[KOK2017] NAIKA MC v.s. GADORO

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NAIKA MC v.s. GADORO

KING OF KINGS2017 1回戦 NAIKA MC v.s. GADORO

今回はKOK2017よりこちらバトルを紹介します。

[NAIKA MC]

Whassup? KOK 調子どうだお前?

テメーとやりに来てんだよGADORO

今頃なにしに来やがった? もう一回おかわりってか?

お前のおかわり分は用意してねぇぜ?

お前のそのチマチマチマチマしたrap

今日はさ 身長これぐらいまでブッ縮めに来たんだ


[GADORO]

Yeah チマチマしてるわけねぇだろ

Yo 俺をdisったやつ 「丸くなった」とか言ったやつ

笑わせんじゃねぇ 俺は丸くなってねぇ

コイツの頭見てみ? コイツの方が丸いぜ

2年連続で勝利を奪いに来た

ダンジョンの敗北もこの日のためだ

しょっぱなでぶちかます ラストスパート

今日は般若を超えるラスボスの誕生


[NAIKA MC]

テメー おい テメーのワンマンじゃねぇぞ

俺の出番があんだよ 黙っとけボケ

オイ なにが「頭が丸い」?

そんなのな 1億2,000万全員知ってんだよ ボケ

オイ お前この前のダンジョンの勝ちが布石だった?

適当なこと言ってんじゃねぇよ

ACEは格好良かったけどよ GADORO

お前 クッソダサかったぞ オイ


[GADORO]

Yo 目の前でこいつうるせーよ

お前声量のデカさ競い合うバトルじゃねーぞ? yo

フローライムゼロで暑苦しい

叩き上げが叩き込むよバックスクリーン

お前の敗北ならもはや既に分かりきってる

花びらのようにここで鮮やかに散ってく

KING OF KINGS お前にはまだ荷が重い

住む世界が違ぇ 生まれ変わって出直して来い


[NAIKA MC]

コラコラ 荷が重いだ?

調子こいたこと抜かしてんじゃねぇぞ オイ

テメーがバックスクリーンに投げ込めるわけねぇだろ

テメーはネクストバッターサークルで屈伸でもしてろボケ

この試合の行く末を誰がどう見続けるかなんて関係ねぇ

今日はマイクに手がついて離れねぇんだよ

決勝まで行かしてもらうぜ テメーを惨殺してな


[GADORO]

ネクストバッターから狙うホームランバッター

NAIKAくん ここまでよーく頑張った

でもな ここで終了なのが見え見え

俺にとって見せしめ 結局は生贄

挫折やら敗北を幾度も繰り返した

コイツがなければ生きる意味なんてねぇんだ

「Rapしかねぇ」なんてクソださいセリフ

そいつを踏まえて俺にはRapしかねぇんだよ


[NAIKA MC]

おいおい rapしかねーのはテメーだけじゃねぇんだよ

他にもごまんといる

なにがお前 やめてくれよ 中指かお前

「よく頑張った」っつったのにキャラ豹変してんじゃねぇ ボケ

手のひらで躍らしてもらってるぜ お前の上でな

でもおめーのその細ぇ手首じゃ折れちまうかもな

受け止めてみなよこのパンチライン

そんじょそこらのMCとは格が違うぜ


[GADORO]

Yo 「rapしかねぇ」っていう言葉

俺にしか当てはまらねぇ

お前じゃぜってー当てはまらねぇ

Yo 小銭稼ぎでバトル出てんじゃねぇ

俺は生きがいすべてrapしかねぇんだ

才能もねぇ 平凡以下のカスが

そんな奴が奇跡を起こす金属のマイクだ

アンチやらヘイター あざ笑ってみてぇな

バトルじゃなくたって戦ってるのさ

概要

8小節4本
ビート: オリジナル
勝者: GADORO

解説

KING OF KINGS2017 1回戦 NAIKA MC v.s. GADORO

今回はKOK2017よりこちらの一戦。

一回戦ではありますがこの試合、決勝戦ぐらい熱い戦いになってます。

それでは内容をみていきましょう。

今頃なにしに来やがった? もう一回おかわりってか?
お前のおかわり分は用意してねぇぜ?
– NAIKA MC

まず先攻のNAIKAから。前回チャンピオンのGADOROということでこのラインです。「テメーとやりに来てんだよ」との言葉通り、追われる立場のGADOROはやはり的になってる模様です。

笑わせんじゃねぇ 俺は丸くなってねぇ
コイツの頭見てみ? コイツの方が丸いぜ
– GADORO

続いて後攻GADORO。こちらは内容みるとユーモラスな一節ですが、GADOROのテンションは真剣そのもので、熱くスピットしてます。

しょっぱなでぶちかます ラストスパート
今日は般若を超えるラスボスの誕生
– GADORO

そして着地のライン。ライミングも良くハマってますが、その前の「ダンジョンの敗北も〜」から繋がっていて、内容的にも綺麗に落としてます。

Rapに勢いもあり、この日のGADOROはパンチラインを連発していきます。

続いてNAIKA。先の「頭が丸い」というラインに対しては「そんなの誰でも知ってる」と返すのですが、その言い回しやテンションでなんでもないような一節が有効打になってしまうところがNAIKAの強みですね。

着地の「クソダサかったぞオイ」というdisもNAIKAらしいガナり方で、これはちょっとズルいですね(笑)

その辺りは本人も「声の大きさが武器になる」と常々言っている通りで、キャラクターや声量など、いろいろな要素が有利に働いた結果、この特殊能力が生まれているのだと思います。UMB2016チャンプは伊達ではないです。

そんなNAIKAに対して「声量のデカさ競い合うバトルじゃねーぞ?」と返すGADORO。

フローライムゼロで暑苦しい
叩き上げが叩き込むよバックスクリーン
– GADORO

そこからさらにこのように繋がります。相手へのアンサーを内容で絡め取って最後はライミングで落とす、というこのパターンはGADOROが最も得意とするところですね。この試合ではその辺が色濃くrapに表れていた感じです。

テメーがバックスクリーンに投げ込めるわけねぇだろ
テメーはネクストバッターサークルで屈伸でもしてろボケ
– NAIKA MC

対するNAIKA。こちらはGADOROに対するアンサーなのですが、相手の野球のメタファーに乗っかった上でユーモラスに打ち返していくパンチラインになってます。

これがNAIKA MCの怖いところで、GADOROの放った渾身のライミングも、NAIKAのアンサーに無力化されてしまったような感じです。

こうしたカウンターが積み上げることで、ライミングの有効打では覆せないほどの「流れ」を作り出していくのがNAIKAの戦い方なのですが、この試合では双方のスタイルが衝突しあって、ここまでお互いの戦場へ引き込み合っていくような、拮抗した試合展開になっています。

ネクストバッターから狙うホームランバッター
NAIKAくん ここまでよーく頑張った
– GADORO

続くGADOROの3バース目。こちらもNAIKA以上のユーモアで盛り返していきます。

NAIKAは決して手数が多いタイプではないだけに1ライン1ラインのインパックトが強く、返答する側にとっては攻め手を誤れば敗北に直結しかねないことも十分にあり得るのですが、GADOROのこの切り返しは素晴らしい判断ですね。

コイツがなければ生きる意味なんてねぇんだ
「Rapしかねぇ」なんてクソださいセリフ
そいつを踏まえて俺にはRapしかねぇんだよ
– GADORO

続いてもGADOROから。ここが本試合一番のハイライト、勝負の流れを決定づけたパンチラインでした。

「挫折やら敗北を繰り返した」という流れからここに持ってくるのですが、字面だけで見てもアツいです。これをバイブス一杯にがなり立てるので、観てる側としてはもうアガるしかないです。

GADOROに関しては超がつくほどライミング主体のスタイルではあるんですが、その確立されたクズキャラやHipHopマナーに即した成り上り観、そしてそれらを踏まえた上でのストーリーテリングが絶妙で、今回のようにバース中の要となる部分でリリカルなラインとして吐き出すことがあって、リズム的にも内容的にも、ギアの変え方が非常に上手いMCだと思います。いやホントアツい。

そして先攻のNAIKA MC最後のバース。上記に対して「rapしかねーのはテメーだけじゃねぇんだよ」と応戦していくのですが、GADORO以上のテンションでその存在感を見せつけます。「ガナる」という点においてはこちらもさるもので、そのインパクトは先ほどのGADOROを上回りそうな勢いになってます。

手のひらで躍らしてもらってるぜ お前の上でな
でもおめーのその細ぇ手首じゃ折れちまうかもな
– NAIKA MC

そしてこのライン。「手のひらで踊る」というのはGADORO3バース目のラインで明らかに試合の潮目が変わったことを認識しての発言だと思いますが、そこで終わらずしっかり自身のバースとして昇華させてる辺りにNAIKAの勝負強さが伺えます。

よく通る声に加えて、テンションの緩急といいインパクトのある言葉のチョイスといい、NAIKAもNAIKAで試合の運び方が非常に巧いです。

そしてGADORO最後のバース。3バース目から続く話題で、さらに踏み込んだストーリーテリングを展開してきます。

ちなみに「小銭稼ぎでバトル出てんじゃねぇ」というのは、本業つまり昼間の仕事の傍らでバトルへ出場するMCということでdisしてるわけですね。先の「rapしかねぇ」という話題に照らして、「俺にしか当てはまらねぇ」と言っているのはそういう訳になります。

俺は生きがいすべてrapしかねぇんだ
才能もねぇ 平凡以下のカスが
そんな奴が奇跡を起こす金属のマイクだ
– GADORO

そこから続いてこの流れ。これもまた変にライミングに逃げないリアルでリリカルなストーリーテリングになってます。

こうなった時のGADOROが実は一番面白い、というのは多くの方がよくご存知だと思いますが、今回の対戦ではそうしたGADOROの良い部分が余すことなく詰め込まれている感じがしました。

そんなわけで勝ったのはGADORO。8×4というボリュームある戦いでしたが、最初から最後まで通して素晴らしいパフォーマンスだったんじゃないかと思います。

この試合はすごく中だるみしない、最後まで面白い戦いでした。

[KOK2017] NAIKA MC v.s. GADORO” への3件のフィードバック

  1. a-boy以下のところ、平凡以下の方が自然な気がしますがどうでしょう

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