」など、後攻だけあって相手の言葉を拾ったアンサーが多く、またそれぞれ丁寧にライミングも織り込んでいます。

また、ニガリの方もビートの勢いそのままに、バースにスピード感が出ています。そして思考のラグも無いほどに内容もスムーズで、さすがに巧いです。

続いて2バース目。後半に入っても両者丁寧に相手に言葉に対してアンサーしつつ、rapのクオリティも落とさずバトルが持続しています。

ADAMの方でいくとライミングを入れつつ力強いバースを重ねていくのですが、ハイライトはそれらを締めるラスト2小節で「オマエはほっといたら灰になる」「俺はほっといたって這い上がる」という着地をしていたのが非常によかったです。

そして後攻のニガリ。こちらは「灰になる」へのアンサーひとつ取ってもフローを変化させたり、ADAMとは異なるスキルの使い方を意図的にしているのがわかりますね。

また、中盤の「避雷針」のくだりもアンサーですが、そこからライミングを通してセルフボースティングにつなげていたり、1バース目でピークアウトしたADAMと比較するとこちらは今回で爆発しています。

最終的には「避雷針」の辺りからフローも勢いも韻もすべて継続したままラスト「期待値」のラインで終了。途切れない攻勢に会場も盛り上がって、このバトルはニガリが制することになりました。

素晴らしいバトルでした。

※ ブザービーター

バスケットボール用語で、終了のブザー鳴る瞬間に決まるゴールのこと。

[戦極第15章] ADAM v.s. MCニガリ” への2件のフィードバック

  1. いつも見させてもらっています
    ADAMって高校生ラップ選手権出てないと思いますが…

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